対象はメーカー、卸売業のマーケティング部、営業企画部、営業部(チェーン担当含む)のスタッフや、小売業の商品部、販売促進部、マーケティング部のスタッフ。参加費は教材費、資料費、データ費、実習費を含み1人42万円(税込み)。
流通経済研究所の店頭調査では、購入された商品の70%強が、購入計画を持たずに購買されていました。店頭で広告を想起する比率は高くないという報告もあり、マスメディアによる広告だけのマーケティングでは不十分であることを示しています。価格営業中心のマーケティングはブランド価値低下を引き起こし、実施が厳しいのが現状です。所定数量の商品を販売するには、店頭で効果的に訴求する必要があります。また、小売業界では上位集中化が進むとともにPOSデータの開示・コラボレーション指向が高まっています。こうした背景から、メーカー、卸売業の営業・マーケティング担当者には一層の能力開発が求められます。
本講座は、小売業とメーカー、卸売業との協働マーチャンダイジング活動で、体系的なマーケティング理論と客観的データに基づいて店頭でのマーケティング活動をリードし、マネジメントできる人材を養成します。講座の具体的な特徴は、店頭マーケティングに関わる消費者行動/マーケティング理論を体系的に学習▽業務に活用できるテンプレートを使った講義・実習▽先進企業の実例をケーススタディとして紹介し、実務への活用法を習得▽実際の小売店舗データに基づく総合的な店舗・売り場診断実習▽終了証授与――の5点です。
用語解説
■店頭マーケティング管理者養成講座のカリキュラム■
◆第1回 1/10(木)「店頭マーケティングの考え方」財団法人流通経済研究所専務理事・加藤弘貴
店頭マーケティングとは/店頭マーケティングとカテゴリーマネジメント/実務家による講演
◆第2回 1/17(木)「消費者購買行動の分析視点」財団法人流通経済研究所主任研究員・上田雅夫
消費者の業態・店舗選択行動/消費者の商品購買意志決定行動/消費者データの種類と利用方法
◆第3回 1/24(木)「店頭価格設定の考え方と改善手法」早稲田大学商学部教授・守口剛
価格設定の基本的な考え方/値引きの考え方と分析方法/価格設定の改善手法
◆第4回 1/31(木)「店頭プロモーションの考え方と改善手法」早稲田大学商学部教授・守口剛
店頭プロモーションの考え方/大量陳列・チラシ広告の効果/データ分析実習1(プロモーション効果)
◆第5回 2/14(木)「店頭オペレーションの分析評価手法」財団法人流通経済研究所主任研究員・加藤弘之
店頭オペレーションコストの分析評価手法/店頭在庫管理の分析評価手法/実務家による講演
◆第6回 2/21(木)「店舗タイプ別マーケティングのための商圏分析手法」早稲田大学教育学部准教授・箸本健二
地理データによる商圏特性・地域特性の分析手法/商圏情報とFSPデータによる小売店舗評価/データ分析実習2(商圏データ分析)
◆第7回 2/28(木)「商品構成・品揃えの考え方と改善手法」財団法人流通経済研究所主任研究員・山崎泰弘
商品分類の考え方/品揃えの改善手法/データ分析実習3(品揃え診断)
◆第8回 3/6(木)「売場スペース管理の考え方と改善手法」千葉大学法経学部准教授・佐藤栄作
フロアレイアウトの考え方/スペース管理と優位置・劣位置/データ分析実習4(売場スペース診断)
◆第9回 3/13(木)「新製品導入の分析評価手法」専修大学商学部教授・中村博
新製品の導入と育成/店需要予測とデータ活用/実務家による講演
◆第10回 3/19(水)「実験店舗診断、改善提案」財団法人流通経済研究所専務理事・加藤弘貴
実習1/実習2/研修全体の総括
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