SPSS、生産性、パフォーマンス向上を実現した「Clementine10」

パフォーマンス改善と新機強化でCRM・マーケティングや金融・行政の不正検知分野での実用性向上 内部統制にも対応した「SPSS Predictive Enterprise Services」との統合を加速

エス・ピー・エス・エス株式会社

2006-07-12 09:00

 Predictive Analyticsを提唱するエス・ピー・エス・エス株式会社(以下 SPSS Japan、ホームページ: (リンク ») )は、統合型マイニングプラットフォームの新バージョン「Clementine10」の出荷を7月26日から開始することになりましたので、お知らせします。

「Clementine10」は、異常値検出アルゴリズムのなどによる高い生産性、マルチコアCPUへの対応によるパフォーマンスの向上を図ったことに加え、EFM(Enterprise Feedback Management)に対応した統合パッケージ「Dimensions」のデータが活用できる統合機能が強化されています。さらに、日本版SOX法で関心が高まっている内部統制の支援機能を持つ「SPSS Predictive Enterprise Services」との統合が可能であり、また、OSにはRed Hat社の Linux対応版が加わり、オープン環境での運用範囲を広げるなどユーザーニーズに幅広く応える機能が数多く追加、強化されています。

 「Clementine10」の標準価格(税込)は、サーバ・クライアントを基本構成としており、1CPU・1クライアントの最小構成(テキストマイニング機能を含む場合)が945万円~。SPSSによる直販とビジネスパートナーの販売により、初年度200ユーザーの販売をめざします。

 「Clementine10」に新たに加わった2種類の分析機能(アルゴリズム)により、主にCRMや金融機関や行政機関における不正検知の分野でデータマイニングを行う際の実用性が向上しています。「Clementine」は、先進のGUIによる直感的な操作を可能にしており、データマイニングや分析に関する専門的な知識がなくても、短期間のトレーニングで活用できることを最大の特徴としていますが、データそのものが信頼性の低い場合には、分析結果にも影響が出る可能性があります。異常値検出アルゴリズムは発生する異常値を分析前に検出することができるので、分析のアウトプットを高めることができます。また、特定の分析において、結果に大きな影響を及ぼすフィールドと影響度が小さいフィールドを自動的に特定するフィールド選択機能を活用すれば、顧客に関する知見を向上させたり、データ用件をより簡略化できます。これ以外にも分析前に時系列分析用にデータを準備しておくことができる時系列グラフノードとあわせ、CRMやマーケティング、不正検知や行政の歳入保証といった分野で高い生産性を実現し、より簡単に効率的に分析作業が行えるようになりました。

 また、データマイニングや分析を行なう上で重要な要素にパフォーマンスがあります。一般にユーザーは、分析結果が画面に表示される前から分析結果に関して予想したり、別の分析方法、あるいは別の分析作業を段取りしており、それらに分析に要する時間、待ち時間が影響するためです。そこで、「Clementine10」では、複数のCPUやマルチコアCPUを搭載したマシンでは、複数のデータの前処理やモデル構築の並行処理をサポートすることで大幅なパフォーマンスの向上を図りました。これによりユーザーは、分析に関して思考したことを「Clementine10」上で、待ち時間に妨げられることなく、円滑に操作することができます。

 このほか各種の統合機能が追加されています。まず、「Dimensions」によって集められたデータにダイレクトにアクセスできるようになりました。「Dimensions」は、電話や紙でのアンケートだくでなく、Webサイトやコールセンターなど多様なメディアから分析用のデータを収集するものであり、収集するだけにとどまっていたデータを分析、活用することができます。

 統合機能の強化点として、「SPSS Predictive Enterprise Services」との統合機能があげられます。「SPSS Predictive Enterprise Services」は、分析フローとアウトプットなど分析業務全般を管理するものであり、分析モデルの自動更新のほか、分析プロセスにアクセスしたユーザー、時刻、エラーの有無などをログで記録します。このため、「Clementine10」と「SPSS Predictive Enterprise Services」を統合することにより、分析プロセスも内部統制の対象にすることができます。

なお、「Clementine10」の製品概要は、次のとおりです。
以 上

<「Clementine10」の製品概要>
■製品名:Clementine10
■標準価格(税込)
一般企業・官公庁:1CPU・1クライアント945万円~
(Named User、テキストマイニング機能を含む)
※アカデミック版のみスタンドアロン版(テキストマイニング機能を含む)も73.5万円~提供しています。
■販売計画:初年度200ユーザー
■主な機能
・異常値検出ノード:異常なケースを直接検知します。
・フィールド選択ノード:分析において最も重要ならびに最も重要でないフィールドを特定。
・平均比較ノード、クロス集計ノード:他の統計量の使用を可能にします。
・再構成ノード:生成したフィールドの値を他のフィールドの値で埋めます。
・Dimensions統合機能:DimensionsのデータモデルやDimensions内のデータファイルに保存されているデータにアクセスできます。
・行列入れ替えノード:フィールドをレコードに変換します。
・固定レコード分割機能:ある個数のレコードをまとめてグループに分割していくのではなく、分割変数の固定された幅でレコードをグループに分割します。
・文字列に関する新しい機能:文字列の作成、置換、検索、対応付け、空白の除去、短縮
・時系列グラフノード:時系列分析用にデータを準備します。
・マルチスレッド処理:複数のCPUやマルチコアCPUの環境において、ソートやモデル構築の際にマルチスレッド処理をおこないます。

<「Clementine」について>
「Clementine」はビジネスユーザーを対象とした世界初のデータマイニング・ワークベンチであり、ユーザーや業界アナリストから視覚的で素早いモデル作り環境を提供するトップデータマイニングツールであると賞賛されています。「Clementine」はデータマイニング市場のトップリーダーとしての地位を確立しており、そのユーザーは電子取引、通信、金融、小売、健康管理、政府、高等教育など様々な分野に及び、日本国内で550以上の組織が「Clementine」を使っています。
■主な適用分野
・顧客を特定のカテゴリに分類する(例:利益率が高い/低い、頻繁に売買する/しない)
・不正行為や不従順が予測されるケースを見抜く
・売上やサービスの利用率を予測する
・類似グループに属する顧客や住民を識別する
・マーケットバスケット分析の実行により、同時購入されているプロダクトやサービスを見つける
・時間の経過に伴う購買パターンの変化および傾向を見出す(例:結婚すると保険に入る)
・その他、CRM (Customer Relationship Management :カスタマ・リレーションシップ・マネジメント)、リスク分析、例外検出の目的を満たすためのタスクを実行する

<SPSSについて>
 SPSSが提唱するPredictive Analyticsは、現状および将来についての信頼できる結論を的確に描き出すように、データをビジネス上有効なアクションに結びつけることをいいます。
 SPSSは、Predictive Analyticsソリューションの第一人者として、ソフトウェア製品と関連サービスを提供しています。SPSSが提供するソリューションは、企業・教育研究機関・医療機関・政府官公庁など、Fortune1000社の95%を含み幅広く導入されています。1968年に設立されたSPSS社の製品は、全世界25万人以上に利用されています。
以 上
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