iPaaSとは、インテグレーション・プラットフォーム・アズ・ア・サービスの略で、クラウドサービス間またはクラウドサービスと企業内のシステムの連携を実現するためのPaaSです。一般に、連携に必要なメッセージのルーティングやデータ/プロトコル変換機能、アプリケーション連携の順序を記述した「統合フロー」をクラウド上で実行する環境を提供します。ユーザ企業は連携のためのシステムの開発コストと運用コストを削減できることから、企業における今後のクラウド活用を推進する基盤として注目されています。
FUSION iPaaSの開発はオージス総研が担当します。FUSION iPaaSの中核には、オージス総研が国内で販売、サポートを提供しており、既にFUSION IaaSにも導入されているMule ESB (※1)を採用しました。Mule ESBのもつ柔軟なデータ/プロトコル変換機能により、クラウドサービスのWeb APIを簡素に使いやすく変換することで、シンプルな接続性を高い信頼性とともに実現しています。さらに、Mule ESBの持つ柔軟性、拡張性により、例えばiPaaS経由で接続するWeb APIに仕様変更があった場合でも、iPaaSで差分を吸収し、Web APIの各モジュールやサービスを制御し、企業内のシステムのプログラム修正を不要にする等、クラウド連携を効率的に維持・管理することができます。
FUSION iPaaSのサービス提供の第一弾として、楽天市場の店舗運営システムRMS(※2)のAPI(以下RMS API)と楽天市場出店企業様の自社システムをセキュアに連携するサービスを提供します。これにより、楽天市場出店企業様は、RMSと自社システムのデータ連携上のセキュリティを強化しつつ、RMS APIに対応する開発・運用コストの削減、開発期間の短縮ができるようになります。さらに、自社ECシステムをFUSION Cloud(IaaS)に構築することで、よりセキュアな環境でレスポンスを改善できるマネージドネットワーク上で本サービスを利用できます。
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フュージョンの今後の展開としましては、楽天経済圏でWebサービスを提供されるRMSパートナー様(※3)をはじめとするISV (Independent Software Vendor)様と共に、楽天出店企業様など「ユーザ視点」に基づくニーズを踏まえ、様々なクラウドサービスの連携を簡単に実現できる機能を実装していきます。更に、クラウドサービス間のみならず、SAP等オンプレミスシステムとの連携機能も実装していく計画です。
また、オージス総研では、従来から手がけてきた、SOA(サービス指向アーキテクチャ)などのシステム設計構築手法とMule ESB を活用することによって、EC分野にとどまらず、広く企業システムのクラウド対応を進め、持続可能なITシステムの構築支援をさらに強化する計画です。
フュージョンは、来る10月10日(水)~12日(金)に東京ビッグサイト東4-6ホール、会議棟にて開催されるIT業界最前線の展示会「ITpro EXPO 2012」に出展します。「FUSION iPaaS」の展示も予定されています。
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
※1 MuleESBは、世界で3200以上のプロジェクトで利用されており、10万人以上の開発コミュニティを持つ成熟度No.1のオープンソースESB(Enterprise Service Bus)です。FUSION Cloud(IaaS)ではクラウド構築基盤の中核的な機能を構成するサービス連携基盤にMuleESBを採用、FUSION Cloud(IaaS)を維持管理するシステムやサービスを構成する内部的な機能モジュール、そして外部のサービスがMule ESBにより制御されています。
MuleESBのご紹介ページURL: (リンク »)
※2 Rakuten Merchant Serverの略です。
※3 店舗運営に役立つソフトウェアを提供されているソフトウェア開発企業様と連携し、楽天市場ご出店店舗様へ、ベストなソリューション提供を目指したプログラムです。
楽天市場 RMSパートナープログラムのページURL: (リンク »)
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