A-STEP 平成24年度第3回公募における採択について(アールテック・ウエノ)

株式会社アールテック・ウエノ

From: 共同通信PRワイヤー

2013-02-01 15:35

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
平成25年2月1日

株式会社アールテック・ウエノ
(JASDAQ・コード4573)

A-STEP 平成24年度第3回公募における採択について(アールテック・ウエノ)

 当社は、現在開発を進めております網膜色素変性(注1)治療薬のウノプロストン(開発コードUF-021)点眼液(製品名 オキュセバ)について、独立行政法人科学技術振興機構(以下、JST)より、研究成果最適支援展開プログラム A-STEP(Adaptable and Seamless Technology Program through Target-Driven R&D)「本格研究開発ステージ 実用化挑戦タイプ (委託開発)(注2)」に採択され、本日JSTと新技術開発委託契約等を締結しましたのでお知らせいたします。
平成24年度第3回採択課題(JSTホームページ): (リンク »)

 此度採択されましたUF-021点眼液は、イソプロピルウノプロストンを主成分として含む新処方点眼液で、当社は網膜色素変性治療薬として開発を進めております。網膜色素変性症は、視機能の低下から失明に至る重篤な遺伝性難病指定疾患であり、未だ有効な治療法が確立されておりません。UF-021点眼液は、視細胞の一つである錐体細胞の保護効果により、網膜中心部の網膜感度を改善して視力低下や失明を回避するものであり、すでに第1相及び第2相臨床試験を行い安全性・有効性が確認され、本開発では第3相臨床試験を実施して有効性を検証し、当該疾患の治療薬として実用化を目指しております。


 なお、本件による平成25年3月期の通期業績予想に修正を要する変更はありません。

 本件採択について、当社代表取締役社長の眞島行彦は、次のように述べております。
 「此度、JSTよりA-STEPの実用化挑戦タイプ(委託開発)に採択されたことを大変嬉しく思います。私は眼科医として昔から多くの網膜色素変性の患者様を診察してまいりましたが、網膜色素変性は未だに有効な治療薬等が確立されていない難病です。その難病の開発を国からバックアップを受けて行えるということは、創薬ベンチャーである当社にとって誇りに感じます。今後、第3相臨床試験で有効性と安全性の検証を行い、承認された場合は、日本から発信する世界で初めての網膜色素変性治療薬となります。その実現に向け、まずは国内において今年の春頃を目途に第3相臨床試験が開始出来る様に準備を進めております。当社は、網膜色素変性の患者様のQOL(Quality of Life)向上のため、引き続き本治療薬の早期承認取得を目指してまいります。」

(注1)網膜色素変性について
 網膜色素変性は遺伝性の疾患で、有病率は世界中で約5,000人に1人、国内においては、4,000 ~ 8,000人に1人と報告されています。この数字をわが国の人口1億2千8百万人にあてはめれば、本疾患患者数は約16,000 ~ 32,000人と概算され、希少疾病に分類されます。一方、世界人口を67億5千万人(2008年)から推定すると全世界での網膜色素変性患者数は推計135万人とされています。
 進行すると薄暗いところでものが見えにくくなるなどの進行性の夜盲や視野狭窄、そして視力低下をきたし、末期には高度の視力低下あるいは失明にいたることもあります。難病に指定されていますが、現時点では適切な治療薬や治療法が確立されていません。網膜色素変性は平成17年度の厚生労働省特定疾患研究事業「網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する調査研究班」による報告では視覚障害原因の3位で、特に60歳以下では視覚障害原因の1位となっています。

網膜色素変性の特定疾患としての認定
 厚生労働省では、治療が極めて困難で、病状も慢性に経過し後遺症を残して社会復帰が極度に困難もしくは不可能であり、医療費も高額で経済的な問題や介護等家庭的にも精神的にも負担の大きい疾病で、その上症例が少ないため全国的規模での研究が必要とされる疾患を難病として指定しています。現在、130の疾患が難病に指定され、網膜色素変性は厚生労働省難治性疾患克服研究事業の臨床調査研究分野の対象となっています。疾病番号33。
 さらに130の難病の中で、56の疾患が「特定疾患」として認定され、医療費の公費負担助成を受けています。網膜色素変性もその「特定疾患」の中のひとつとして、医療費の公費負担助成の対象となっています。国指定難病医療費等助成対象疾病 疾病番号37。
 参考:難病情報センター  (リンク »)


(注2)A-STEP「実用化挑戦タイプ 委託開発」について
 A-STEPは大学や公的研究機関などで生まれた研究成果を基にした実用化を目指すための研究開発フェーズを対象とする技術移転支援プログラムです。支援内容は、最長で7年間、20億円までの研究開発費を支援する制度となっております。成功時には売上に応じて実施料を納付し、支援額の全額を返済します。但し、不成功時には、支援額の10%を返済します。
 参考:A-STEP概要  (リンク »)


・アールテック・ウエノ (リンク ») について
 株式会社アールテック・ウエノは1989年9月、医薬品の研究開発、製造販売を目的に設立された創薬ベンチャー企業です。医師でもある眞島社長のもと、「Physician-Oriented New Drug Innovation」(臨床医による新薬開発)をテーマとし、これまで有効な治療薬のない眼科・皮膚科疾患をターゲットに新薬の開発を行っております。
当社は、「医師の目線で医薬品開発・販売を行う分野特化型(眼科・皮膚科)のグローバルな医薬品会社」を目指しており、国が推奨および支援するアンメット・メディカル・ニーズ(未だ満たされていない医療ニーズ)対応や希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)、アンチエイジング領域(生活改善薬)の新薬の開発を進めております。



                                         以 上

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