アクテル、RTAX-DSPプロトタイプFPGAの提供を発表

アクテル（米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人：アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区）は本日、RTAX-DSPプロトタイプFPGAの提供を発表しました。これにより、アクテルのRTAX-DSP宇宙飛行システム用FPGAを対象にした設計のハードウェアのデモとタイミング検証が可能になります。新しく提供されるRTAX-DSPプロトタイプ・デバイスは、宇宙飛行用として認定済みの他のデバイスと同様のピン配置および外形を持ち、防衛仕様の温度範囲（-55℃～+125℃）全般で同一のタイミング特性を持ちます。


RTAX-DSP宇宙飛行システム用FPGAによって、テスト済みであり実績のある業界標準RTAX-S製品ファミリに、耐放射線性に優れた組み込み積和演算ブロックが追加されます。その結果、信頼性と耐放射線性を犠牲にすることなく、ハードウェアDSPアルゴリズムにおいて直面するような演算機能の実装時に、デバイス性能と使用率が劇的に向上します。


アクテルの高信頼性製品担当マーケティング・ディレクター、Ken O’Neillのコメント
「RTAX-DSPプロトタイプFPGAの提供によって、設計者はRTAX-DSPのハードウェア設計のデモを動作温度範囲全般で行うことが可能になります。これらのプロトタイプ・デバイスの提供によって、RTAX-DSPプログラムは、宇宙飛行アプリケーション向けの信号処理システムの設計者が必要とする高信頼性と高性能を実現するという、重要な段階を達成しました。」


RTAX-DSP機能
高価な耐放射線性ASICに対する柔軟な代替品となるRTAX-DSP FPGAは、最大120の組み込み積和演算DSP計算ブロックを備え、放射線により誘発されるシングル・イベント・アップセット（SEU）やシングル・イベント・トランジェント（SET）から保護されています。RTAX-DSP FPGAは、9つもの宇宙向けプログラムの実績を持つ、業界標準となるRTAX-S FPGAと同様の0.15 µm UMCウェハー・ファブリケーション・プロセスおよび同様のアンチヒューズ・プログラマブル・インターコネクト技術を使用しています。


RTAX-DSP FPGAは、宇宙ベースのアプリケーション向けに、最大400万の等価システム・ゲートの集積度および840のユーザI/Oで高性能を実現しています。組み込みDSP計算ブロックは、有限インパルス応答（FIR）フィルタ、無限インパルス応答（IIR）フィルタ、高速フーリエ変換（FFT）といったDSP構築ブロックの効率的な実装を可能にする18ビットx18ビットの積和演算ブロックを備えています。各計算ブロックは、防衛仕様の温度範囲全般において125 MHzで機能します。


FPGAのRTAX-DSPファミリは、アクテルのLibero<R>統合設計環境（IDE）で完全にサポートされています。Libero IDEは、設計、シンセシス、シミュレーションから、フロアプランニング、配置配線、タイミング制約と解析、消費電力解析、プログラム・ファイル生成まで、全デザインフローを迅速にかつ効率的に管理します。


RTAX-DSP FPGAの詳しい情報は、次のウェブサイトをご覧ください。
www.actel.com/products/milaero/rtaxdsp


アクテルについて
アクテルは低消費電力FPGAとミックスド・シグナルFPGAのリーダーで、システムならびに電力管理の包括的な製品群を提供しています。アクテルは、電力が課題（＝Power Matters）だと考えています。詳しい情報は、ウェブサイト (リンク ») を参照してください。


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