インスタット/MDR社の業界アナリストであるCindy McCurley氏は「この市場を促進する主な要因には、ブロードバンド、ホームネットワーキングの普及、新しいマスタープランコミュニティ (MPC) や集合住宅ユニット (MDU)等の建築について、消費者教育や世帯インフラなどがある。技術を融合させたスマートホームネットワーキングへの関心は既に高まっていることが、インスタット/MDR社の調査でわかった。また2004年に3500万件になる世界のホームネットワーク数は、2008年までに約9800万件に増加する。これはネット接続している家庭向けのスマート製品の普及にとって好条件になる。
だがMcCurley氏は、スマートホーム対応製品の進化における主な課題を3つ挙げた。
「この市場の製品の大半は分類が困難なこと、技術のみを追及したような製品は必要ではなく説明抜きで容易に利用できること、また製品の価格が手頃でインストールが容易であること。これらの課題が解決されなければ普及ははじまらないだろう。」
インスタット/MDR社の調査結果を以下に述べる。
・現在、スマートホーム市場に出回っている製品には、エネーブルドキッチン、冷蔵庫、電子レンジ、ホームベーカリーなどの台所用電化製品や、カメラ、センサ、DVDプレーヤー、TV、セットトップボックスなどの家電製品がある。各セグメントごとの製品はわずかだが、エネーブルドスマートホームの世帯数が増えるに従って、メーカーは消費者のニーズに応えられるようになるだろう。
・アジアのDSL加入者は4540万人で、スマートホームのネットワークおよび製品にとって魅力ある市場である。
・ホームコントロールおよびモニタリング分野では、いくつかの企業が多種多様な製品と室内で利用できるサービスの提供を既に始めている。通常このようなサービスは専門家による設置や月間使用料が必要となるが、自宅所有者は心の平安と便利さを得られるだけでなく、エネルギーの節約になり、保険料が安くなる。自宅所有者はさらに容易な他のソリューションも利用可能になる。このようなサービスを提供する企業数と提供されるホームコントロール数は、エネーブルドスマートホームへの関心が高まるにつれ増加する。
・台所やリビングルームで使用されるエネーブルド製品の数は増加し始めている。様々な規模のメーカーがこれらの製品を提供しているが、欠陥商品でブランド名に傷をつけたくないメーカーにとっては、標準化や値付けの点において懸念が残る。
インスタット/MDR社の調査レポート、「インターネットベースのホームコントロールと関連製品: スマートホームの現状」では、インターネットに対応した、スマートホームネットワークと製品について掲載している。インターネットに接続しなくてもホームネットワーキングと自動化は可能だが、このレポートではインターネットエネーブルホームネットワークに接続可能なソリューションと製品に焦点を当てている。このレポートの前半では、エネーブルドスマートホーム市場に影響を与える消費者教育、家電製品インフラの状況および通信の種類など、市場の促進要因を掲載している。また米国世帯数の概要、米国および世界のブロードバンドとホームネットワークの普及率、マスタープランコミュニティの予測と分析を行っている。またスマートホームの技術、市場の促進要因、製品の動向も記載している。
インスタット/MDR社はスマートホームの製品セグメントを住宅制御とモニタリング、ネットワーク消費者家電の2つのカテゴリに分類している。住居制御とモニタリングのカテゴリはさらに、ライトニング、HVAC(暖房、換気、エアコン)、ネットワークカメラ、台所や洗濯室等に使用される家庭電化製品、ホームセキュリティ製品の3つのセグメントに分類される。ネットワーク/IP対応消費者向け家電(CE)市場は拡大され、大半の家電製品に搭載されるになった。
◆調査レポート
インターネットベースのホームコントロールと関連製品: スマートホームの現状
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