九州陶磁が桃山から江戸時代初期にかけて大きく発展した背景には、わび茶の隆盛がありました。豊臣秀吉による文禄及び慶長の朝鮮出兵は、別名「やきもの戦争」とも呼ばれ、出兵した九州の諸大名は、朝鮮半島から陶工を連れ帰り、自国領内で茶道具をはじめ陶磁器の生産を進めました。
九州諸窯では、江戸中期・後期には、日常食器などの生産が中心となり、茶陶の比重は小さくなりましたが、茶陶生産の伝統は明治以降も継承され、今日でも多くの陶芸家が茶陶を作り続けています。
今回の展覧会では、館蔵資料を中心に江戸時代の唐津焼、高取焼、薩摩焼の茶碗、茶入、水指などの茶道具をはじめ、荒川豊蔵や中里無庵といった近現代陶芸家が作った茶道具などの優品を選りすぐってご紹介します。
多くの方のご来館をお待ちしています。
記
1 会場 佐賀県立九州陶磁文化館 第1展示室
〒844-8585 佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙 3100-1
2 会期 平成25年3月19日(火曜日)~4月7日(日曜日)
※ ただし、月曜日は休館となります。
3 開館時間 午前9時~午後5時
4 観覧料 無料
5 展示内容 約20点
・江戸時代の唐津焼、高取焼などの茶道具
・近現代陶芸家が作った茶道具
6 展示解説 学芸員による展示解説を行います。
・日時 平成25年3月23日(土曜日) 午後2時~3時
・参加料 無料
・その他 事前申込不要
7 主催 佐賀県立九州陶磁文化館
8 関連行事 「ひなまつり茶会」 表(おもて)千家(せんけ) 友田(ともだ)社中(しゃちゅう)
平成25年3月20日(水曜日・祝日) 正午~
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