AsiaNet 53485
共同JBN 0750 (2013.6.24)
【サンパウロ2013年6月23日PRN=共同JBN】水に関しては民営化が現時点で最も厄介な問題である―。これは、ビジネスリーダーグループLIDE(Grupo de Lideres Empresariais)がブラジル・フォスドイグアスで開催した世界環境フォーラムに参加した環境法専門の活動家・弁護士であるロバート・F・ケネディー・ジュニア氏の見解である。
ケネディー氏は「水は人類すべてのための権利であらねばならない」と主張した。同氏は自由市場資本主義が最善の解決策ではあるが、社会的利益によって管理されるべきであり、そうしないと将来の世代は、われわれが犯した誤りや使いすぎ対して代価を支払わなければならなくなると述べた。同氏はさらに「水をもっと合理的に使用することを奨励すべきであるが、価格を設定することで最も貧しい人々が水を利用することを制限すべきではない」とも語った。
ケネディー氏はその例としてカンボジア、ボリビアを挙げ、この2国では水が民営化され人々が水を利用できなくなり瀕死(ひんし)の状態であると語った。これに対する反抗が広がり、都市部の水供給を管理するフランスと米国の企業は2国からの退去を余儀なくされた。またチリのピノチェト政権時代に起きた例では、独裁者が一企業のEndesaにすべての河川を「売却」した。同社はスペイン投資家に買収され、ケネディー氏によると現在は外国の投機家が同国の水全体を所有している。同じことが森林でも起きている。同氏は、チリは同国の自然資源への自治権がなく、同国には真の民主主義が確立されていないと考えている。
ケネディー氏は石炭が米国で最も環境を汚染しており、できるだけ早くこのエネルギー源を切り替える必要があるが、これには、石油産業への現行の補助金、新エネルギー・ネットワーク体制の欠如、資源を浪費するものを罰する、効果的なメカニズムの欠如という3つの障害があると説明する。
ケネディー氏は、ニューヨークのハドソン川再生の運動における貢献と、ホワイトハウス前で環境保護グループと一緒になって石油パイプラインに反対するデモに参加したことで、タイム誌の「Heroes of the Planet」の一人に選ばれた。ケネディー氏は故ロバート・F・ケネディー元上院議員の息子で、故ジョン・F・ケネディー大統領とエドワード・ケネディー元上院議員のおいである。
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ソース:Forum Mundial de Meio Ambiente
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