EMC対策には、大きく分けて、オープンサイトと呼ばれる屋外と、電波暗室の2つの測定があります。
しかし、オープンサイトでの測定は、天候の左右を受ける、周囲に放射されている電波の阻害を受けやすいという欠点があります。特に、2003年12月に関東圏・中京圏・近畿圏で開始された地上デジタル放送や携帯電話の利用者の増加に伴い、電波の阻害が広がってきているため、暗室でのEMC測定に対する需要が拡大しています。
この度のEMC試験所の新設は、これらの需要拡大に対応するものです。日本最大級の規模となる新試験所は、延べ床面積約 2,521平方メートルを予定しており、自動車や工業機械、医療機器などの大型機器に対応できる10m暗室を2基、5m暗室1基、6面暗室1基、シールドルーム2基を備えます。UL Japanはこれにより、関東圏でのサービス拡大を目指します。
<報道関係者様問い合わせ先>
株式会社UL Japan
コマーシャルオペレーションズ事業部
マーケティングコミュニケーション課
岡本 和美
e-mail:Kazumi.Okamoto@jp.ul.com
電話:03-6212-4379 FAX:03-6212-4400
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[参考資料]
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<新施設の概要>
試験所完成予定日:2009年6月
住所:神奈川県平塚市めぐみが丘1丁目22番3
アクセス:東海道線平塚駅から約6Km、
小田原厚木道路平塚ICから約1.2km
<新施設の設備>
●10m法電波暗室 2基
試験内容:一般EMC規格(EMI/EMS)+無線規格、
自動車規格
一般対象製品:ITE、AV、ISM、自動車、自動車部品、
無線機器
●5m法電波暗室 1基
試験内容:一般EMC規格(EMI/EMS)+無線規格、
自動車規格
一般対象製品:ITE、AV、ISM、自動車部品、無線機器
●6面暗室 1基
試験内容:EMS規格
一般対象製品:ITE、AV、ISM、自動車、無線機器
●シールドルーム 2基
試験内容:一般EMC規格(EMI/EMS)+無線規格、
自動車規格
一般対象製品:ITE、AV、ISM、自動車、無線機器
<主な試験対象分野>
●IT機器:PC、プリンター、無線LAN、無線LANカード、
ブルートゥース(Bluetooth)*1
●ISM(工業・科学・医療用)機器:産業用インバーター、
ウエハ検査装置、生体モニター、レントゲン検査装置、
血液検査装置、歯科用椅子
●家庭用機器:ミシン、ガス給湯器、エアコン、
マッサージチェア
●家庭用・業務用AV機器:デジタル/アナログTV、
DVDプレーヤー、CDチャンジャー、Hi-Fiコンポーネント、
カーオーディオ
●PLC(電力線搬送通信設備):PLCモデム
*1ブルートゥース(Bluetooth)
2.4GHz帯域を用いる短距離無線通信規格。パソコン、
周辺機器、家電、携帯電話等、デバイスを問わない
データ交換を実現するインターフェイスとして
期待されている。当社はBQRB
(Bluetooth Qualification Review Board)から
BQTF(Bluetooth Qualification Test acility)として
認定されており、ブルートゥースのロゴ認証用試験
を行う資格を有する。
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
【UL Japanについて】
株式会社UL Japanは、米国の認証機関
アンダーライターズ・ラボラトリーズ・インクの日本法人です。
25ヶ国以上に広がるULグローバルネットワークを活用し、
日本のSマークや北米市場向けのULリスティングから、
欧州のGSマーク、CEマーキングや中国のCCCマークまで
幅広い適合性評価サービスを提供しております。
また、世界各国のEMC・電波規制に対応したEMC測定・評価サービス、
ISOなどのマネジメントシステム審査登録サービスも提供しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。