このように大きな市場に成長することが予想されるM2Mでありますが、グローバル化した環境では、特定の国だけに使われるようなことは避ける必要があります。M2Mによって接続される機器同士が世界中どこでも相互接続できるための仕組みが必要となります。無線通信手順、共有データ書式などの取り決めはもちろん、各国の文化、習慣を考慮した消費者の視点からの検証についてグローバルに取り組む必要があります。
そこで、GIOTでは、日本(YRP研究開発推進協会)、中国(中国移動通信聯合会、中国質量認証中心)、そしてEU(DIMES)でグローバルな連盟で決められる仕組みに基づいた検証サービスと認証サービスを提供していく考えです。
また、スマートフォンの基本ソフトとして世界1位※1のシェアを持つ「アンドロイド」は、オープンソースであり、各企業で自由にカスタマイズして開発することができます。しかし、問い合わせや苦情には各企業が対応しなければならず、ウイルスなどのマルウェア対策を整備する必要があり、消費者が安心できる環境が整っていません。
そこで、GIOTでは「アンドロイドテスティング協議会」が取り組んでいる消費者の問い合わせや苦情が集積するコールセンターと開発者のテスティングを連携するための仕組みに基づいた検証サービスを提供していく予定です。
GIOTでは、2013年3月期の売上高2億円、4年後の2015年3月期には、売上高10億円を目指してまいります。また、来年度には、資本金を4億円にする予定です。
代表取締役には株式会社ベリサーブから常勤として松下悦夫、最高顧問にはYRP研究開発推進協会会長の甕昭男(もたい あきお)が勤めます。GIOTでは、本社を沖縄県うるま市に設置するとともに、神奈川県横須賀市、および藤沢市に事業所を設置する予定です。
◆ 新会社の概要
社名:株式会社GIOT (カブシキガイシャジーアイオティー)
所在地:沖縄県うるま市
資本金:4,005万円
設立日:2011年11月25日
事業内容
1.スマート・オープン・サポートセンターによるスマートフォン向けコールセンター、サポートセンターおよびテストセンター事業
2.スマートフォン向け動的認証事業
3.グローバル相互接続認証による国内、中国および欧州向けIOTテストベッド事業
4.検証、認証自動化ツールチェーンのクラウドサービス提供事業
5.スマートフォン(アンドロイド)技術の構築による人材育成
役員
取締役(代表者) 松下 悦夫 ㈱ベリサーブ 執行役員
取締役 渡辺 政彦 キャッツ㈱ 取締役副社長
取締役 平間 正則 ㈱アイ・エス・ビー 取締役
取締役 半田 祐一 ㈱YRP-IOT 代表取締役社長
監査役 関本 祥文 ㈱アイ・エス・ビー 経理部兼関連企業部部長
株主
株式会社ベリサーブ 33.46%
株式会社アイ・エス・ビー 18.98%
株式会社YRP-IOT 18.73%
株式会社沖縄ソフトウェアセンター 12.48%
その他 16.35%
以上
用語解説
※ GIOTとは、Global Interoperability Testing と Global internet of things の略の意味
※1 2011年11月15日発表 米国Gartner 2011年第3四半期のスマートフォンにおけるAndroidの世界シェアが5割を超える。
※2 記載されている会社名、システム名、製品名は各社の登録商標または商標です。
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