AsiaNet 53228
共同JBN 0642 (2013.5.31)
【ワシントン2013年5月31日PRN=共同JBN】ブリティッシュ・コロンビア大学や他の科学者が世界各地で実施した最新の分析によると、シャークウォッチングは世界数十か国で経済発展の大きな支えになっており、年間3億1400万ドルの収入を上げているという。研究者の予測では、サメ関連のツーリズムは今後20年間に2倍以上の成長が見込まれ、年間7億8000万ドルに達する。Pew Charitable Trustsは、世界各地にサメの保護地区を指定して保護を強化するよう訴えている。
マルチメディア向けプレスリリースは以下のサイトを参照。
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サメ関連の観光は世界各地で成長する有望なビジネスになっている。確立された観光地は世界29カ国に83カ所存在している。南アフリカ、米国、オーストラリアでは一つの観光産業として確立しているが、インド洋、太平洋を取り巻く地域ではサメ関連のエコツーリズムが経済成長の恩恵をもたらしている。調査研究によれば、シャークウォッチングは59万人の観光客を呼び込み、年間1万人の雇用を支えている。
サメは海洋生態系システムに大きな役割を果たしており、サメのエコツーリズムの拡大とその経済価値はサンクチュアリーを設けてサメを保護することへの関心を高めている。近年、パラオ( (リンク ») )、モルディブ、ホンジュラス、 トケラウ、バハマ諸島、マーシャル群島 ( (リンク ») )、クック諸島、フレンチポリネシア、ニューカレドニアの9カ国がサメを保護する目的で、これらの海域でサメの商業用捕獲を禁じるサンクチュアリーを設置した。
ピューの世界サメ保護担当責任者であるジル・ヘップ氏は「サメが健康な海洋生態系の維持に貢献していることは明白だ。長期間にわたって世界各地の数百万人の人々にとっての社会的、文化的、財政的な健全さに寄与してくれる。多くの国が顕著な金額の財政的インセンティブを導入して、サメが本来の生息地で保護されるようにしている」と語っている。
エコツーリズムが成長するのとは裏腹に、世界でのサメの捕獲数は減り続けている。過剰捕獲が大きな理由である。年間約1億頭( (リンク ») )のサメが殺されている。アジアで人気のフカヒレスープの原料採取が第一の目的である。
ブリティッシュ・コロンビア大学の調査研究はピューの支援で実施され、今日発売の学術誌Oryxに掲載されている。
pewenvironment.org
ソース:The Pew Charitable Trusts
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