iSCSI for Utility Storage は、ファイバー・チャネル SAN に 3PAR ユーティリティ・ストレージを使用した場合と同様に低コストで、IP ベースの SAN を展開することができる。iSCSI for Utility Storage の特長は、以下。
■ プロトコルに依存しないストレージ統合:
使用しているプロトコルを維持したまま、導入されているファイバー・チャネル・ベースのストレージに、IP ベースのストレージ・ネットワークを追加が可能。
■ アプリケーション・サーバーのコスト削減:
大規模な Linuxおよび Microsoft Windows Server環境の新しい個々のサーバーに、それぞれストレージ接続用のファイバー・チャネル・ホスト・バス・アダプタ (HBA:Host Bus Adapter) を追加する代わりに、ビルトインのギガビット Ethernet ポートと iSCSI ドライバを使用することが可能。これにより、サーバー導入コストの削減を実現。
■ データベース・ストレージの統合:
急速に成長するデータベース環境に、NAS(Network Attached Storage) が使用されている場合でも、ブロック・レベル・システムのパフォーマンスを向上させながら、IP ストレージ・ネットワークへの投資効率を維持。また同時に、増大する NAS の管理・維持コストを排除し、データベース環境の急成長の妨げとなる多数の NAS システムの管理作業の軽減化を実現。
InServ ストレージ・サーバーの iSCSI 接続は、InServ ストレージ・サーバーに無停止で追加できるデュアル・ポートの iSCSI ホスト・バス・アダプタを使用しておこなう。このアダプタの iSCSI および TCP/IP オフロードによってパフォーマンス向上を実現し、アクティブ- アクティブ構成の iSCSI マルチパスが可能。
IDC によると、iSCSI 対応で、$50,000 以上クラスのストレージ・システム(中規模/ハイエンド)に対する2010 年までのマーケット需要は、年間平均70%の成長率を達成すると予測。
IDC のストレージ・リサーチ責任者デイブ・レインセル氏は、「SAN 環境の導入には、従来のファイバー・チャネルより経済的な方法が求められています。このストレージ・アレイ設計に iSCSI を統合することにより、3PAR は、ファイバー・チャネル SAN を超えて、その市場を拡大できると同時に、急成長する IP ベース SAN 分野での統合などの市場ニーズに対応することができます。ユーザーは、3PAR などの iSCSI ソリューションを活用し、ストレージ・ネットワークのタイプにかかわらず、ファイバー・チャネル・ベースのストレージと IP ベースのストレージとの両方を統合することが可能になりました」と語った。
eHarmony の技術担当副社長マーク・ダグラス氏は、「iSCSI への対応により、さらに多くのアプリケーションをユーティリティ・ストレージのインフラに統合できるようになりました。InServ ストレージ・サーバーは、ファイバー・チャネルおよび IP ベースの SAN 全体をシンプルかつ効率的に管理できるシングル・プラットフォームとなっています」と述べた。
3PAR の社長兼 CEO デビッド・スコットは、「実用上、ストレージ会社はネットワーク・プロトコルに依存するべきではなく、当社ではお客様に対してファイバー・チャネルあるいはiSCSIいずれかの選択を強要しません。3PARでは、お客様のデータ・コスト削減を最重要課題としており、従来のファイバー・チャネルおよびiSCSI対応のいずれのアレイ に対しても、革新的かつ経済的な代替手段を提供しています」とコメント。
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