AsiaNet 55602
共同JBN 0087(2014.1.23)
【ベーアセ(ベルギー)2014年1月23日PRN=共同JBN】
*Janssen Global Public Healthはトランスフォーメーショナル医薬品の成長するポートフォリオの研究開発とアクセス戦略の開発を指揮する。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)の医薬品会社であるヤンセン(Janssen)は23日、世界最大のいまだ満たされない医療のニーズに応え、トランスフォーメーショナル医薬品の研究、開発、提供に対するヤンセンのコミットを統合する重要な新グループであるJanssen Global Public Health(Janssen GPH)の設立を発表した。Janssen GPHは同社の画期的な科学的、革新的アクセス・モデルを単一組織に統一して健康結果の向上、患者の生活の質の改善、世界中のひとびとの健康の持続的前進を推進する。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの最高科学責任者でヤンセンの世界会長であるポール・ストッフェルス博士は「現在の最大の公共保健問題を解決するには先進世界と同等の手段で発展途上世界の必要を重視することが不可欠である。この新グループによって最も有望な医薬品の開発、導入を促進するより集中したアプローチを採用し、同様の考えを持つ組織とともに世界中のひとびとの生活に大きな影響を与える持続的なプラットフォームを前進させることを期待している」と語っている。
Janssen GPHはヤンセンの一部で、世界的な公共保健の問題に対するジョンソン・エンド・ジョンソンと共同した対応である。同社内にほかの組織と運営会社はすでに発足し、共同体の保健の強化、母子の健康改善、予防注射による世界的な感染性の予防可能な病気の拡大防止に向けた包括的な努力のサポートを続ける。Janssen GPHは、世界的な公共保健の目標を進展させるのに適切な同社内のほかの組織と提携する。エイドリアン・トーマス副社長(世界市場アクセス、世界商業戦略事業、世界公共保健)とウィム・パライス副社長(世界公共保健研究開発)が共同でJanssen GPHを指揮する。
Janssen GPHは臨床、製品開発およびリソースが限られた国や新興市場に大きな影響を及ぼす病気の医薬品、診断薬、サービスの成長するポートフォリオ向けの革新的な新しいアクセス戦略の設定と実行に責任を持つ。これには以下のものが含まれる。
*SIRTURO(登録商標)(ベダキリン、bedaquiline):米食品医薬品局(FDA)が2012年12月に成人の多剤耐性肺結核(MDR-TB)患者の併用療法の一部として、ロシア規制当局が2013年10月にそれぞれ承認したSIRTUROの世界的アクセスの開発と実行をJanssen GPHが指揮する。2013年6月に世界保健機関(WHO)は米国の承認後6カ月以内にWHOが招集した内外の結核専門家による厳しい検討プロセスを経て、この薬の使用に関する暫定方針指針( (リンク ») )を発表した。
*長時間作用するリルピビリン(rilpivirine)(TMC278-LA, RPV-LA):Janssen GPHはHIV薬リルピビリンの投与回数を減らせる長時間作用の注入薬バージョンの開発に向けた臨床研究への投資を続ける。2013年9月、ヤンセンはPATHとライセンス契約 (
(リンク ») )を結んだ。PATHはHIV感染の接触前予防(PrEP)として作用時間の長い注入薬のリルピビリンの早期開発のために革新を通じて世界的な保健を変革している国際的な非営利組織である。この新たなアプローチは発展途上世界の僻地で治療結果を大きく改善する可能性がある。
*ダピビリン(dapivirine)殺菌リング:Janssen GPHは、HIVの性的接触による感染を予防するために設計された毎月使用の膣内殺菌リングとして使う治験HIV薬ダピビリン-この種のものでは初の製品-の開発に向けて、途上国の女性のために新しいHIV予防技術の開発に専心している非営利組織の「マイクロビサイド国際パートナーシップ(IPM)」との協力を続ける。このリングは現在、複数のアフリカの国における2つの平行効能試験で研究されており、その結果は2015年に明らかになる見込みである。
*定式変更されたフルベンダゾール(flubendazole):ヤンセンは最も治療困難な顧みられない2つの熱帯病であるリンパ管フィラリア(象皮病)と回旋糸状虫症(河川盲目症)の原因である寄生虫に対する新たな治療法になる可能性がある定式変更されたフルベンダゾールの臨床前研究のために非独占的な特許使用料支払いなしの臨床前データ共有契約を非営利組織の「顧みられない病気の医薬品計画(DNDi)」と結んだ。
*定式変更されたメベンダゾール(mebendazole): Janssen GPHは幼い子供の腸の寄生虫の治療を容易にする新しいかみ薬方式のVERNOX(登録商標)(mebendazole)を開発中である。mebendazoleはヤンセンが開発した分子薬で、現在は5歳以上の学齢期の子供で固い経口錠剤で使用されている。2012年の「顧みられない熱帯病についてのロンドン宣言」の一環としてヤンセンは2020年まで約30カ国に毎年2億錠のmebendazoleを贈与する。
*UNITEプロジェクト:UNITEはヤンセンとグラミン財団、インド技術研究所、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、臨床世界保健教育ジョンズ・ホプキンス・センター、インドの10カ所のHIV診療所を含め、HIV/エイズの専門知識を持ち、モバイル技術(mHealth)の利用を通じてHIVにかかっているひとびとの健康結果を改善するために働いているいくつかのパートナーとのコンソーシアムである。コンソーシアムは健康結果を改善することが証明されている簡単なツールを活用して、患者の携帯電話を通じて適切なケアへのアクセスを容易にするソリューションの発見を目指している。
ウィム・パライス博士は以下のように語った。「世界の主要な世界規模の健康問題の解決には、サービスが行き届かない世界各地に住む疾病を抱えた人々の真の必要性に応えることを念頭においた製品と診療が必要である。献身的な研究者であるわれわれは、この未達成のニーズを認識している。われわれは研究開発のスキルと専門的知識を協力して活用する能力があり、開発途上世界のための、この中でも特に困窮している地域のために開発され、地元の事情に適した革新的なソリューションをサポートする。Janssen GPHを通じて、疾病を治療・予防できる多くの対象薬を開発できると期待している」
Janssen GPHは研究開発に加え、資源が限られた新興市場における患者のための医薬品へのアクセスを向上させる革新的な価格設定と成果に基づく資金提供モデルを育成し、これを履行することを支援するとともに、公共医療サービスおよびその結果に対するカントリーオーナーシップおよびアカウンタビリティーに基づく持続可能な長期ソリューションも開発する。この新戦略は、資源が限られた国でJanssenのHIV医薬品ポートフォリオに安価で持続可能なアクセスができることを現在実現している同社のGlobal Access and Partnerships Program( (リンク ») )(GAPP)によって開発された戦略に組み入れられる。
Janssen GPHは、世界の公衆衛生の中で未達成のニーズへの取り組みを向上させるために協力を強化する必要があると認識している。Janssen GPHは世界の公衆衛生関係者との持続的協力のコンタクト先の中心となり、MDR-TBなどの世界規模の公衆衛生の主要な課題に取り組むために革新的で国際的な、かつマルチセクターの協力を呼び掛けている。Janssen GPHは世界中の患者が必要とする同社医薬品ポートフォリオの利用を最大限に引き出す公衆衛生政策の作成を実現するために関係者と協力していく。
エイドリアン・トーマス博士は「われわれは最大の効果が得られる専門的知識を駆使している。われわれの目標は、新しく、かつ思いも寄らなかった方法で、治療が難しいとされてきた健康問題に取り組んでいくことである」と語った。
▽ヤンセンファーマシューティカルカンパニーズ(Janssen Pharmaceutical Companies of Johnson & Johnson)について
ジョンソン・エンド・ジョンソングループの一員であるヤンセンファーマシューティカルカンパニーズは腫瘍(例えば多発性骨髄腫、前立腺がん)、免疫(例えばリウマチ性関節炎、炎症性大腸炎、乾癬)、神経科学(統合失調症、認知症、疼痛)、感染(例えばHIV/AIDS、C型肝炎、結核)、循環器疾患、代謝性疾患(例えば糖尿病)を含む、現在ある最も重要ないまだ満たされない医療ニーズに応え、それらを解決するために専念している。
われわれは患者へのコミットメントを履行するために、信頼と透明性があるパートナーシップに基づき、ヘルスケア関係者と緊密に協力して、持続可能な総合的医療ソリューションを開発している。
▽Janssen Pharmaceuticaについて
Janssen Pharmaceutica NVは、総合的な研究開発、製品、一般サービスの世界拠点である。同社はベルギーのベーアセI & II、へール、オレンの4カ所に施設を持ち、合計約4000人を雇用している。
同社に登録された80以上の医薬品は世界中で人間医学と材料保護で使用されている。同社は神経科学、腫瘍、感染などの病理学分野で幅広く事業展開している。
ソース:Janssen Global Public Health
▽問い合わせ先
Daniel De Schryver,
Phone: +49 (173) 76 89 149,
dschryv@its.jnj.com
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。