田淵電機は、「QAD2007」で統一されたシステム基盤により、顧客志向の経営を徹底させ、利益率の向上を目指します。
近年、製造業界では、機器の設計は日本、製造は中国、材料調達・売上計上は香港、出荷先は欧米などといった、国際間取引の複雑化による材料調達の遅れ・生産能力の限界などのリスクも増大化し、SCMの効率化によるリードタイムの短縮が求められています。そのため、各拠点の月次決算の早期作成はもとより、入出庫及び在庫数量・材料単価を初めとする財務データのリアルタイムな把握が必須事項となっています。
田淵電機は1925年の創業以来、電機・電子業界で業容を拡大し、現在国内と海外で、5社7ヶ所の拠点があります。近年、デジタルAV機器、情報通信機器、モバイル機器、調理・空調機器、アミューズメント機器、さらには環境システム機器などについて、国内外の顧客からの需要が急増しており、各拠点で独自に構築された不揃いなシステムでは、最終的にスタッフが拠点毎の物流データや財務関連データを手作業で再入力処理しなければならない等、非効率な面がありました。拡大する業務範囲、増大してゆく需要に迅速に対応することが重要な課題となっていました。田淵電機では、グローバル各拠点でのこのような背景を理由に、業務処理の迅速化・効率化・統一化を踏まえた、グローバル・システムの構築を目指し、2006年にシステム導入のプロジェクトを開始しました。
また、田淵電機はグローバル拠点での導入にあたり、1997年にグループ企業のタイ国田淵電機、2006年に国内の田淵電子工業株式会社で導入したQAD製品「MFG/PRO(QAD2007の前バージョン)」が、電機・電子製品に特化し、多通貨・多言語対応した機能、ほとんどカスタマイズすることなく短期間・低コストでの導入が可能であったことや、担当者の入れ替わりに対応した充実したマニュアル・操作ガイドやユーザートレーニング等のサポートなど、田淵電機グループ内部でQAD製品が適していると評価し、今回「QAD2007」の全社規模での採用・導入を決定しました。
「QAD2007」導入後、各拠点でのシステムが統一されることで、作業内容も統一されるため、グローバル拠点間でのノウハウの共有を含めた積極的な人材交流もこれまで以上に行う予定です。
今後、2008年4月までに、田淵電機(本社、東京支店、香港支店)と香港田淵電機有限公司(香港本社、東莞工場)で、2008年度中に上海田淵変圧器有限公司で本稼動させる予定です。
用語解説
【QAD Enterprise Applications 2007について】
「QAD Enterprise Applications 2007 (QAD2007)」 は、 QADのビジョンである製造業界の「パーフェクト・リーン・マーケット」(コミュニケーションが瞬時に行われる、障害のないサプライチェーン)により顧客の需要拡大における「ムリ」と業務処理の「ムダ」を徹底的に排除した市場の構築を支援する製品です。「QAD2007」は、製造業界における企業の「パーフェクト・リーン・マーケット」への移行をサポートいたします。
【田淵電機について】
・事業内容:電子機器用変成器、電子機器用電源機器、各種電子機器・部品の製造・ 販売。
・本社:大阪市淀川区宮原4-2-21 ・設立:1925年5月
・資本金:31億95百万円 ・売上高:連結320億円/単独259億円(06年度)
・従業員数:連結4,454名/単独157名 (07年3月末現在)
・株式市場:大証2部上場 ・URL: (リンク »)
【QAD について】
QAD はグローバルな製造業の企業にエンタープライズ・アプリケーションを提供するリーディング・プロバイダーです。QAD のアプリケーションは企業内外の製造資源・業務の管理に欠かせない機能を提供し、グローバルな製造業の企業がお客様、サプライヤー、パートナーと協力して、適切な製品を適切な価格と納期で提供することを支援しています。QAD 製品は、自動車、一般消費財、電機・電子製品、食品・飲料、工業製品、医療・医薬品の製造業界で、世界90 カ国以上、5,800 拠点、27ヶ国語で使用されています。( (リンク ») )
*QAD はQAD Inc.の登録商標です。その他製品名、会社名は各所有者の商標です。
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