一方で、昨今のOEM生産ではグローバルな自動車業界への参入、運用効率向上のため、資材管理に関する世界的な業界基準「MMOG/LE」※1や自動車業界向け品質マネジメントシステムの国際標準規格「ISO/TS 16949」※2といった国際的業界標準規格へのコンプライアンスがグローバル規模で求められるようになってきています。
このような状況の中、本コンソーシアムでは、QADジャパン(ベンダー)、開発パートナー企業(SIer)だけでなく、協賛企業として自動車部品サプライヤー(ユーザー)も参加し、より現場のニーズを取り入れた“基幹系・情報系システム”の自動車部品業界向け標準モデルの開発を共同で行う予定です。QADジャパンのもつ自動車部品業界での豊富な実績だけでなく、ユーザーの意見も取り入れることで、“共通機能(シェアード・ライブラリ)”を定義し開発を進め、また“シェアード・ライブラリ”に属さない各社固有機能についてはその必要性を再確認した上で開発、より柔軟性の高いモデルを構築します。
これにより自動車部品サプライヤーは、追加開発などの期間/コストを削減できるだけでなく、スピーディーなシステム導入によるビジネスチャンスの拡大も見込めます。
また今回構築する業界標準モデルは、「MMOG/LE」、「ISO/TS 16949」に完全に準拠しています。それにより各ユーザー企業は、資材管理やロジスティクスのプロセスを改善するために必要な取り組みを特定でき、生産ライン停止頻度や在庫維持費を削減、納品成績を向上させ、グローバル・スタンダードへのコンプライアンスを実現します。
本コンソーシアムでは、2008年4月より開発パートナー、協賛企業の募集を開始するとともに、2008年6月には開発のベースとなる標準モデルを構築、2009年度中には、正式な“業界標準モデル”をリリースし、その後もコンソーシアムを中心に開発と検証を行い、サポートも継続して行う予定です。
■「自動車部品業界標準化コンソーシアム」について
【設立趣旨】
企業経営の基本となる基幹システムのよりスピーディーな導入と、より使いやすいシステムの構築を自動車部品業界に特化した標準モデルとして提供することで、企業経営をより円滑化かつ活性化させ、さらに業界全体のビジネスを拡大させることに貢献する。
【活動内容】
2009年度中に、グローバル対応かつ基幹系、情報系業務をカバーできる業界標準モデル (一部製品化を含む)を開発し提供開始する。
・自動車部品業界向け基幹系・情報系システムの標準モデル構築にかかる研究開発
・同システムの一部製品化および、販売/導入サポート/保守/管理にかかる業務全般
・同システムの普及/啓蒙活動
・同システムのサポート業務全般
【参加メンバー】
・QADジャパン
・開発パートナー企業: 4社(予定)
・協賛企業: 5社(予定)
【連絡先】
QADジャパン「自動車部品業界標準化コンソーシアム」事務局
〒105-0003 東京都港区西新橋3-25-33 NP御成門ビル 7F
電話:03-5733-8011 E-mail:mhe@qad.com
■QAD について
QAD はグローバルな製造業の企業にエンタープライズ・アプリケーションを提供するリーディング・プロバイダーです。QAD のアプリケーションは企業内外の製造資源・業務の管理に欠かせない機能を提供し、グローバルな製造業の企業がお客様、サプライヤー、パートナーと協力して、適切な製品を適切な価格と納期で提供することを支援しています。QAD 製品は、自動車、一般消費財、電機・電子製品、食品・飲料、工業製品、医療・医薬品の製造業界で、世界90 カ国以上、6,100 拠点、27カ国語で使用されています。( (リンク ») )
※QAD はQAD Inc.の登録商標です。その他製品名、会社名は各所有者の商標です。
【本件に関するお問い合わせ先】
キュー・エー・ディー・ジャパン・インク 営業部
電話:03-5733-8011 FAX:03-5733-8012
E-mail:sales-jp@qad.com
用語解説
※1 MMOG/LE: Materials Management Operations Guideline/Logistics Evaluation(資材管理のガイドライン/ロジスティクスに関する評価方法)。北米の自動車業界AIAGとヨーロッパのOdette International Limitedが策定した、サプライヤーが世界規模の自動車生産の基準として資材管理の評価、改善を促進させるためのガイドライン。
※2 ISO/TS 16949: 品質マネジメントシステムの国際標準規格であるISO 9001に、自動車産業向けの固有要求事項を付加し
た規格。
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