ネットワークカメラのアクシスコミュニケーションズ、 独自開発の新画像圧縮チップでH.264に対応した新製品シリーズ発表

~高精細映像の高圧縮伝送をトータルソリューションで提供し、 映像モニタリング市場でのH.264本格実装を促進~

アクシスコミュニケーションズ株式会社

2008-06-04 11:00

 世界のネットワークカメラ市場のリーディング企業である、アクシスコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:浅野誠一、以下アクシス)は本日、高効率の動画圧縮規格「H.264」に対応した、ネットワークカメラ、ビデオエンコーダ、ソフトウェアから構成される新製品シリーズを発表しました。アクシスは、ネットワークカメラだけでなく、包括的なネットワークビデオソリューションとしてH.264に対応し、高精細映像の高圧縮伝送を実現することで、映像モニタリング分野の新たな可能性を広げます。

 今回発表の新製品シリーズは、以下のとおりです。

・ネットワークカメラ2モデル:AXIS P3301 (固定型ドームモデル)、AXISP3301-V(耐衝撃構造筐体モデル)
・ビデオエンコーダ2モデル:AXIS Q7401 (1チャンネルモデル)、AXIS Q7406 (6チャンネルブレード収納モデル)
・ビデオエンコーダラック:AXIS Q7900 (ブレードタイプビデオエンコーダ収納ラック)
・映像管理ソフトウェア:AXIS Camera Station 3.0

 同新製品シリーズにより、画像撮影から、管理、記録保存まで、H.264画像圧縮規格でのトータルな映像モニタリングが実現します。

 H.264は、既にワンセグやブルーレイなど、高画質かつ高圧縮での映像配信のアプリケーションに採用されています。映像モニタリング市場においても、同規格の需要が高まりつつあるため、今回、映像モニタリングのグローバル市場でトップシェアを誇るアクシスがトータルソリューションで対応することにより、同分野での本格的なH.264の実装を促進する考えです。

 同規格の採用により、フレームレートや解像度などの画像品質を低下させることなく、ストレージ容量と帯域幅を、Motion JPEGフォーマットに比べ80%以上、MPEG-4フォーマットに比べても50%以上縮小することが可能になりました。これにより、ストレージにかかるコストを従来の50%以上削減します。

 新製品シリーズには、アクシス独自開発の新画像圧縮チップ「ARTPEC-3」と「ARTPEC-B」が採用されています。これらのチップの開発により、今回H.264へシングルチップで対応することが可能になり、製品の小型化やコストの削減に貢献しています。また、画像処理能力は従来の約3倍となり、製品パフォーマンスが飛躍的に向上しました。また、H.264とMotion JPEGに同時に対応可能なため、利用環境に応じた画像配信を提供します。
 
 アクシスは、今後数年間で広く普及すると予測されるH.264を採用した今回の新製品シリーズを、映像モニタリング分野の可能性を広げる戦略的製品と位置付けています。特に、高解像度と高フレームレートが求められる、空港や高速道路など、大規模なシステムにおける効率的な映像モニタリング用途に、最適な製品群です。初年度における国内での販売目標は、ネットワークカメラは約2,000台、ビデオエンコーダは約1,500台です。

 今回発表の新製品シリーズは、2008年8月より順次発売します。



<H.264対応のアクシス新製品シリーズ>

■AXIS P3301ネットワークカメラ/P3301-V ネットワークカメラ
発売予定時期:2008年8月 

 屋内設置用固定ドーム型ネットワークカメラです。

 P3301-Vは、P3301をベースとし、破壊行為に耐えうる耐衝撃構造の筐体を採用したモデルです。

 両モデル共にH.264とMotion JPEGの両フォーマットでの同時配信ができ、異なる3つのストリーミングまでVGA解像度で30fpsのフルフレームレートでの配信が可能です(弊社内テスト結果)。さらに、利用するネットワークの帯域幅や環境に応じて、配信画像を最適化できます。

また、動体検知や音声検知、いたずら検知などカメラ本体にインテリジェント機能を備え、異常時にカメラ画像の一時保存やFTP転送、Eメールによる通知ができます。明暗差が大きい場所でも高品質な画像を提供できるWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能も備えています。


■AXIS Q7401 ビデオエンコーダ
■AXIS Q7406 ビデオエンコーダブレード
発売予定時期:2008年8月 

 「AXIS Q7401 ビデオエンコーダ」は1 チャンネルビデオエンコーダで、「AXIS Q7406 ブレードタイプビデオエンコーダ」は、ブレードタイプの6チャンネルビデオエンコーダです。アナログ映像信号をデジタル変換し、IPベースのネットワークへ配信します。

 フルフレームレートでH.264とMotion JPEGを同時配信でき、利用するネットワークの帯域幅や環境に応じて、異なる設定による画像配信ができます。3つのストリーミングまで、D1解像度(720x480)で30fpsのフルフレームレートでの配信が可能です。

 AXIS Q7401は、SDカードスロットを搭載しており、SD/SDHCメモリーカードに録画が可能です。また、PoEにより、製品本体および接続カメラへの電源供給ができます。

 ブレードタイプのAXIS Q7406の対応ラックは、AXIS Q7900とAXIS 291 1Uです。
 

■AXIS Q7900ラック
発売予定時期:2008年9月 

 「AXIS Q7900ラック」は4U、19インチのラックで、 ブレードタイプのエンコーダを最大14まで装着し、最大84のアナログ映像に対応可能です。大規模なシステムも容易に構築できます。
 
 電源を冗長化し、緊急時の稼動に対応します。また、簡易に交換可能なホットスワップ対応のファンカセットを採用しています。ポートは、4つのギガビットイーサーネットポートを備えています。

 対応ビデオエンコーダはAXIS Q7406、AXIS 243Q、AXIS 241QとAXIS 241Sです。


■AXIS Camera Station 3.0
発売予定時期:2008年8月 
価格: 84,000円(4ライセンス)~

 「AXIS Camera Station 3.0」は、監視、録画、再生およびイベント管理を行う包括的なビデオ管理ソフトウェアです。最大50台のカメラをサポートします。H.264に対応するアクシスのネットワークカメラやビデオエンコーダからの映像を、H.264またはMotion JPEGで表示や録画可能です。*H.264に対応することで、画質を損なうことなく、ビットレートを抑えながら帯域幅や保存ストレージを有効活用できます。

*分割画面(6画面以上)以上の表示形式の場合は、カメラでの設定画像形式に関わらず、すべMotion JPEGによる表示となります。

 Axis Camera Station3.0では、特定のタイプのイベントが起こると、録画をするよう設定することができます。あらかじめ設定された日時、カメラに内蔵の動体検知機能、外部入出力をトリガーとし、必要な時だけデータを送信することができ、帯域幅と保存ストレージの使用量を節約できます。また、シンプルで直感的なインターフェイスで、システム上のカメラや保管映像に容易にアクセスが可能です。

 またパン・チルト・ズームカメラやドームカメラにも対応しており、リモート操作による画像の閲覧とカメラのコントロールも可能です。



■アクシスコミュニケーションズ株式会社について
アクシスコミュニケーションズ株式会社は、ネットワークカメラを中心としたネットワークビデオソリューションをワールドワイドで展開するスウェーデンのAxis Communications ABの日本法人として1994年に設立されました。当社の製品は、独自設計のASICを採用し、高い画像品質とネットワーク接続性を誇っています。また、オープンスタンダード技術に準拠することにより、他システムとの統合性および、システムの柔軟性と拡張性の高さを実現しています。アクシスのネットワークカメラは、1996年の出荷以来、主にセキュリティ監視や遠隔モニタリング用途として、世界70ヶ国で100万台以上(2007年10月現在)が導入され、日本国内でも多くの導入実績を誇ります。詳細は (リンク ») をご覧下さい。

このプレスリリースの付帯情報

AXIS P3301

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