新日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長 高橋誠)建築・鋼構造事業部(事業部長 浅井武)が開発した回転圧入鋼管杭の新商品「NSエコスパイラル」が、この度沖縄電力株式会社が建設中の安部メガソーラー実証研究設備に採用されました。これで当社のメガソーラー(1MW以上)基礎での実績は、本件を含めて3件となり、電力会社では初めての採用となります。
本工法は、平成22年4月に社団法人土木学会より技術評価証を取得した回転圧入杭で、鋼管表面の広範囲にスパイラル状の羽根を設けて周面支持性能を高めており、軟弱層にも支持させることが出来ます。また、これまでの商品「NSエコパイル」同様の完全無排土工法で、将来撤去が必要な現場の場合には逆回転することにより簡単に杭を引抜くことが可能、原状復帰も容易な環境に配慮した工法です。
本件では、山間部の傾斜地である建設場所において大規模な造成工事を必要としないことから本工法が採用されています。また、基礎を鋼管にすることで鋼製架台と直接接合しコンクリート工事が不要となって工期短縮にも寄与します。
同事業部では、鋼構造の技術・設計力を背景に、平成12年から回転圧入鋼管杭事業を行ってきましたが、今後は本工法と合わせて、さらに需要拡大が期待される太陽光発電分野をはじめ、支柱などの軽量設備や耐震補強など新たな市場へ取り組んでまいります。
【工事概要】
・発注者:沖縄電力株式会社
・設備名称:安部メガソーラー実証研究設備
・工事場所:沖縄県名護市字安部北上原155-33
・施工時期:平成23年12月~平成24年2月
・回転杭概要:杭径114.3~165.2mm(羽根径214~315mm)、杭長 約2.5~5m、数量約100t
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