VCTケーブルは主に一般電気機器の電源用として電設関連分野を中心に幅広く使用されています。従来のVCTケーブルは太い、重い、ノイズに弱いなどの問題点がありました。また、ノイズ対策を施したシールド付VCTケーブル(VCT-SB)を採用するとさらに太く、重く、硬くなり、価格上昇も避けられませんでした。
今回販売する「VCT-SYM」の特長は、沖電線独自製品であるモータ動力用SYMケーブルシリーズと同じ対称形ケーブル構造*3を採用することにより、シールド被覆を使用しないで、インバータなどのスイッチングに起因する伝導ノイズの影響を大幅に低減する性能(高いノイズ電流回収率*4)を備えていることです。また、本製品は優れたノイズ性能だけではなく、細径で、軽量かつVCTケーブル従来品と同等の価格という特長を合わせ持ち、電気用品安全法(PSE)にも適合しているため、省エネ機器のインバータ制御モータの動力線を始めとして、一般の電気機器の電源線および、住宅・オフィス内の電気配線などの一般電気配線まで広く対応することが可能です。
本製品は、お客様の要求に合わせて10m単位での販売による小口対応や、短納期での要求にもお応えします。製品詳細に関しては( (リンク ») )をご覧ください。
なお、本製品は2010年5月26日-5月28日にインテックス大阪で開催される「2010電設工業展」( (リンク ») )(弊社ブースNo.:5-87)に出品します。
【「VCT-SYM(TM)ケーブル」概要】
主な特長
- ノンシールドでシールドケーブル並みの低ノイズ性(高いノイズ電流回収率)
- 従来のVCTケーブルに比べ、約10%の細径、15%軽量化を実現
- 電気用品安全法(PSE)に適合
適用範囲
- 導体サイズ: 標準在庫品2SQ,3.5SQ,5.5SQ,受注生産品8SQ
- 安全規格:電気用品安全法(PSE)
- 定格:60℃、600V
【用語解説】
*1 電気用品安全法
一般家庭、商店、事務所等で使用される電気製品であって、政令で定められている製品(電気用品)は、国の定めた技術上の基準に適合した旨のPSEマーク、事業者名、定格電圧、定格消費電力等の表示がないと販売できず、これらの表示のない危険な製品が市中に出回った時等は、国は製造事業者等に回収等の措置を命ずることができます。これらの規制対象品目は、技術基準への適合について自己確認が義務づけられており、その中で特に危険又は障害の発生する恐れが多いものは、特定電気用品として第三者機関の検査が義務づけられています。(経済産業省 製品安全ガイドより引用)
PSE: P及びSはProduct Safety、EはElectrical Appliance & Materials の略(経済産業省 電気用品安全法の概要より引用)
*2 VCTケーブル(VCTは、Vinyl Cab Tireの略)
VCTケーブルとはビニルキャブタイヤケーブルのことで、絶縁体・シース共にビニル(ビニル樹脂)で構成されているケーブルです。耐水性、耐熱性、柔軟性を有しており、一次側電源用途をはじめFA関係工場の自動化用機器の配線などに使用されます。
*3 対称形ケーブル構造
ケーブル内の電源線(3心)に対し、3分割したアース線をバランスよく対称形に配置したケーブル構造のこと。動力線とアース線間のインピーダンスが小さくなり、ノイズ除去効果を高めることが可能です。
*4 ノイズ電流回収率
負荷側で発生したノイズを動力線のアースを介して回収できる度合いのことです。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
沖電線株式会社
総合企画室 原
電話:044-754-4369
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
沖電線株式会社
営業本部 営業企画部 営業企画課 林
電話:044-754-4360
概要: 沖電気工業株式会社
OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 (リンク »)
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