AsiaNet 54192
共同JBN 1029 (2013.9.9)
【ワシントン9月7日新華=共同JBN】パンダ保護のために活動する2人の「特別大使」が7日、中国からパンダを借りている動物園がある米国4都市のひとつであるワシントンを訪問した。
パンダ大使(パンバサダー)である米国のメリッサ・カッツさんとフランスのジェローム・プイエさんはナショナル・モールで、地元の人や観光客にパンダの知識やパンダへの愛情について語った。
若い2人の大使と中国のエリカ・チェン・インロンさんの3人は昨年、成都ジャイアントパンダ繁殖育成研究基地(成都パンダ基地)を代表する「コンテスト・ジョブ」を募集する世界的キャンペーンで116万人の応募者から選ばれた。
3人の大使は、ジャイアントパンダや世界の他の絶滅危惧種保護と保全を訴えるため、現在パンダのいる都市を巡回する1カ月間の世界ツアーを開始した。大使が訪れる主な都市には香港、シンガポール、アトランタ、ワシントン、エディンバラ、パリが含まれている。
プイエさんは7日の催しで「ワシントンの人にとって、パンダは大変大切だと思う」と語った。
このフランス人の生物学者は、子供の時にパンダが大好きになり、2002年にパンダ一色のウェブサイトを立ち上げ人気を博している。
プイエさんと同僚のカッツ大使は、集まった人と質疑応答を行ったが。その中には「パンダは一日に竹をどれくらい食べるか?」とか「生まれたてのパンダの赤ちゃんの重さは?」といったパンダについての興味深いさまざまな質問が飛び出した。
パンダの赤ちゃんについて、ワシントンのパンダ愛好家は正解するチャンスがあったかもしれない。なぜなら、彼らは最近市内の国立動物園からパンダの良いニュースを聞き情報を受け取ったばかりだからだ。
中国から借り入れている雌のパンダ、メイシアンは3人のパンバサダーがツアーに出発した8月23日に3回目の出産を終えたところだ。
ニュージャージー州出身でワシントンに1年半住んでいるカッツさんは、ワシントンの人が赤ちゃん誕生に大きな期待を膨らませており、メイシアンが昨年9月に2番目の赤ちゃんを誕生のわずか2週間後に亡くしているのでなおさらだ、と話した。
この25歳のアメリカン大学(ワシントン)陸上ホッケー元コーチは「わたしはパンダを愛するのに夢中」と述べている。
カッツさんはかつて、国立動物園からわずか3キロ余りしか離れていない所に住んでおり、つがいのパンダを見によく歩いて行ったという。
パンダの愛のため、彼女は昨年「人生で初めての困難な決断を下した」という。それは、成都パンダ基地で3カ月間の集中訓練を受けるため、本当に「好き」なコーチの職を辞めることだった。カッツさんは最終的に、パンダの飼育係になり世界の他の人々と共有できるようパンダについてさらに学ぶことなど、本気で絶滅危惧種のために何かをやろうと思ったという。
ジャイアントパンダとしても知られるパンダは中国の固有種で、世界で最も絶滅が危惧されている種の一つである。野生のパンダは約1600頭で、中国西部四川省の山地に生息しており、300頭以上が動物園などで飼育されている。
ソース:Chengdu Research Base of Giant Panda Breeding
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