近年、コンテンツのタイムリーな切り替えや動画を利用した情報配信を実現する手段として、薄型ディスプレイに広告を表示するデジタルサイネージ(電子看板)が交通機関、駅、大型商業施設などで導入され、新しい情報配信媒体として注目されています。
従来の看板による情報発信では、視聴者に対し一方的に情報を伝えるだけで、情報発信者が「性別」「年齢層」「滞留時間」等の視聴者情報を得ることは困難でした。デジタルサイネージは、様々なICT技術を活用することで、情報発信者と視聴者が相互に繋がった、双方向型の情報提供が可能になると期待されています。
日立ソリューションズでは、双方向での情報提供が可能なデジタルサイネージに必要なシステムとサービスのワンストップ提供を目指し、デジタルサイネージソリューションを体系化していく予定であり、その第一弾として、顔認識技術を用いたデジタルサイネージ視聴者測定システムの提供を開始します。
デジタルサイネージ視聴者測定システムは、視聴者情報の測定を行うクライアントシステムと視聴者情報の収集および分析を行うサーバシステムから構成されます。クライアントシステムでは、WEBカメラで撮影された広告視聴者の映像を顔認識技術で検出・分析し、「性別」「年齢層」「滞留時間」等の視聴者情報を収集します。サーバシステムでは、ネットワーク経由で視聴者情報を自動集計し、グループ情報、時間情報、コンテンツ情報と融合し、視聴者傾向の分析を行います。
本システムを用いることで、デジタルサイネージの広告効果の分析や視聴者の興味動向の分析を簡単に行えます。また、本システムの視聴者傾向の分析データとデジタルサイネージ広告コンテンツの配信システムを連動させることで、視聴者の属性(性別・年齢)に応じた情報配信が可能となります。
■ 主な特長
1.視聴者傾向分析
視聴者を顔認識技術で検出し、「性別」「年齢層(6グループ:20才未満、20代、30代、40代、50代、60才以上)」の情報を収集します。顔の向きや滞留時間の測定も可能で、広告に対する視聴者の関心の高さを分析することも可能です。
2.グルーピング分析
複数箇所の測定結果をグループ化して分析することが可能です。例えば、店舗内の複数箇所からの測定結果や、複数の店舗を纏めたエリアの単位で集計して分析することが可能です。単体の測定結果からでは見つけることが出来ない、店舗やエリアなどのグループに固有の視聴者傾向を分析できます。
3.配信システム連動
デジタルサイネージのコンテンツ配信システムと連動し、コンテンツ単位での視聴者傾向の分析が可能です。また、視聴者の属性(性別・年齢)に連動してコンテンツを切り替えることも可能です。
組込み機器対応
組込み機器向けOSに対応し、自動販売機などのデジタルサイネージ以外の機器への組込みも行えます。既存の機器に視聴者分析システムを組込むことで、業務フローを変えずに幅広いマーケティング活動が行えます。
■ 機能
<視聴者測定>
人数 :一度に最大10人までのカウントが可能
性別 :男性、女性
年齢層 :以下の年齢層が認識可能【0~19、20~29、30~39、40~49、50~59、60~】
顔の角度(上下):それぞれ45度以内
(左右):それぞれ75度以内
(傾き) :(正面を見たまま左右に首を傾げる):45度以内
<滞留時間>同一人物の滞留時間 (測定範囲を出るまでの時間)
<出力フォーマット>CSV形式
<測定結果分析>グループ(3階層)・時間・コンテンツの単位で集計が可能(Excelマクロ)
<クライアント情報管理機能>クライアント端末、設置エリア、など各種識別コードの付与と管理
※ 視聴者の測定結果には、映像データは一切含まれません。
■ 対応OS
サーバ :Windows Server 2008、Windows XP SP2以降、Windows 7
クライアント :Windows XP SP2以降、Windows 7、Linux
■ 価格
1~100台 :¥346,500/台
101~200台 :¥283,500/台
201~500台:¥231,000/台
501~1000台:¥191,100/台
1001台~:¥157,500/台
※ 分析サーバを個別に構築する場合は、別途サーバ費用が必要です。月額形式でのサーバ提供も提案可能です。
日立ソリューションズは、これからもデジタルサイネージシステムの有効活用を促進する機能やサービスの追加を図り、お客様のニーズに適合したソリューションを提供していきます。
■ 出展情報
イベント名: Embedded Technology 2010
日程 : 2010年12月1日(水)~12月3日(金)
会場 : パシフィコ横浜
URL : (リンク »)
■ デジタルサイネージ視聴者測定システムのホームページ : (リンク »)
<本件に関するお問い合わせ先>
担当部署:@Sales24
ホームページ: (リンク ») Tel:03-6718-5969
<報道機関からのお問い合わせ先>
担当部署:CSR 統括本部 コーポレート・コミュニケーション本部 広報・宣伝部 広報グループ
担当:柴田、廣納(ひろのう)
Tel:03-5479-5013 Fax:03-5780-6455 E-mail:koho@hitachi-solutions.com
※ Windows、Windows XP、Windows7、Windows Server、Excelは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または
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