AsiaNet 56696
共同JBN 0509 (2014.5.9)
【ハーナウ(ドイツ)2014年5月8日PRN=共同JBN】ドイツのハーナウにある貴金属・テクノロジーグループであるヘレウス(Heraeus)は、一部に低い数字はあったものの満足すべき業績で2013会計年度を終了した。これはヘレウス・ホールディング(Heraeus Holding GmbH)取締役会が8日、フランクフルトで開かれた年次業績に関する記者会見で発表した。ヘレウスの重要な市場の1つである中国の成長ペースの鈍化が、欧州、米国における引き続く不安定なマーケットおよび貴金属価格の下落と重なり、ヘレウス・グループは同年度も再び売上高、利益とも落ち込んだ。ヘレウスの製品売上高は総計36億ユーロ(前年度比10%減)になった。しかし、この結果は貴金属価格の影響を大きく受けたものである。これらの影響を調整すると、2013年度の売上高はわずかに増加し、前年度比2%増となった。プラチナ、金、銀に対する業界需要の落ち込みが、貴金属取引額を135億ユーロ(16%減)に引き下げた。
金利税引前利益(EBIT)は29%減の2億5600万ユーロに落ちた。これは主として、太陽光発電市場の低迷が続いたことに起因しているが、事業再構築およびITベースのMagellanプロセス調和計画への支出による一時的影響であった。対照的に、ヘレウス・グループの年次業績(純益)は、4億5400万ユーロ(92%増)と大きく伸びた。この増加は、同年度にヘレウス・デンタル(Heraeus Dental)事業部門の販売収益を反映している。
ヘレウス・ホールディングのヤン・リナート会長は「製品売上高と営業業績のかなりの落ち込みは貴金属価格の低落が主たる要因で、一時的な影響ではあるが、昨年のかなり控えめなマクロ経済環境に完全に影響を受けなかったわけではない。このような背景から、われわれは2013会計年度にある程度満足しているが、将来は大幅成長を見込んでいる」と語った。
▽展望
ヘレウス・グループは全体的に、本年度の目標に向かっている。第1四半期の業績はこれを反映しており、いくつかの事業グループは2014年に堅調なスタートを切り、残りのグループはなお伸び悩んでいる。ヘレウス・グループが2013年に乗り切ってきた全体的に不確実な経済情勢は、現行年度も継続する見込みである。
リナート会長は「しかしながら全体として、われわれは2014年の営業業績は改善するものと期待している。ヘレウス・グループは現在、効率を高め、マージンを改善する多くのイニシアチブと方策を実施中であり、それが楽観的見方をする理由となっている。関連コストはすでに2013年の決算の中に含められている」と語った。
2013年度の主要決算指標(単位100万ユーロ)
2013年度 2012年度 伸び率(%)
製品売上高 3,578 3,979 -10
貴金属取引売上高 13,462 15,989 -16
金利税引き前利益 (EBIT) 256 360 -29
純利益 454 237 +91
株主資本 2,667 2,344 +14
資本支出 141 126 +13
研究開発支出 86 84 +2
年度末従業員数 12,454 13,615 -9
ドイツのハーナウに本社を置く貴金属・テクノロジーグループであるヘレウスは、160年余りの伝統がある世界的な非上場企業である。同グループは顧客に高価値ソリューションを生み出し、長期的にその競争力を強化する。同グループの強みとする事業分野は、貴金属・材料・テクノロジー、センサー、バイオマテリアル・医療製品、クオーツガラス、特殊光源など。ヘレウスは2013年度、36億ユーロの製品売上高、135億ユーロの貴金属取引売上高を計上した。世界の110余りの子会社に1万2500人以上を雇用している。ヘレウスはその世界市場で有力な立場を保持している。
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ソース:Heraeus Holding GmbH
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