世界の通信業界は大きく変わろうとしている。モバイルWiMAX(802.16e)は、試行やパイロット版の段階を終えて、実際的なWiMAXネットワークが始動し、オペレータが4G戦略について重要な決定を下すべき時期が近づいている。
米国調査会社ABIリサーチの調査レポート「WiMAX市場分析と予測:基地局、CPE、モバイルデバイスのビジネスチャンス」によれば、モバイルオペレータやその他のサービスプロバイダは、主に2.5GHzと3.5GHz帯域のモバイルWiMAXネットワークを世界各地に配備する計画を立てている。
「モバイルオペレータが4GネットワークにいかにIP-OFDMAパスを利用するかを決定することによって、モバイル無線業界は大きく変わりつつある」とモバイルブロードバンドの主席アナリストPhilip Solis氏は言う。「商用規模では広範に実証されていない新しいモバイルWiMAXは、有力視されているLTE (Long Term Evolution)に対抗する技術という位置付けである。」
この調査レポートは、相当数の世界のWiMAX加入者を予測している。2012年までに9500万超がCPEデバイスを、2億人近くがモバイルデバイスを利用するだろう。これらの利用者は、一部重複する。
Solis氏によれば、WiMAX機器の相互運用性の認証は少々タイミングを逃しており、一方LTEには広範囲で導入されたGSM技術から発展したという利点がある。また、WiMAXの市場投入は最低2年早かったといえる。
QualcommとEricssonを除く、主要な半導体および機器メーカーは、この新しいセクタで重要な位置を占めており、米国でのSprintやClearwireのように、オペレータの熱心な取り組みが広がっている。
Vodafoneは、中東や東欧などの新しいWiMAX市場に参入することを検討している。BTやTelecom Italia Mobileも同様に関心を示している。企業名は挙げていないが、この
他の欧州の主要なオペレータも、WiMAXについて慎重に検討しているとABIリサーチは理解している。
市場が成長するなか、チップセット企業は、UMPCやモバイルインターネットデバイス、ポータブルメディアプレーヤー、イメージングデバイス等の家電製品等を含む従来の端末やノート型パソコンだけでなく、多種多様なデバイスをサポートするようになってきている。
ABIリサーチの調査レポート「WiMAX市場分析と予測:基地局、CPE、モバイルデバイスのビジネスチャンス」は、WiMAXの主な促進要因と障害を調査し、3Gや他の4G技術との比較を行っている。また、802.16-2004と802.16e-2005の予測データを記載している。この調査レポートは、同社の年間リサーチサービス「モバイルブロードバンド年間リサーチサービス」と「無線インフラリサーチサービス」の一環として提供されている。
◆調査レポート
WiMAX市場分析と予測:基地局、CPE、モバイルデバイスのビジネスチャンス
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