MLA、東北の高校生をオーストラリア視察・交流プログラムに招待―未来の肉牛生産者の絆生まれる

MLA豪州食肉家畜生産者事業団

From: JCN Newswire

2011-10-04 19:20

Tokyo, Oct 4, 2011 - ( JCN Newswire ) - MLA豪州食肉家畜生産者事業団(本部:オーストラリア・シドニー、駐日代表:メラニー・ブロック、以下MLA)では「いっしょにがんばろう、日本」プログラムの一環としてオーストラリア視察・交流プログラムを主催し、9月23~26日の日程で、東北で農業を学ぶ5名の高校生をオーストラリアに招待しました。今回参加したのは、震災で深刻な被害を受けた地域で畜産や酪農を学ぶ5名の高校生です。

MLAは東北地方の畜産復興を継続的に支援する「いっしょにがんばろう、日本」プログラムを展開していますが、今回の視察・交流プログラムは、シドニーでの慈善バーベキューや被災地での炊き出し、乾草提供に次ぐ新たな活動です。今回参加した高校生5名は、ビクトリア州の受賞歴のあるハイ・スパ・アンガス・スタッド農場や、メルボルン郊外にあるオーストラリア有数の和牛生産家であるブラックモア農場を訪問しました。それぞれの農場では豪州の畜産事業運営についての説明を受けたり、現地の高校生と意見を交換したりしました。また、厳しい気候状況下での畜産農業の課題や対応策、リスク・マネジメントなどについても学びました。

さらに一行は、多くの新鮮な農産物が並ぶクイーン・ビクトリア・マーケットを視察しました。また地元農業祭のロイヤル・メルボルンショーでは農業を学ぶ現地高校生たちと交流したり、肉牛コンテストで一位を獲得した肉牛に優勝ベルトを贈呈したりもしました。さらに、MLA日本タスクフォース議長のロッキー・ハートとも面会し、ハート議長は豪州肉牛業界を代表して東北地方の農家に向けた応援メッセージを伝えました。

MLA では今後、今回のプログラム参加者が再会できるようなプログラムやファームステイ、奨学金の設立、さらにはオーストラリアの肉牛生産者が東北地方の被災地を訪れて肉牛生産に関する専門知識や情報を交換する訪日プログラムなどを計画しています。

MLA 駐日代表メラニー・ブロックは次のように述べています。「5 名の高校生たちはプログラムの初日から最終日までオーストラリアとの特別な絆を感じていたように思います。今回訪問した次世代の肉牛生産を担う日本の若者がオーストラリアの若者とつながり、そしてオーストラリアで学んだ肉牛生産の経験が被災地復興の中で活きていくことを願ってやみません」。

今回の参加者のうち2名が通う宮城県立農業高校は津波により壊滅的な打撃を受け、また福島県から参加した2名は放射線の影響で故郷を離れ避難しなければなりませんでした。今回は高校生に加えて、震災の被害を受けた和牛生産者1名にも同行していただきました。参加者の略歴は次の通りです。

<オーストラリア視察・交流プログラムに参加された5 名の高校生と同行者の略歴>

大里達矢くん(17歳)-岩手県立遠野緑峰高校
震災後、人命探索・救助施設となった岩手県立遠野緑峰高校にて家畜生産を学ぶ。農業クラブの委員長を務め、オーストラリアの肉牛生産経営や日本の肉牛生産との違いに興味を持つ。趣味はサッカー。得意科目は歴史。

古木陽子さん(18歳)-宮城県立農業高校
震災と津波により深刻な被害を受け、生徒が近くの国立農業研究所に一時避難した宮城県立農業高校畜産学科で学ぶ。趣味は音楽鑑賞と日本食。

工藤真央さん(18歳)-宮城県立農業高校
宮城県立農業高校にて酪農を学ぶ。同校の深刻な被害にもかかわらず古木陽子さんとともに勉学に励む。趣味はさまざまなチーズやヨーグルトなど新しい食べ物を試してみること。

小林亜妃さん(17歳)-福島県立相馬農業高校
福島第一原発事故により閉鎖した福島県立相馬農業高校にて家畜生産を学ぶ。同校の畜産クラスはいまだ再開しておらず、近くの臨時施設で勉強している。趣味はピアノとテニス。好きな食べ物は寿司。

渡邊菜央さん(16 歳)-福島県立川俣高校
福島第一原発事故により全住民が避難した福島県飯舘村出身。飯舘和牛で有名な飯舘村では放射線被害により完全に肉牛生産が中止されている。好きな科目は美術。趣味はアニメ鑑賞。

菊池長悦さん(55歳)-岩手県の和牛生産家
岩手県で約130頭の肉牛を飼育。放射線被害により地元農業は完全に崩壊し事業は膨大な被害を受ける。日本の食料自給率低下を危惧し、今回はオーストラリアの肉牛生産をじかに体験し、日豪の互恵的パートナーシップを模索することを希望。

MLA、「いっしょにがんばろう、日本」について

「いっしょにがんばろう、日本」プログラムはMLA 豪州食肉家畜生産者事業団がオーストラリア肉牛協議会、オーストラリア肉牛飼育協会、オーストラリア食肉協会およびオーストラリアの肉牛生産者、加工者の支援を受けて継続的に展開している被災者支援プログラムです。

MLAでは本プログラムの最初の活動として5 月14 日、被災地から畜産農家3 名を招きシドニーで慈善バーベキュー・イベントを開催しました。同イベントには日豪両国大使の他、ラグビー豪州代表元主将、MLA を含む豪州畜産関連業界幹部などが出席し、多くの地元市民、在豪邦人らと交流を深めました。同イベントでは、約25 万豪ドル(約2,125 万円)の寄付金が集まりました。MLA ではこれらの寄付金を被災地畜産農家の復興支援活動や被災地の学生のための奨学金設立に充てていきます。

さらにMLA では、被災地での炊き出しや東北地方の農家への乾草の提供なども行っています。

本件に関するお問合せ先:
MLA 豪州食肉家畜生産者事業団 駐日代表
メラニー・ブロック: 080-5671-7425 (日本語可)
「いっしょにがんばろう、日本」ロゴのダウンロードはこちら→ (リンク »)

概要:MLA豪州食肉家畜生産者事業団

www.aussiebeef.jp, www.aussielamb.jp
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