キャリパー社のSPE関連製品は、世界の水質分析・食品分析・農業化学・化学合成・製薬等の幅広い分野で活用されていることから、今回の国内販売総代理店権取得により、当社の固相抽出を用いた分析機器のラインナップが大幅に拡充され、従来以上にユーザーニーズに応えることが可能となりました。
現在、医薬品の研究開発や、水質分析、食品分析、農業化学、化学合成等、有機化学の分野においては、化合物を抽出して分析する事が一般的に行われています。化合物の抽出方法は複数有り、その中の有力な手法の一つが「固相抽出(SPE)」と呼ばれる方式で、その抽出作業に関しては、主に「抽出装置」と呼ばれる自動化装置が用いられます。
キャリパー社は1981年の創業以来、研究や分析実験における自動化装置の製造販売を主な業務としてきた企業で、同社の製造するSPE関連製品は、現在、世界の水質分析・食品分析・農業化学・化学合成・製薬等、幅広い分野における固相抽出前処理工程と濃縮工程の自動化・効率化目的のスタンダードツールとして広く認知されており、これまでに全世界合わせて数千台の販売実績があります。
一方、モリテックスは自社製SPE製品(EX-MULTI、EVAN-SPE、EVAN-kd等)を有しており、国内環境分析機関へ販売展開しておりますが、モリテックスのSPE製品は、主に水質分析における大量分析用途に特化した製品が多く、これまでは水質分析を大量に行っている分析機関向けに限定した販売に留まっておりました。
この度、モリテックスがキャリパー社のSPE関連製品であるRapidTrace、AutoTrace、TurboVapシリーズに関する国内販売総代理店権を取得したことにより、従来の販売先に加え、食品試験、農業化学、化学合成、製薬、等の分野でユーザーニーズに幅広く応えることが可能となりました。
モリテックスでは、SPE関連製品のラインナップが大幅に拡充されたことを最大限活用し、研究者の研究開発、分析研究、品質管理の効率化に大きく貢献する自動化の促進をさらに積極的に提案して参ります。
■キャリパー社SPE関連製品 RapidTrace、AutoTrace、TurboVapシリーズの仕様
●RapidTrace(ラピッドトレース)
主な特長
・1台のコントローラーで10台のモジュールを操作出来る高速固相抽出装置
・モジュール1台に10個のカートリッジを搭載可能
・標準的な1mLもしくは3mLのSPEカラムの場合、2時間以内に100サンプルの抽出作業が可能
・モジュールを独立して稼動させることで、1台のモジュールが稼働中に、他のモジュールのメソッド組み込みやメンテナンスを行うことが可能。
・少量サンプルの自動固相抽出に特化した設計・バイオ分野、創薬、臨床、環境、タバコ、食品など、多様な分野への販売実績
・Windows®インターフェースの採用により、「カーソルを合わせてクリック」するだけの簡単操作
電源(PowerRequirements):50-60Hz,100-240VAC±10%
重量(NetWeight):14.5kg
寸法(Dimensions):54.61×10.16×58.42cm
テストチューブサイズ(TestTubeSizes):SampleTestTubes:13mm×100mm
FractionTestTubes:12mm×75mm
吐出量(DispenseVolume):0.1mLto6.0mL
搭載量(LoadVolume):0.1mLto5.8mL
誤差(LiquidHandlingAccuracy):Volumes<3.0mL±0.030mL
Volumes>3.0mL±1%
固相抽出(SPE):FlowRates0.006mL/sec~0.7mL/sec
(0.36mL/min~42mL/min)
Columns1mLand3mLsyringebarrelcolumns
標準販売価格: 455万円~
●AutoTrace(オートトレース)
主な特長
・迅速かつ大容量の固相抽出装置
・自動洗浄機能搭載
・10mLから2000mLまで幅広いサンプル量に対応可能
・6サンプルを自動で同時処理
・米国環境保護庁(EPA)の水質分析法に対応した設計
・環境分析、水質分析、水道局、食品業界、農業化学、石油業界などで活躍
・市販のSPEカラムに対応
(標準的な1mLもしくは3mLのもので、0.4cm~4.0cmサイズのSPEカラム)
電力(Electrical):電圧:100,120,220,240V±10%
周波数: 47-63Hz
消費電力: 最大150VA
重量(NetWeight):68.1kg
本体寸法(Dimensions):57×63.5×69cm
サンプルラック(Samplerack):30×36cm
使用OS(OperatingSystemSoftware):Windows®XP
標準販売価格: 580万円
●TurboVap(ターボバップ)
主な特長
・超高速窒素濃縮装置
・環境関連、食品試験、農業化学、石油化学、民生品の研究開発、ユーティリティ(電力・ガス)、製薬、法医学、臨床適用分野など、世界中の環境関連、食品試験関連、製薬会社、米国立薬物乱用研究所(NIDA)、法医学関連および化学関連での使用実績
・EPA(米国環境保護庁)方式との適合性(実証済み)(TurboVap96を除く)
・各機種フードスペース不要
TurboVapI:検体:200mLの試験管6本または50mLの試験管6本
TurboVap500:検体:最大500mL試験管2本
TurboVapLV:検体:最大50検体、12種類のラックにより、0.5mLから35mLまでの試験管サイズに 対応
TurboVap96:検体:標準の96穴マイクロプレート2枚またはディープウェルプレート2枚
標準販売価格: ・TurboVapII:190万円
・TurboVap500:190万円
・TurboVapLV:176万円
・TurboVap96:190万円
■初年度販売目標 キャリパー社製品 5000万円の販売
■製品に関するお問い合せ、資料請求は・・・
株式会社モリテックス 理化学機器部
〒225-0012横浜市青葉区あざみ野南1-3-3
TEL.045-913-5808 FAX.045-913-5802
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