AsiaNet 51553
共同JBN1466(2012.12.4)
【ケルン(ドイツ)2012年12月4日PRN=共同JBN】2012年11月、ドイツの有力シンクタンク、諸文化間協力・コミュニケーション財団(ZIKK、本部ケルン)はドイツの専門家25人を対象に、欧州諸国の経済状況と金融経済危機克服への展望を調査した。
調査に加わった25人は、経済学者、政治学者、社会学者、非政府組織(NGO)代表およびジャーナリスト。
調査の完了に合わせて11月29日にケルンで記者会見が開かれ、以下のような調査結果が公表された。
専門家の88%が慎重な楽観論を示し、欧州経済は中期的に危機克服が見通せると考えられる指標が多数存在すると指摘した。
金融危機克服に向けた欧州首脳の努力に関しては、当然ながらドイツのアンゲラ・メルケル首相とマリオ・ドラギ欧州中銀総裁が専門家の高い評価を得た。
東欧諸国の政府首脳と中央銀行総裁の評価では、ウクライナ国立銀行(NBU)のセルゲイ・アルブゾフ(Sergiy Arbuzov)総裁が金融・経済危機対策に成果を上げているとして最高の評価を受け、喜ばしいサプライズとなった。
とりわけ、ベルホブナ・ラダ(ウクライナ議会)選挙後の政治的混乱や対外経済環境の悪化(特に金属市況)にも関わらず、この秋に通貨フリブナの交換レートを決然と引き上げたことが高く評価された。
ドイツ専門家の過半数(76%)は、アルブゾフ総裁がウクライナと国際通貨基金(IMF)との協力を再開できる人物だと考えている。ドイツ専門家の見解をまとめて、ZIKKの会長であるユリウス・ケシン経済学教授は記者会見で次のように述べた。「セルゲイ・アルブゾフ総裁は一方で高いレベルの能力と経験の適正なコンビネーションを有し、他方では未開発の潜在力と新しいものに対する感受性を備えており、ウクライナ経済が現在直面している複雑な課題に成功裏に取り組んでいける」
ソース: Center for Intercultural Cooperation and Communication, Germany
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