ストレージでは、データの保護や利便性向上といった目的で物理容量を消費するため、保存可能な実データ量よりも意外なほど多くの物理容量を用意するのが常識と考えられている。実際、従来型のNASでは物理容量の4割弱はオーバーヘッド(利用できない容量)となる。仮に10TBのストレージがあったとすると、そこに保存できるデータ量は最大で6TB程度という計算だ。しかも、サイロ化したストレージステムの一般的な利用率は60%程度に留まるため、現実的な値としては3.6TB程度になってしまう。一方で、スケールアウトNASアーキテクチャを採るアイシロンでは、同等構成時のオーバーヘッドは25%程度に抑えられ、実データ容量として7.5TB程度が利用可能となる計算だ。さらに、スケールアウトNASの特長として使用率も80%と高くできる。
この差が、かなり大きな経済性の差を生んでいる。
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