今般、日立情報では、モジュール型データセンタを活用し、省電力・省スペース性と効率性を兼ね備えたデータセンタを湘南センタ(神奈川県足柄上郡中井町)内に構築、社内システムの運用を開始しました。
日立情報では、最先端の技術と運用実績を集約し、地球環境にも配慮したこのデータセンタを「環境モデルセンタ」と位置づけ、次世代型データセンタの構築・運用モデルとしてビジネス面で活用していきます。また、環境モデルセンタの構築・運用ノウハウを活かして、他社データセンタのコンサルティングサービス、地球環境に配慮した次世代型センタの構築・保守・運用をワンストップで支援するデータセンタ構築サービスを提供し、地球環境への負荷低減とコスト削減に貢献してまいります。
日立情報が構築した環境モデルセンタの主な特長は次の3点です。
(1)「モジュール型データセンタ」の採用による機器稼働効率の最大化
本センタの構築に際しては、日立の空調環境コンサルティングサービス「AirAssist®」により設置環境のシミュレーションを実施し、最適なデータセンタと省電力の評価を行いました。その評価結果に基づき、サーバやストレージ装置などのIT機器を搭載したラック、冷却装置などをモジュール内に配置し、機器稼働効率の最大化を図りました。
(2)既設のデータセンタ内に約1ヶ月で構築
本センタは、既設データセンタ内に約1ヶ月という短期間で構築しました。これにより、お客様の必要に応じ、モジュール型データセンタをタイムリーに設置・増設できることを検証しました。
(3)日立情報独自の遠隔運用監視システムによる無人運用
本センタの運用に際しては、日立情報独自のノウハウを結集したセンタ仮想統合の中核を成す「遠隔運用監視システム(注2)」の適用により、無人運用を実現しました。これによりセンタ内の温度変化を極小化させ、同じ設備を持つデータセンタと比較して消費電力の最大35%削減、設置面積(床面積)の最大60%削減を可能としました。
(注1)モジュール型データセンタ
サーバやストレージ装置などのIT機器を搭載したラック、冷却装置などを、小規模な一つの「モジュール」内に機器稼働効率が最大となるよう配置し、システム環境を構築する株式会社日立製作所のソリューション。最小約22㎡(*)の小規模なモジュール単位からデータセンタを構築でき、ユーザーの必要に応じて柔軟にデータセンタの拡張が可能です。
詳細は、 (リンク ») を参照下さい。
* 1モジュールの大きさは、6.3m×3.6m(約22㎡)
(注2)遠隔運用監視システム
日立情報の高効率・高品質なセンタ運用システム「センタ仮想統合」の中核を成す技術。「統括コントロールセンタ」から各センタのシステムの一元遠隔監視・運用を実施するシステムとして2007年より使用開始し、センタの運用品質・運用効率向上を実現しています。
各センタのサーバ・ネットワーク機器から出されるインシデントの検出・回復が短時間で行える「インシデント自動抽出技術」の使用により、ITIL®対応のサービスメニューであるサービスデスク、インシデント管理サービス、問題管理サポートサービス、構成変更管理サービス、ITIL®アセスメントサービスなどの機能を備えています。また、監視サービスから業務運用をフルサポートするアウトソーシングまで、お客様ごとに異なる様々な運用パターンにも対応が可能です。
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