Canonical、Ubuntu 11.10を提供開始―クライアントからクラウドへ、企業ITインフラストラクチャの移行を促進する最新バージョン

Canonical

From: JCN Newswire

2011-10-14 14:00

Tokyo, Oct 14, 2011 - ( JCN Newswire ) - 英国ロンドン発 - 2011年10月13日 - Canonicalは本日、Ubuntuをコアとするオープンソースのクラウド指向インフラストラクチャの企業環境への展開を支援する製品、ツール、サービスとしてUbuntu 11.10の提供を開始します。デスクトップ、サーバー、クラウド環境をサポートするUbuntu 11.10を通じ、Canonicalは企業ITインフラストラクチャのあらゆる主要部分をサポートするオープンなプラットフォームを提供します。

Ubuntu 11.10 : 2011年10月13日より無償パブリック ダウンロード開始

このプラットフォームの中核となっているのは、DevOps(開発・運用の壁をなくすプラクティス)の実行者がクラウド コンピューティング環境をサポートするために必要な展開、管理、調整のためのツールで、複数のクラウド インフラストラクチャ、大規模ベアメタル(仮想化)展開、ワークステーション ベース サービス プロトタイピングを網羅したサービスの展開と調整には「Juju」(開発時のコード名は「Ensemble」)を採用しています。

インフラストラクチャおよびサービスの開発者は、Jujuによってアプリケーション展開とスケールアップの要件を記述できるので、開発チームと運用チーム間のコミュニケーションが簡素化、緊密化されます。このように開発/展開運用のコミュニケーションとプロセスを分かりやすく可視化するJujuは「DevOps Distilled」(DevOps蒸留)と表現されることもあります。Jujuによって、複数のクラウド プロバイダおよびクラウド式に処理負荷を分散させている物理サーバー ファーム(たとえばHadoop)への展開が簡素化されます。

今回のリリースは、来年4月に終了する次の「長期サポート版(Long Term Support: LTS)」リリースを控えた最後のリリースとなります。CanonicalのCEO(最高経営責任者)、ジェイン・シルバー(Jane Silber)は次のように述べています。
「Ubuntu 11.10は、ITのコストとパフォーマンスを根本から変革するクラウドおよびデスクトップ テクノロジを、先見の明のある企業が実際にテストする機会を提供します。ARMアーキテクチャ サーバー、クラウド インフラストラクチャ、Jujuサービスの調整を1つに統合するテクノロジ プレビューとして、今回のリリースで様々な “初“ を提供できることを嬉しく思います。」

Ubuntu Cloud Infrastructureでは、Ubuntu CloudのコアIaaS(Infrastructure-as-a-service: サービスとしてのインフラストラクチャ)としてOpenStackが実装されています。広く知られているKVMおよびXen仮想化テクノロジならびに軽量コンテナ テクノロジLXCへのCanonicalのこれまでの投資の結果、すべてのハードウェア プラットフォームをサポートする緊密に統合されたクラウド インフラストラクチャ ソリューションが実現され、あらゆる企業が任意のサーバー プラットフォームでUbuntu Cloud Infrastructureを展開することが可能になりました。

Ubuntu Server 11.10には、複数の物理サーバーへのUbuntuのプロビジョンと展開をサポートする、複数のスマートなツールが含まれています。実際に数千ノードの環境でテストされ実証されているUbuntu 11.10はハイボリューム、ロータッチのサーバーOS展開環境の水準を高め、管理者はこれらのツールによってUbuntu Serverの展開の標準化と完全な自動化を実現することで、マニュアルによる介入を最低限に抑えながら環境全体の一貫性を確保することが可能になります。

Ubuntu Server 11.10は初の汎用サーバー集中型オペレーティング システムとして、ARMアーキテクチャをサポートします。これにより、世界中の大手メーカーが提供している非常に幅広いIntel x86サーバー構成に対する従来のサポートがさらに強化されます。このコアOSおよび基本的なハイボリューム サーバー アプリケーション(たとえばLAMPスタック)によるARMアーキテクチャのサポートを実現するためにCanonicalがこれまでに行ってきた努力の結果であるARMのサポートは、テクノロジ プレビューとしてリリースされます。ARMアーキテクチャは、データセンターのワット密度あたりのパフォーマンスを飛躍的に高める可能性を有していますが、これまでのIntel x86に加え今回ARMのサポートを開始したことで、Ubuntu Server 11.10は消費電力を重視する企業が要件を満たす最高のソリューションを評価できる絶好の機会を提供します。

またCanonicalは、LXCへの統合を強化していると共に、テクノロジ プレビューとしてOpenStackのLXCサポートを追加しています。LXCは軽量の処理負荷分離機能を提供し、すべてのサーバーの利用効率ならびにすべてのアーキテクチャのサポートが強化されているので、ユーザーは初めてARMベース クラウドを実際に評価することが可能になります。また実際の展開について、Ubuntu Cloud InfrastructureはIntel x86ベースのサーバーを完全にサポートしています。

ビジネス デスクトップ ユーザーには、今回のUbuntu 11.10でも2011年4月のUbuntu 11.04リリースで提供開始したUnityユーザー環境を引き続き提供します。低消費電力マシンや最新のグラフィックカードを実装しているマシンはUnity-2Dを利用できるので、ユーザーは広く知られているこの新しいインターフェイスを活用することができます。UnityによるARMの完全なサポートによって、大規模組織環境における超低消費電力、低コストのThinクライアント環境の実現が可能になります。最新リリースでの他の変更点として、Evolutionに替わり広く使われているプラットフォーム横断型のMozilla Thunderbirdが採用され、豊富な機能を有する最新の電子メール クライアントをユーザーに提供します。

この数か月間、Qualcomm社、ドイツ・ミュンヘン市、LVM Insurance社をはじめとする幅広い業種を網羅した数多くの企業・組織が最高のデスクトップとしてUbuntuを導入していますが、このながれの中で提供される今回の最新リリースも、引き続きWindowsに替わる優れた低コストのビジネス デスクトップ ソリューションを提供します。デスクトップ数が5,000を超える、コストとセキュリティを重視する企業であれば、Ubuntuで生産性を高めるチームや事業部を明確にし、ユーザーとボトムラインの両方に真のメリットをもたらす移行プログラムのプランを策定する必要があります。

ダウンロードおよびリンク

Ubuntu Server 11.10 およびUbuntu Cloud Infrastructure は、10月13日より (リンク ») からダウンロードできます。
Ubuntu Cloud Guest on Amazon Web Servicesは、10月13日より (リンク ») で利用できます。
Ubuntu Cloud Guestの画像は (リンク ») をご覧ください。
Jujuの詳細は、 (リンク ») をご覧ください。

Canonicalについて

世界中のUbuntuパートナーとユーザーにエンジニアリング、オンラインおよびプロフェッショナル サービスを提供しているCanonicalは、Ubuntuプロジェクトを背後から支える企業として、幅広く採用され急成長しているオープンソース オペレーティング システムUbuntuの開発と支援に確固とした態勢で臨んでいます。Canonicalは、すべての企業・組織および個人のサーバー、デスクトップ、ラップトップおよびネットブックでUbuntuを利用できる環境づくりを目指しています。

また、Ubuntuの認定においてハードウェア ベンダー各社とパートナー関係を結んでいるとともに、企業には移行、展開、サポートおよびトレーニングの各サービスを、エンドユーザーには各種オンライン サービスを提供しています。他にもCanonicalは、企業・組織と個人がオープンソース コミュニティのイノベーション(革新)へ完全に参加できるようにするための、コラボレーティブなオープンソース開発ツールを構築、管理しています。 詳細はWebサイト www.canonical.com/ (リンク ») をご覧ください。

本件に関するお問い合わせ:
テキスト・ワンハンドレッド・ジャパン株式会社
秋澤、中崎
TEL: 03-5210-1981
FAX: 03-5210-2005

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