CSRが、家電機器向けBluetoothソリューションを発表

Bluetooth製品の開発コスト削減と、数週間での市場投入を実現

CSR Plc

2009-01-21 00:00

CSR plcは、家電製品向けに最適化した最新のBluetoothデバイス、「BC5120」をリリースしました。CSR社のBC5120は、付属のBlueCore Session Manager(BCSM)ソフトウェアと共に、デジタルテレビ、ハイファイ(高音質オーディオシステム)、DVDプレーヤ、携帯ゲーム機などの家電製品を対象に極めて高いコスト効果を実現し、統合化が容易なソリューションを提供します。
BC5120は付属のBCSMソフトウェアを使用することで、Bluetooth接続性の家電製品への組込みを迅速に可能にし、数週間での製品の市場投入を実現します。CSRは、2009年1月8日から11日まで、ラスベガスのCESでBC5120とBCSMのデモを開催しました。

ハイファイ(高音質オーディオシステム)やテレビなど、家電製品にBluetooth接続性を導入することの必要性は、携帯ゲーム機市場での需要と同様に高まりつつあります。家電製品の分野においてBluetoothの導入が先ず求められているのは、ステレオヘッドフォンへの音楽のストリーミング送信、またはMP3プレーヤやミュージックフォンからの音楽のストリーミング送信を目的としたデジタルテレビやハイファイ(高音質オーディオシステム)です。またBluetoothの導入により、スピーカフォンモードで通話することを可能にする遠隔制御機能の提供が可能になります。また、Bluetoothは、デジタルテレビやハイファイを、ハンズフリーデバイスや、Bluetooth内蔵の携帯電話からの受信機として機能させることを可能にします。

通常、家電機器に搭載されたアプリケーションプロセッサの性能は、特定のタスクに合わせて最適化されているため、Bluetoothホストアプリケーションを追加的に組み込んでもそれに対応できるリソースを確保できません。CSR社のBC5120とBCSMソフトウェアは、特にこうした問題に対処できるように開発されており、既存のスタンドアロン型Bluetoothチップに代わることができる高速性と高いコスト効率性を提供します。CSR社のBCSMソフトウェアは薄い制御層(thin control layer)として機能し、これによりメインホストプロセッサは、過剰な内蔵リソースを使用することなくBC5120のBluetooth機能を制御することが可能です。

BC5120には、組込み型RISCプロセッサとCSRのKalimba Digital Signal Processor(DSP)が内蔵されています。高性能を誇るDSPにより、設計者はCSRが独自に開発したClear Voice Capture(CVC)をはじめ、音質を飛躍的に向上させ、エコーとノイズをカットする技術を導入し、開発製品の機能性と性能を高めることができます。高い柔軟性を持つBC5120デバイスは、CSR社のFastStreamも採用しています。これは低レイテンシの高品質音声CODECで、音声リンクのレイテンシ(待ち時間)を飛躍的に短縮し、Bluetoothヘッドフォンを使用して音楽を鑑賞、または映像を閲覧する場合に生じる「リップシンク」の問題を回避します。CSR社のBC5120は、Bluetooth仕様のBluetooth V2.1+EDRをサポートし、単純なセキュアペアリングや低消費電力を可能にし、複数のBluetoothデバイスの同時接続を実現します。

CSR社 オーディオ&コネクティビティ ビジネスユニット マーケティングマネージャー、Karen Parnellのコメント:
「BC5120とBCSMは、家電製品の設計者にとって初めてとなるBluetoothソリューションを提供します。このソリューションは、こうした設計者のニーズを考慮して作られており、高いコスト効果を実現し、Bluetoothの組込みを目的とした実装が容易なソリューションを提供します。この新しいBC5120と付属のソフトウェアパッケージは、応用する対象がデジタルテレビ、リモコン、携帯ゲーム機などの家電製品の分野で益々高まるBluetoothの需要を満たす最良のソリューションをOEMに提供します」

このCSR社のソリューションは、BC5120とBCSMアプリケーションソフトウェア、ハードウェア開発ボード、およびソフトウェア開発キット(SDK)と共に2009年第1四半期に発売予定です。


<本件に関する問い合せ先>
      
シーエスアール株式会社
深田 学
E-mail:prjp@csr.com
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