サンテレビを含む多くの地上波テレビ局では、地デジ開始時期に導入したデジタル設備のリプレース時期を迎えていますが、従来システムは大規模で操作性や運用効率が低く高価格であったのに対して、新しいシステムでは、操作性や運用効率の高さ、省スペース化と低電力化、そして低価格であることが選定の要件となっています。
今回、サンテレビへ納入した「DataCaster M3」は、メディアキャストが長年培ったデータ放送に関する「制作技術」、「送出技術」、「運用技術」の3つの技術を統合し、高度な技術力やノウハウがなくても直感的な操作だけで簡単に利用可能にすることをコンセプトに開発したシステムです。業界でデファクトスタンダードとして広く普及しているBMLオーサリングソフトウェアや、ARIB自動変換機能を備えた高機能なCMS(コンテンツマネジメントシステム)、ならびに拡張性に富んだデータ放送送出装置、運用装置などを統合しており、地上波テレビ局向けの従来型システムで同等の環境を構築するのに比べて約1/5以下の低価格であるため、専門技術者の人数や予算に限りのある地方放送局やケーブルTV局に最適なソリューションです。
さらに、データ放送は生放送時の視聴率向上のための演出や、今後のセカンドスクリーン対応の番組やCM等への橋渡しメディアとして重要な位置付けにあり、これを実現するための汎用イベントメッセージ発火機能など、データ放送の付加価値を高める機能が今後のデータ放送設備では重要視されていますが、「DataCaster M3」は、汎用イベントメッセージ発火機能も標準装備されており簡単な操作で柔軟に活用可能です。
一方、サンテレビは、1995年の阪神淡路大震災の直撃を受けた直後から被災地にある放送局として、気象や防災情報を提供する災害報道に注力しており、また、プロ野球中継時の特別仕様のデータ放送では、多彩な企画と演出が高く評価されています。今後は、新しい「DataCaster M3」の各機能を駆使して、これらの取り組みのさらなる強化を図りたいとしています。
サンテレビのメディア戦略局長である宮田英和氏は次のようにコメントしています。
「サンテレビでは地デジ開始当初からデータ放送に力を注いできました。今回、約8年の運用経験から不必要な機能と必要不可欠な機能を切り分けた上で、今後の動向を踏まえながらシステムを検討してきました。メディアキャストは制作環境から送出、そして運用までを有する国内唯一のデータ放送専門会社である点や、それらが結集されたDataCaster M3システムはコストパフォーマンスが高いと評価しています。特にコンテンツ制作においては検証環境が充実していることから大きな効率化が得られると確信しています。サンテレビとしては、今後、データ放送を最大限に利活用したメディア戦略を展開していく予定です。」
※サンテレビのデータ放送サービスについて、以下をご参照ください。
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※「DataCaster M3(データキャスター エムスリー)」について、以下を参照下さい。
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このプレスリリースの付帯情報
用語解説
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■ 株式会社 サンテレビジョンについて
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1969年5月1日に開局。本社は神戸市中央区。一貫して地域に根ざし、自主編成・自社制作を基本に数多くのユニークな番組を放送してきた。視聴可能エリアは兵庫県と大阪府の全域、京都・徳島・岡山・鳥取など周辺府県の一部、合計720万世帯、1,725万人をカバーする。開局当初から、阪神タイガース戦の生中継を必ず試合終了まで放送することで知られる。1995年1月に発生した阪神・淡路大震災では、本社が被害を受けながらも、6日間に渡ってCM無しで震災に関する報道を続けた。2004年12月、デジタル放送を開始。多チャンネル時代に入り、独立局の特性を生かした「視聴者のため」の放送局として、存在をアピールする。
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■ 株式会社メディアキャストについて
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株式会社メディアキャスト(本社: 東京都渋谷区)は、デジタルデータ放送分野に特化したソフトウェア開発・販売、受託開発を行う業界唯一のデータ放送専門会社です。BML(Broadcast Markup Language)技術を始め、コンテンツ制作技術や運用システムなど、デジタルデータ放送に求められる専門分野で多くの経験と実績を有し、メディアキャストのデータ放送製品群は、NHK(日本放送協会)、民放各局、地方局、CATV局、ならびにコンテンツ制作会社などで多数採用され、デジタルデータ放送業界のデファクトスタンダード製品として位置付けられています。
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