OKI、複数国紙幣の取り扱い可能な全世界市場向け紙幣還流型ATM「ATM-Recycler G7」を開発

JCN株式会社

2009-11-25 14:00

Tokyo, Nov 25, 2009 - (JCN Newswire) - OKI(TSE:6703)は、このたび全世界のATM市場に向け、複数国の紙幣を取り扱い可能な紙幣還流型ATM (現金自動預け払い機)「ATM-Recycler G7(ATM リサイクラ G7)」を開発しました。
Tokyo, Nov 25, 2009 - (JCN Newswire) - OKI(TSE:6703)は、このたび全世界のATM市場に向け、複数国の紙幣を取り扱い可能な紙幣還流型ATM (現金自動預け払い機)「ATM-Recycler G7(ATM リサイクラ G7)」を開発しました。OKIでは日本市場でのATMのリーディングカンパニーとしての実績に加え、既に中国、韓国等のアジア市場でのATM販売の実績を重ねてきましたが、今回さらに全世界市場を視野に入れた「ATM-Recycler G7」をラインナップに加え、アジア市場だけでなく、世界各国へのATM販売展開を本格化します。販売および出荷は、まず中国市場向けに2010年3月より行います。

ここ数年、金融端末をCD(現金支払機)から、紙幣の預け入れが可能な紙幣還流型ATMへリプレースする動きが、日本市場だけでなく中国、韓国等のアジア市場でも確実に進んでいます。OKIはこれらの市場にフルスペックATM「ATM21S」および省スペースATM「ATM21SX」を投入し、大きな実績を上げてきました。さらに、欧州・米州地域においても、アジア市場と同様に紙幣還流型ATMへのニーズが高まっており、今後リプレースが加速すると見込まれています。この動向を捉え、OKIは全世界の金融機関やコンビニエンスストア市場をターゲットに、複数国の紙幣を1台の装置で取り扱うことのできる紙幣還流型ATM「ATM-Recycler G7」を開発しました。

「ATM-Recycler G7」は、以下の特長を備えた、全世界対応ATMです。

1. 各国紙幣への対応性
- 大きさ、絵柄、セキュリティ情報の異なる複数国の紙幣に対応しています。
- 複数国の紙幣を一つの装置で取り扱えます。
- 欧州中央銀行の紙幣鑑別認証(ECB Article 6)(*1)に対応予定です。

2. 高性能・高信頼性の新紙幣処理モジュール
- 紙幣処理時間の短縮と高信頼性を実現しています。
- 残留紙幣の視認性も良くなり、メンテナンスがし易くなっています。

3. 大容量
- 紙幣還流型ATMとしては業界最大クラスの、16,200枚の紙幣容量を実現しています。

4. 省電力・軽量化
- 動作時、待機時の消費電力、および装置重量を低減した、地球に優しいATMを実現しています。

5. 高品質
- 部品から最終製品まで、ATMの主要部品をOKIで開発・製造することで、高品質を実現しています。

6. セキュリティ対応
- 特殊形状カード口、および、スキミング用部品検出センサを標準で搭載します。
- 暗証番号入力パネルの覗き見防止カバーを搭載可能です。

OKIは長年、日本、中国、韓国で培った経験をもとに開発した、高性能・高品質・高信頼性の紙幣還流型ATM「ATM-Recycler G7」を、全世界の金融機関、コンビニエンスストア等に対して積極的に提案し、お客様のニーズにお応えしていくとともに、紙幣還流型ATMのトップベンダを目指します。

【販売計画】
販売価格:オープン価格
出荷時期:2010年3月予定
販売目標台数: 5年間で140,000台

【特長について補足説明】

1. 各国の紙幣への対応性
各国の紙幣は、その大きさ、絵柄、紙幣偽造を防止するためのセキュリティ情報がそれぞれ異なります。「ATM-Recycler G7」では、絵柄やセキュリティ情報を読み取るセンサをスポット形式(*2)ではなくライン形式(*2)のものを採用し、国毎に異なる位置に存在するセキュリティ情報を同一の紙幣認識ユニットで精度良く読み取ることを実現しています。また、新たに開発した紙幣処理モジュールにより、異なる大きさの紙幣を安定して取り扱うことができます。これにより、ハードウェアを変更することなく、紙幣認識ソフトウェアの変更をするだけで、各国の紙幣に対応できるようになっています。さらに、紙幣認識ソフトウェアは、複数通貨の同時取り扱いに対応しているため、通貨間の両替機能などのニーズにも対応可能です。
また、欧州中央銀行が推進するユーロ紙幣のリサイクルに関する指針(ECB Article 6)にも対応可能です。

2. 高性能・高信頼性の新紙幣処理モジュール
「ATM-Recycler G7」では、新たに開発した紙幣搬送方向を切り替える部品を紙幣処理モジュールに採用し、紙幣搬送路の最適化を図りました。この結果、紙幣搬送路の長さを従来比で約45%短縮し、また操作箇所も削減しています。これにより、紙幣処理モジュールの品質を高め、また仮に紙幣が残留した場合もその場所を容易に確認できるため、メンテナンスがしやすい紙幣処理モジュールを実現することができました。

3. 大容量
「ATM-Recycler G7」では、3,000枚(*3)の紙幣を装填可能なリサイクルカセットを最大5個と、リジェクト庫(損券庫)・リトラクト庫(取り忘れ券庫)・偽造券専用庫等の複数の用途に利用可能で各600枚の紙幣を収容可能な多目的カセットを2個まで搭載可能です。これにより、紙幣還流型ATMとしては業界最大クラスの16,200枚の紙幣容量を実現しています。

4. 省電力・軽量化
紙幣搬送距離を短縮したことにより、駆動部品の負荷を下げ、動作時の消費電力を低減しています。さらに、紙幣処理モジュール、紙幣認識ユニット等のユニットごとに低消費電力モードを持たせ、個別に電力をカットすることで、待機時の消費電力を低減しています。
また紙幣搬送路の短縮に加え、各ユニットの構造を見直すことで、装置重量を削減しています。

5. 高品質
OKIでは、センサ、モータの様な電子部品から、電源、制御部、紙幣処理モジュール、紙幣認識ユニットの様なATMの主要部品、そして最終製品までを自社で開発・製造しています。これにより、部品レベルから装置全体に至る品質を一貫して管理することができ、高品質のATMを実現しています。

6. セキュリティ対応
「ATM-Recycler G7」では、OKI従来機種と比べ、さらにセキュリティを強化しています。カード不正読み取り部品(スキミング用部品)の取付けを防止するための特殊形状カード口、およびカード口に取り付けられたスキミング部品を検出するためのセンサを標準搭載しました。また、暗証番号入力パネルの周囲からの覗き見を防止する、覗き見防止カバーを搭載可能です。

【用語解説/注記】
*1) ECB Article 6
欧州中央銀行が推進するユーロ紙幣の流通に関する指針。欧州で入金機能を提供する際に、本指針への準拠が必要。
*2) スポット形式/ライン形式
従来機種では、各紙幣のセキュリティ情報に合わせて、その情報を部分的に読み取るセンサ(スポット形式)を採用していた。今回の「ATM-Recycler G7」では、複数国紙幣のセキュリティ情報に対応するために、紙幣全体を読み取るセンサ(ライン形式)を採用。
*3) 紙幣カセットの容量
3,000枚は出金設定時の紙幣枚数。リサイクル設定時、入金設定時の紙幣枚数は、2,750枚。

概要: 沖電気工業株式会社

OKIグループは2006年11月、創立125周年を機に、社名の表記および呼称を漢字の「沖」から「OKI」へと統一、世界に認知されるグローバル企業をめざし、あらたなスタートを切りました。同時にブランドスローガン「Open up your dreams」を定めました。このスローガンには、世界の人々の夢や希望が現実のものとなる「e社会」の実現をめざすという想いを込めています。グローバル企業実現に向け、OKIグループでは、2010年度に海外売上高比率を2006年度の36%から50%にすることを具体目標として掲げています。また、注力地域である中国では、2010年度の売上高比率10%を目標としています。「e社会(R)」の実現をとおし、世界に認知されるグローバル企業をめざします。
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広報部 村川
電話03-5403-1247
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