AsiaNet 51698
共同JBN1613(2012.12.19)
【ロンドン2012年12月19日】英国に本社を置くMR Solutionsはこのほど、同社の革新的な新しいベンチトップの3テスラ(注)MRIスキャナーをコスト、スペースの両面で臨床前研究ラボ向けに最適なものにする2つの大きな技術的進展を発表した。
同社はMRIシステム、分光計の開発、製造の世界リーダーであり、液体ヘリウムを不要にする超電導磁石を使った高性能スキャナーを開発した。またこのスキャナーの浮遊磁場を減らすことで、ラボのほかの装置は数センチ以内のユニットに安全に操作できるようにした。
MR Solutionsのデービッド・テーラー最高経営責任者は「この技術的進展には2つの大きな利点がある。第1に、液体ヘリウム冷却とそれに伴う安全機器を廃止することでコストが劇的に低下する。第2に、システムに必要なスペースがデスクのサイズだけになる」と語っている。
イングランド南東部のギルフォードに本社を置くMR Solutionsはすでに急成長する中国市場の主要プレーヤーであり、最先端技術とスキャナーの優れた軟組織コントラスト、分子画像能力の優秀さによって、欧州、米国での知名度が次第に高まっている。
テーラー最高経営責任者はさらに「新しいベンチトップMRIは常に予算とスペース不足に制約されているラボから両手を広げて歓迎されるだろう」と述べている。
MR Solutionsは新しい超伝導ワイヤを組み込んだ革命的な磁石設計を利用することによって、新しいベンチトップ・システムでは通例の液体ヘリウム冷却を使わずにすむことができた。これによって必要とされる4度K(ケルビン)(摂氏零下269度)まで磁石を冷却する標準的な低温冷却装置を使用することが可能になる。この技術ソリューションはMR Solutionsとその磁石パートナーが先駆けとなった。
MR Solutionsは研究、学術用のスキャナー開発で25年の経験を持っている。またMRIシステムと個人顧客特定仕様のサブシステムを開発している。
英国のギルフィードに本社を置く同社は米国、香港にオフィスを構えている。20人以上を雇用しており、その多くは物理学者、プログラマー、エンジニアであり、欧州、アジア、米国で臨床前研究に携わる大学と緊密に協力している。
(注)テスラ(Tesla)は発生した磁場を計るSI単位。
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ソース:MR Solutions
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