初の公式スマートフォンアプリとして「JRAアプリ」を2023年9月にリリースしたJRA(日本中央競馬会)。同社では、100万ユーザーの使用に耐え得るアプリを短期開発するために認証管理基盤の選定が課題であった。競馬は公営競技で、金銭的なやり取りが発生する。悪意ある第三者によって会員の知らないところで馬券を購入される「なりすまし」を絶対に防ぐ必要があり、セキュリティ面での安全性も重要となる。当初はオンプレミスで構築する案もあったが、短期開発が難しかったという。そこで採用したのが、オラクルのIDaaS(Identity as a Service)プラットフォーム「Oracle Cloud Infrastructure Identity and Access Management(OCI IAM)」だ。本書では、JRAが、100万ユーザーが利用するJRA公式スマホアプリの認証管理基盤に「OCI IAM」を選択した理由を担当者が明かしている。