2001年といえばほんの6年前のことだが、当時、モバイル通信の専門家の間では、モバイルテレビは20年以内に実現するかもしれないが、難しい技術問題が在るため、実現はおそらくはずっと後のことになるだろうと言われていた。
米国調査会社のABIリサーチの調査レポート「モバイルTVサービス:放送、ユニキャストのビジネスモデル、オペレータ戦略、デバイス、インフラ」は、そのわずか6年後の2007年に、数多くの有力なモバイルビデオ技術が生まれたと報告している。ビジネスモデル、配信、コンテンツの問題が解決したため、モバイルテレビ業界は本格的に飛躍し始めるだろう。
「わずか1年前、業界では、ユニキャストとブロードキャストの配信モデル、どちらが成功するかという議論が多くなされ、ユニキャストはすぐにも消え去るかに思われていた。主なトップレベルのチャネルはブロードキャストモデルを採用するが、ユニキャストは、消費者が希望するその他のコンテンツ、ロングテールの配信ルートとして依然として存在している」と、ABIリサーチの取締役Michael Wolf氏は言う。
ユニキャストは、サービスプロバイダ、広告主、熱心な視聴者に、非常に強い親近感を持たれているという利点がある。
新たな試みが求められる時期である。現在検討されているほとんどのフォーマットや配信モデルには賛否両論があるため、それぞれのモデルにとって最適のコンテンツとターゲットの視聴者を探す努力が必要だ。プライシングがいい例である。モバイルビデオコンテンツへのアクセス料金の設定には、少なくとも6つのモデルが提案されている。これは、エンターテインメントと無線通信の業界が、元々まったく別の媒体として進化してきたことを反映している。消費者を引きつけて離さない格好のポイントを見いだすものもあれば、見つけられないものもある。
最近、消費者が好んで視聴する番組と想定されたものですら、媒体の品質向上の点で課題がある。
「昨年は、2分間のモビソード(テレビ番組の短いビデオクリップ、モバイル+エピソード)で十分だと皆が言っていた。だが、最新調査によれば、人々は実際に寝室で1回当たり40分間モバイルテレビを見ている。そのため、現在多くのコンテンツプロバイダは、ゴールデンタイムの1時間番組の放送を考えている」とWolf氏は言う。
ABIリサーチの調査レポート「モバイルTVサービス:放送、ユニキャストのビジネスモデル、オペレータ戦略、デバイス、インフラ」は、モバイルテレビとビデオのエコシステムを詳細に調査し、すべての市場プレーヤーが抱えている未解決の問題を特定し、焦点を当てている。また、最も現実的なシナリオを立て、基本的な利用方法と収益予測を記載している。この調査レポートは、「デジタルメディア年間リサーチサービス」、「モバイルコンテンツ年間リサーチサービス」、「モバイルデバイス年間リサーチサービス」、「モバイルオペレータ年間リサーチサービス」の一環として提供されている。
◆調査レポート
モバイルTVサービス:放送、ユニキャストのビジネスモデル、オペレータ戦略、デバイス、インフラ
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