CSR、メンター・グラフィックスとの協業によりOEM企業の開発期間を短縮

シーエスアール株式会社

From: Digital PR Platform

2013-12-02 09:04


CSR plc(本社:英国ケンブリッジ、以下、「CSR」)は本日、米Mentor Graphics社(以下、メンター・グラフィックス)と提携し、車内ワイヤレス接続に高い関心を寄せている多くのOEM企業向けに、初期設定済みソリューションを提供することを発表しました。まもなくリリースされるメンター・グラフィックスのGENIVI Linux 対応Automotive Technology Platform(ATP)は、CSRのソフトウェアCSR Synergy を予め搭載しており、Bluetooth、Bluetooth Smart、Wi-Fiを始めとする多様なワイヤレス接続技術に、包括的に対応するソフトウェア・ソリューションを提供します。

この協業により、車載インフォテインメント(IVI: in-vehicle infotainment)ソリューション開発に適した、堅牢でオートモーティブ・グレードのコネクティビティ(各種通信接続)プラットフォームを提供します。このプラットフォームにより実現されるシステムは、例えば、車内でのインターネット、Mirrorlinkによるスマートフォンテザリング、Wi-Fiホットスポット対応、広帯域ハンズフリー通話、Bluetooth経由でもCD音質を実現するCSRのaptX によるオーディオ・ストリーミングのほか、Bluetooh Smartの搭載によって現実化するキーレスエントリーやタイヤ温度や空気圧センサーなどの先進用途にまで及びます。協業を通じてCSRとメンター・グラフィックスが目指したのは、OEM企業の開発負担を大きく軽減し、より設計の差別化に傾注できる環境を整備することです。

9年前の登場以来、CSR Synergyは、市場で最も広く利用されているコネクティビティ・ソリューションの一つで、多くの主力サプライヤーのインフォテインメントやテレマティクス用各種プラットフォームに組み込まれています。このソリューションは不断のアップデートにより、常に最新のBluetooth、Bluetooth Smart、Wi-Fi用途にも対応しています。また、最新のスマートフォンとも、その互換性を最高の水準に確保するための定期的な試験を実施しています。

CSRのコネクティビティー・マーケティング部門を統括するトーマス・カーモディー(Thomas Carmody)は次のように述べています。
「消費者が求めているのは、車内でワイヤレス接続ができることであり、それはどの市場セグメントから購入する場合でも変わりません。加えてワイヤレス接続による新たな用途が次々と出現し、OEM各社は、極めて短期間での開発、納品を余儀なくされている市場環境の下、これら新機能を付加した製品を提供し続けなければならない大きなプレッシャーにさらされています。CSRは、ワイヤレス接続対応に要する業界の技術開発負担を軽減するためには、他の車載インフォテインメント業界の主力企業と可能な限り連携強化していくことが必要だと考えています。いまや、車載インフォテインメントの設計は、GENIVI Linuxなどの標準オープンソースのプラットフォーム上へと移行しつつあり、当社の高性能BluetoothおよびWi-Fiソリューションとメンター・グラフィックスのATPを組み合わせることで、自動車産業の顧客が消費者の要求に応え、さらにはこれを上回ることができると考えています」

車載インフォテインメント・システムの技術革新によって、市場における優位性を図ることを模索する自動車メーカーにとって、ワイヤレス接続の提供はもはや欠かせない標準装備となっています。2014年には、世界のBluetoothおよびWi-Fiの車両搭載率はそれぞれ65%、17%になると予測されています。双方の技術を同時に採用する率も、より高まるとされています*1。接続方式ごとの搭載率に差異がある中、車載インフォテイメントの設計者は、多様な自動車セグメントのワイヤレス接続要件のすべてを、ひとつで満たすことのできるソリューションを必要としています。CSRの各種接続デバイスおよび支援ソフトウェアCSR Synergyは、このような要求を満たすべく設計されています。ソリューションを初期導入してしまえば、後に接続技術、Bluetoothプロファイル、用途の追加や削除などの必要が生じても、人的物的投資を殆ど必要とすることなく、容易に変更することができます。

メンター・グラフィックス組み込み部門のランタイムソリューション担当ゼネラルマネージャーであるスコット・モリソン(Scot Morrison)氏は、次のように述べています。
「自動車向けインフォテインメント・システム開発の加速化と複雑化が深刻さを増す中、CSRも当社もこの分野におけるOEM各社の作業を最小化する必要性をかねてより重視していました。今回の協業により、確固としたインフォテインメント事業の基盤を構築することができると考えています。CSRには、ハードウェアとソフトウェアを包含した高性能なソリューションで構成される素晴らしいロードマップがあり、そこでは現行の車載インフォテインメント機能を拡張し、テレマティクス、対車両間コネクティビティ、さらには自動車と各種インフラ間のコネクティビティまでをもその射程に捉えられています。」

* 出典:Strategic Analytics – 2013年4月 Automotive Electronics Metrix Live report

補足
aptX対応はCSRの接続デバイスに組み込まれており、現在は CSR8350 およびCSRC9300 の2チップセットのみで提供されています。

関連リソース:
CSR Synergy : (リンク »)  (英語)
CSRのインフォテインメント・ソリューション: (リンク »)  (英語)
CSRのオーディオ・コーデック aptX: (リンク »)  (英語)

メンター・グラフィックス社:  (リンク »)  (英語)
メンター・グラフィックス Automotive Technology Platform(ATP): (リンク »)  (英語)

*当リリースは2013年11月11日に英国と米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。原文は下記リンクよりご参照下さい。
(リンク »)

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CSRについて:
CSRは、位置認識、メディアリッチ、クラウド・コネクティビティの分野に革新的なシリコンおよびソフトウェア・ソリューションを提供するグローバル企業です。当社のプラットフォームは車載ナビおよびインフォテインメント、デジタルカメラ、画像処理、家庭用インフォテインメント、ワイヤレスオーディオ市場向けに最適化されています。CSRは、さまざまな市場でオーディオビジュアル、コネクティビティおよびロケーション・テクノロジーなどの分野において、ますます多様化する課題に対応するソリューションを提供しています。当社のテクノロジー・ポートフォリオは以下の通りです。GPS/GNSSシステム、Bluetooth、Wi-Fi、FM、NFC、aptXおよびCVCオーディオ・コーデック、JPEG、MPEG、H.264画像処理、IPS印刷、マイクロコントローラ、DSPsおよびブロードバンド・レシーバー。CSRのテクノロジー・ソリューションおよびマーケット・プラットフォームによって、顧客企業は優れたユーザー体験を提供することが可能になります。自動車、コンピュータ、家庭用および携帯機器市場の主要企業に採用されています。さらに詳しい情報および最新情報は当社WebsiteおよびSNSサイトをご覧ください。www.csr.com, テクニカルブログtechnical blog あるいは、CSR people blog, YouTube, Facebook , twitter.com/CSR_plc.

*Bluetooth とそのロゴはBluetooth SIG, Inc. の登録商標であり、CSRにライセンスされています.
*Wi-Fi, Wi-Fi Alliance, WMM, Wi-Fi Protected Access(R), WPA, WPA2, Wi-Fi Protected Setup および Wi-Fi Multimedia は Wi-Fi Allianceの登録商標です.* その他文中に記載されたすべてのブランド名とその商品名はそれぞれ帰属者の登録商標または商標です。

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