MROソフトウェアジャパン、Maximo Enterprise Suiteの出荷開始を発表

IT資産管理およびサービスデスク向けの新世代スイート、 強化された設備資産管理、およびサービス管理機能をITILベースで提供

MROソフトウェアジャパン株式会社

2005-11-14 11:00

戦略的資産管理(EAM)ソリューションにおける世界トップ ベンダーであるMRO Software, Inc.(Nasdaq: MROI、日本オフィス: 東京都港区、以下MRO)は本日、同社の主製品であるMaximo5の次世代バージョンMaximo Enterprise Suite(以下MXES)日本語版の出荷を2005年12月末から開始することを発表しました。MXES(英語版)は、米国では2005年3月31日から出荷開始されており、既に30件を超えるライセンスを販売しています。
MXESは、資産およびサービス管理の改善を通じてビジネス パフォーマンスの向上を求めている企業に総合的なソリューションを提供します。MXESは、1つに統合された共通のプラットフォームを基盤とする総合的な製品スイートで、強化されたエンタープライズ資産管理機能に新しいサービス管理機能を統合し、企業の資産管理戦略の効果をさらに高めます。MXESは、ITIL(IT Infrastructure Library)を基盤とする高度なIT資産管理、サービス管理、完全なサービスデスク機能のすべてを提供します。またMXESは、各種契約やService Level Agreement (SLA:サービスレベル契約)、企業の社内標準、さらにSarbanes Oxley(米企業改革法)やHIPPA(米医療保険の相互運用性確保および説明責任に関する法律)をはじめとするさまざまな公的法制・規制をサポートしています。各製品はスタンドアロン ソリューションとして個別に導入するか、統合して広く展開することもできます。MXESによって資産管理体制が大幅に強化されるだけでなく、製造、設備、輸送、ITなどあらゆる資産に対して質の高いサービス パフォーマンスを提供することが可能になります。

設備資産管理(EAM)機能の強化
MROソフトウェアはすでにEAM(Enterprise Asset Management: 企業資産管理)の世界的リーダーとして広く知られていますが、今回のMXESではEAMソリューションの幅と深さも大きく広げられています。アプリケーション数をこれまでのバージョンのMaximo5から2倍以上に増やし、MROソフトウェアは自社のコア マーケットにおいて既存の顧客と見込客の両方へ、大幅に強化された資産管理機能群を提供します。このソリューション スイートには作業管理、資産管理、在庫管理、調達などの分野へ新たな機能が追加されているだけでなく、契約管理の機能が大幅に強化されていると共に、まったく新しいサービス管理機能が実装されています。多様性に富んだ資産の管理という課題に応える幅広く深い機能、またこれに伴うサービス管理機能を提供する単一のプラットフォームによって、ユーザーは現在使用している数多くの小規模なポイント アプリケーションを統合することが可能になります。このようにシステムの統合を実現しながら機能を追加していくことで、ITコストを削減する一方で資産管理の効率を大幅に高めていくことができます。

米国の果汁飲料大手メーカー、Ocean Spray社でMaximoシステム ネットワーク リソース マネージャを務めるデイヴ・ボーン(Dave Bone)氏は、次のように述べています。
「Maximoの導入後、時間の経過と共に私たちはその使い方を進化させてきましたが、現在は製造、設備、輸送のあらゆる資産に加え、すべての間接在庫と購買までを管理しています。今は在庫管理モジュールと購買管理モジュールのお陰で変化するさまざまなコストを把握しコントロールできるようになりましたが、MXESの契約管理モジュールはこれらをさらに強化してくれるでしょう。今日、Maximoは私たちの生産設備の稼働時間とスループットを高めています。また私たちのヘンダーソン工場の飲料生産プラントは事故などによるダウンタイムなしに150万時間連続稼動という安全稼動時間の世界記録を打ち立てましたが、この記録を達成する上でMaximoは鍵となる役割を果たしています。今回MXESの新しい機能を評価しましたが、MXESによって社内のサービス管理を改善し、さらにIT資産管理の分野にまで広げることができると私は考えています。現在私たちのITグループは、IT資産を管理するためのツールとしてMaximoを導入することを検討しています。」

サービス管理
IT調査大手ガートナー社のリサーチ フェロー兼ガートナー リサーチ担当バイス プレジデントのマイケル・マオズ(Michael Maoz)氏は次のように述べています。
「資産集約型の業種において、サービス管理モジュールは連携されていない複数のプロセス、組織、テクノロジを合理化するソリューションを提供します。基本的な目標はコストの削減にありますが、より大きな機会として、顧客のロイヤルティと満足度を高めるというビジネス ゴールの達成へより直接的に寄与することができます。現在、収益基盤を拡大する上で資産管理が果たす役割の重要性に着目している企業の数はますます増えてきています。このため、複数の部門をカバーするプロセス、いわゆるサービス管理プロセスの導入を進めていく企業は今後増えていくでしょう。」 1

MXESには、コアとなる機能の強化に加えて社内の部門と外部サービス 提供者の両方をサポートするための高度なサービス管理アプリケーションが含まれています。SLA管理、サービス カタログ、自動エスカレーション/通知などの機能によって、会社組織全体のビジネス ゴールと資産管理戦略を完全に一致させる内部的なサービス管理モデルを展開することが可能になります。

このモデルは、資産管理をコストセンターの 1 つとして管理してきた従来のモデルから、顧客中心型のアプローチを基盤とするサービス提供モデルへと移行した結果です。この新しい環境によって、資産管理部門、社内のサービス提供先、外部サプライヤの間で緊密なパートナーシップが構築されます。このようなパートナーシップを通じ、資産/サービスレベルに求められるパフォーマンスと、これらを実現するためのビジネス プロセスの基準を明確にできます。結果として、社内の資産管理部門は予見的に行動を起こせるようになると共に、各種資産管理サービス提供の質を、会社組織全体のゴールに沿って継続的に高めていけるようになります。

また外部のサービス提供者はMXESの契約管理、顧客管理、請求管理の機能を使い、顧客関係の管理、契約条項の徹底、正確な会計取引の処理を行うことができます。

IT資産管理およびサービスデスク
MXESの主な特長には、IT資産管理(以下ITAM)の機能強化、ITIL(IT Infrastructure Library)のガイドラインに基づいた新しいITサービスデスク機能が含まれています。MXESはライフサイクル全体をカバーした資産管理機能に加え、インシデント管理、問題管理、構成管理、変更管理、リリース管理、コールトラッキング、セルフサービス型ヘルプなど、各種業界標準に基づいた幅広い範囲のサービスデスク機能を提供します。これらの機能を通じてソフトウェア ライセンス契約を順守すると共にリース、調達、在庫に伴うコストを削減し、質の高いITサービスを提供することで、会社組織全体に対してIT資産から最大限の価値を引き出せるようになります。

MXESは、完全なITインフラストラクチャ管理ソリューションを提供します。IT資産の自動検出機能やプロセスをサポートするサービスデスク機能など、MXESは総合的なIT資産管理機能を提供し、スタンドアロン ソリューションとして導入することも、または既存のITソリューションと統合して活用することもできます。またMXESは、資産、作業、サービス管理などを含むすべてのITビジネス プロセスを管理・最適化する機能を通じ、ビジネス ゴールと一致したコスト効率の良いサービスの提供をサポートします。このようにIT資産管理とサービスデスクのあらゆる機能を実装した統合ソリューションとして、MXESはすべてのITプロセスに対する包括的な視点を提供すると共に、より質の高いITサービスと管理環境を実現します。

アプリケーション統合
MXESは、業界のもう1つのトレンド、アプリケーション統合もサポートしています。現在数多くのIT部門が運用、メンテナンス、管理に伴うコストを削減する手段を探していますが、これを実現する1つの方法が、管理対象となるアプリケーションやプラットフォームの数を減らすことです。MXESによって小規模のニッチ アプリケーションが不要になると共に、MXESは完全なサービスデスク/ITAMソリューションを提供するので、ユーザーはMaximoを使ってエンタープライズ規模ですべての重要な資産を管理しサービスを提供することができます。

IBMグローバル・サービスのビジネス コンサルティング サービス、エンタープライズ アセット マネージメントのアソシエート パートナー、マイク・ポリット(Mike Pollitt)氏は次のように述べています。
「私たちはマーケットでも最も先進的な企業と協業していますが、ここしばらくのトレンドとなっているのがシステムの統合です。私たちはお客様と共に設定してきたすべての基準を満たし、これらの基準を上回るソリューションを提供することに重点を置いていますが、MXESの優れた機能によって、私たちは1つのプラットフォームでより多くの資産管理ソリューションを提供できるようになり、私たちとお客様の両方にプラスの価値をもたらしてくれます。」

また、MROソフトウェアの社長兼CEO、チップ・ドラピュー(Chip Drapeau)は次のように述べています。
「私たちは、Maximo Enterprise Suiteがお客様の新しいビジネス ニーズと業界のトレンドに応えることができるソリューションであると自負しています。EAMマーケットにおける私たちの豊富な実績とノウハウを基盤にしているMXESは、これからもマーケット リーダーであり続けるでしょう。私たちにとってさらに重要なのは、Maximoの既存のお客様サービスデスクとITAMのアプリケーションを統合できる機会を提供できるという点です。現在Maximoをお使いのお客様は、MXESへ移行することによって強化された数々の機能を活用しながらレガシー システムの管理に伴うITコストを削減できるようになります。MXESによって、MROソフトウェアは製造、設備、輸送、ITなどの重要な資産を有しているエンタープライズ規模のお客様の資産、サービスデスク、サービス管理に対するあらゆるニーズへ応えるマーケット唯一のベンダーになりました。」

価格と販売について
MXESの販売価格は設備管理機能の最小構成で100万円~、各コンポーネントの組み合わせによって価格が変わります。MROソフトウェア・ジャパンではMXES・ITSMを販売パートナーと共に販売していきますが、今後も販売パートナー数を増やしていく予定です。

MRO ソフトウェア・インク社について
MRO Software 社は、戦略的資産およびサービス管理ソリューションの代表的なプロバイダです。Web アーキテクチャを採用したプラットフォームで提供される総合アプリケーションスイートにより、生産性の向上、費用の削減、パフォーマンスの最適化、生産性およびサービスレベルの向上を、企業のすべての資産にわたって実現します。

同社の資産およびサービス管理ソリューションにより、観客は戦略的資産の完全なライフサイクル (計画、契約、調達、配置、追跡、メンテナンス、廃棄) を管理することができます。MRO Software のソリューションを使用することにより、資産ベース全体で、資産の保有の向上、人件費およびリソース費用の削減、資産の信頼性向上、ビジネス目標に応じた資産およびサービスの管理を行うことができます。

MRO Software (NASDAQ: MROI) は、マサチューセッツ州ベッドフォードに本社を置くグローバル企業であり、約 900 名の従業員、世界1万以上事業所で採用され、また30万以上のユーザーに利用されています。国際流通ネットワークと連携し、直販店を通して製品を流通させています。また、北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋、南アメリカの各地に営業所を開設しています。MRO Software の詳細については、www.mro.com をご覧ください。

Maximo® は MRO Software, Inc. の登録商標、MRO SoftwareTM は MRO Software, Inc.の商標です。ITIL® は Office of Government Commerce (OGC) の登録商標です。

1 ガートナー アナリスト、マイケル・マオズ氏へのインタビュー「Business Trends, A Strategic Overview」から抜粋(クリスチャン・スティーンストラップ、2004年)

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