シリコンメーカー向けブルートゥース市場が成長するにつれて、ブルートゥースのソフトウェア市場に小さな変化が生じている。ブルートゥースを搭載するメーカーが増加しているが、ベンダのサービスに対するメーカーのニーズは、関係性、価格、機能、評価、技術依存の5つの主要なカテゴリでバランスが取れていなければならない。一見これらのカテゴリは、以前から他の市場で見られる要素と同じだが、蓋を開ければ面白い意外性が潜んでいる。
OEMとシリコンプロバイダは、ソフトウェアレベルで様々なエンドユーズ機器市場の特定のニーズにスタック製品を合わせることによって、サービスの差別化に一層重点を置く傾向がある。
米国の調査会社ABIリサーチの主席アナリストStuart Carlaw氏は言う。「各要素の重要性はアプリケーションによって大きく異なる。自動車ベンダにとって、ソリューションをカスタマイズする能力、コードの占有とポート、非常に強固で安定したスタックが最優先事項である。」これは費用がかさむ欠陥商品回収を避けて、比較的ニッチで専門的なアプリケーションにブルートゥースを統合するためで、その結果、技術依存、信頼性、評価、機能が最も優先される。
自動車ベンダの場合は、量産のために価格との関係性が鍵となる無線端末市場とは正反対である。BroadcomやCSRなどのシリコンベンダは、同セクタでデザインウィンの大きなシェアと、それに応じた高いマインドシェアを獲得している。また、ブルートゥースセクタで多額の収益を上げているため、シリコンとソフトウェアの安い価格設定ができる。しかし大半のOEMはコスト削減のために、品質と機能を下げるということはない。
「ブルートゥースの日用品化が進むにつれて、ODMとASSPメーカーは短期間に収益を上げることが可能になる。これらのメーカーは、デベロップメントハウスの助けを借りて自社のソフトウェア用スタックを開発したり、サードパーティからIPを購入したりするようになるだろう」とCarlaw氏は言う。その結果、個々の企業のニーズを満たす高度にカスタマイズされたソリューションに時間を投入したり、合理化されたビジネスモデルでのみ実現可能な統一小売価格で提供したりできるサードパーティの専門開発者が急増するだろう。
上記の事項は、米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「自動車用ブルートゥース市場:ハンドセット、テレマティックス、OEMデバイス、アフターマーケットデバイス」と「ブルートゥースの世界市場:デバイス、半導体、ソフトウェア」に詳細に記載している。「ブルートゥースの世界市場:デバイス、半導体、ソフトウェア」は、ブルートゥース向けスタックベンダの市場シェアをデバイスの出荷台数別に提供している。これらの調査レポートは、調査レポート、市場の最新情報をブリーフィングする「Insights」、アナリストへの質問時間がパッケージになったABIリサーチの年間サービス「短距離無線年間リサーチサービス」の一環として提供している。
◆調査レポート
自動車用ブルートゥース市場:ハンドセット、テレマティックス、OEMデバイス、アフターマーケットデバイス
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