今回の調査ではインターネットユーザーを対象にテレビ、新聞、雑誌、フリーペーパー、ラジオ、インターネット、通話・メール以外の携帯電話利用、ゲーム機の8メディアについてこの1年間での利用の増減を聞いている。その結果、「増えた」の回答が全体の2割を超えたのは「インターネット」(42.4%)のみであった。一方、「減った」が2割を超えたのは「ゲーム機」(42.6%)「雑誌」(31.8%)「テレビ」(28.2%)、「ラジオ」(22.6%)の4メディアであり、「ゲーム機」を除くと既存の代表的なメディア利用の落ち込みが多いことがわかる。これを世代別に見ると、「テレビ」と「ゲーム機」は10-20代の若年層の低下が著しい。「雑誌」は30代、50-60代での利用低下が高い。
■既存メディアの減少分はインターネット等新興メディアへ
全体でも最も利用が増えていたメディアは「インターネット」だが、「ゲーム機」「テレビ」「雑誌」「ラジオ」など4媒体の利用が減少している人ではインターネットの増加がさらに顕著になる。フリーペーパーの利用が伸びていることも注目される。また、「ゲーム機」利用の減った人は「通話・メール以外の携帯電話」の利用が伸びており、携帯電話の多機能化が見て取れる。
今後の利用予想として「ポッドキャスト」「インターネット」「ポータブル デジタルオーディオプレイヤー」「ワンセグ」の4メディアでは「(今後利用が)増える」の回答が3割を超える結果となり、今後の注目メディアといえる。
用語解説
■調査概要
この調査は、株式会社日経リサーチが7月13日~7月18日にかけて、16-69歳の日経リサーチ・インターネットモニターを対象に実施。有効回収数は1176人。「日経リサーチ クロス・メディア・リサーチ」とは、様々なメディアの活用状況やデジタル製品サービスの利用実態を把握するもので、今後定期的に実施していく予定。
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