2008年、ユーザーがアクセスする際に一定の基準を設けることによってマルチメディアコンテンツを保護する限定アクセスによる収益は14億ドルに近づくだろう。米国の調査会社ABIリサーチの調査レポート「DRMと限定受信:ケーブル、通信、衛星市場の限定受信アプリケーション」は、ケーブルと衛星業界の収益を奪って通信会社の利益が増加し、2013年までに限定アクセスによる収益は安定的に推移するだろうと予測する。
「ケーブルと衛星の市場が消えることはないが、新たに導入された通信経由のTV放送で提供されるインタラクティブコンテンツとオンデマンドコンテンツ、タイムシフト、プレイスシフトという選択肢が要因となり、より幅広い消費者からのプレミアムコンテンツの需要が高まっている」と業界アナリストのZippy Aima氏は言う。
多くの要素が重なって、市場は促進している。ブロードバンドネットワークの普及、そしてデジタルメディアとデジタルメディアを容易に複製したり配信したりできるという事実は、プレミアムコンテンツの所有者にとって大きなビジネスチャンスであると同時に大きなリスクとなり、その結果セキュリティの優先度が高くなっている。アジアでは、頻発する著作権侵害を政府が懸念し、コンテンツ保護の取り組みを開始している。家庭内で複数のデバイスへのコンテンツ配信を行う裕福な世帯が増えるなか、限定アクセスの必要性とデジタル著作権管理(DRM)が高まっている。
一方で、限定アクセス市場の発展を滞らせている要因もある。必要な投資額の大きさが、世界のコンテンツバックログのデジタル化や新製品の開発を遅らせている。規格の不在で市場の成長が妨げられ、政府の規制が成長に歯止めをかけている分野もある。
当然、消費者は保護されていないコンテンツを好む。「市場のプレーヤーは、コンテンツ保護のメカニズムとその利点を今以上に消費者に認識してもらう必要がある。また、コンテンツ配信のメカニズムをシームレスに統合し、消費者の権利を侵すことのないソリューションを開発しなければならない」とAima氏は警告する。
ABIリサーチの調査レポート「DRMと限定受信:ケーブル、通信、衛星市場の限定受信アプリケーション」は、有料TV市場における限定アクセス技術の役割を調査している。また、市場の促進要因と阻害要因を記載している。ケーブル、通信、衛星に適用可能な有効なソリューションと、それらのソリューションを提供しているベンダのプロファイルを記載し、価格動向、地域および市場別の市場予測を提供している。
この調査レポートは「デジタルメディア年間リサーチサービス」の一環として提供されている。
◆調査レポート
DRMと限定受信:ケーブル、通信、衛星市場の限定受信アプリケーション
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