AsiaNet 54179
共同JBN 1025 (2013.9.9)
【ストックホルム2013年9月6日PRN=共同JBN】協力と連携をテーマとした2013年世界水週間(World Water Week)は6日、国連がポスト2015年開発アジェンダを検討する際、水問題を特に重視すべきであるとの声明を発表して1週間にわたる行事を終えた。
ストックホルム国際水協会(Stockholm International Water Institute、SIWI)は、ストックホルムにおける世界水週間の閉会式で、今月開催される国連総会への呼び掛けとしてストックホルム声明を発表した。声明は、水週間の期間中とその前に行われたオープンで包括的な協議の結果であり、国連がポスト2015年開発アジェンダを検討する際、水に特化した目標を設定することを求めている。
SIWIのエグゼクティブ・ディレクター、トルグニー・ホルムグレン氏はストックホルム声明について「将来の地球開発アジェンダを形成する上で水が果たすべきだとわれわれが考える役割について、世界水週間が始まる前と期間中に行われた共同努力の結果、先進的な文書としてまとめることができた。この声明はわたしが見聞する限り、水コミュニティーの中で、高いレベルの専門知識と献身の表明である」と語った。
ストックホルム声明は、水は個人、生態系、経済開発にとって重要であることを考慮すれば、水が持続可能な世界発展のまさに中核に位置していると指摘。従って、「水に特化した目標は、すべての人が安全かつ尊厳を持って生きていける世界にとって必要である」としている。2030年までに世界は、世界全体の水生産を倍増し、安全な飲み水と衛生への人権を実現し、水に関連した災害からの回復力増強を達成する必要がある。
この1週間、100を超えるセミナー、ワークショップ、イベントが繰り広げられ、2600人以上の参加者は「Water Cooperation - Building Partnerships」のテーマの下で、現在直面している水問題について議論を交わした。
SIWIの世界水週間担当ディレクターであるカリン・レクセン氏は以下のように語った。
「今回の水週間には、かつてないほど多くの専門家がここストックホルムに集まった。われわれは世界のリーダー、政府代表、科学者、民間部門のメンバー、市民団体から話を聞いた。これらの人たちの誰もが、水を大切にする世界を構築する仕事に貢献している。理論、政策、具体的な解決策に関するハイレベルの討議や意見によって、水と開発に関する主要な世界会議の場としての世界水会議の立場は強化され、そこで水に関連する問題について将来のアジェンダが設定される」
(編集者注)
詳細は (リンク ») 、 (リンク ») を参照。
ソース:Stockholm International Water Institute
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。