なぜ日本と韓国が世界の非接触型支払い市場をリードしているのか?

株式会社データリソース

2006-05-31 00:00

米国の調査会社ABIリサーチは、日本と韓国は、非接触型支払いソリューションの導入で世界をリードしていると報告している。
ニューヨーク州オイスターベイ、2006年5月24日
日本と韓国は、非接触型支払いソリューションの導入で世界をリードしている。両国は全国規模の商業サービスを開始した。

モバイルオペレータとカード会社は、日本と韓国のさまざまな市場分野に取り組んでいる。米国の調査会社ABIリサーチの上級アナリストAndy Bae氏は言う。「日本と韓国のクレジットカード会社の主要な目的は小額の取引である。新たなビジネスチャンスを見出して収益を増やすためには、モバイルオペレータとカード会社は常にバリューチェーンでの自社のポジションを確認しなければならない。」

日本では、FeliCaによるSuica(JR東日本のトランジットカード)やEdy(BitWalletの電子マネーサービス)などの画期的なカードが誕生した。その結果、クレジットカードや金融サービス、交通機関、モバイルサービス企業は、FeliCaを利用したスマートカードによる支払いソリューションを積極的に導入している。

さらに、「おサイフケータイ」と「モバイルFeliCa」と呼ばれるFelicaを搭載したモバイル端末は、クレジットカード、プリペイド電子マネー、トランジットカードや、出入退管理のための身分証明など、あらゆる場面で利用されている。

ユーザーが非接触型支払いサービスを利用する主な動機は、簡単で便利な取引である。売り手が「ポイント」と「クーポン」サービスを提供し、商品情報を配信すれば顧客との関係強化が期待できる。

日本の非接触型支払いソリューションの成熟度は、JR東日本の取り組みと密接に関連している。JR東日本は全国にインフラを所有しており、ユーザーがカードをかざすだけで全ての設備を利用できるソリューションがある。JR東日本の資源を利用したSuicaのサービス範囲は、交通機関だけでなく駅や駅周辺の小売店での利用にまで拡大している。

韓国では、モバイルオペレータのSK TelecomとKTFが、USIM (Universal Subscriber Identification Module)を導入して、銀行取引、交通、証券取引、13.56MHz経由の非接触型支払いを含む統合モバイルカードソリューションを提供する。Andy Bae氏は言う。「モバイル端末への導入率が高いため、韓国のユーザーはスマートカードソリューションを搭載したモバイルデバイスを利用している。」

また2006年第1四半期以降、韓国の小売業界におけるVisa WaveとMasterCard Paypassの非接触型支払いソリューションの運用は成功している。

ABIリサーチの調査レポート「日本と韓国の非接触型支払い市場:安全な支払い用チップ、カード、モバイルデバイス、リーダー」は日本と韓国市場のビジネスモデルを考察し、販売の推移を記録して、カード保有者と消費者の要望を査定している。またチップ、リーダー、非接触型支払いソリューション対応のデバイスの出荷台数と収益を2012年まで予測している。この調査レポートは「非接触型商取引年間サービス」の一環として提供されている。この年間サービスにはクオータリーレポート、「forecast database」、「industry database」などのデータベース、市場の最新情報をブリーフィングする「ABI Insights」、アナリストへの質問時間が含まれる。




◆調査レポート
日本と韓国の非接触型支払い市場:安全な支払い用チップ、カード、モバイルデバイス、リーダー
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◆米国 ABI リサーチについて
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