株式会社ジェイアイエヌ
世界初、「自分を見る」アイウエア誕生。
JINS MEME(ジンズ・ミーム)
「疲れ」・「眠気」を可視化するJINS独自の眼電位センシング技術を採用
センシング・アイウエア市場を切り拓く、JINS次世代戦略商品
JINS MEME(ジンズ・ミーム)2015年春、国内発売開始
株式会社ジェイアイエヌ(東京本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中仁)はこの度、アイウエアブランド「JINS」(ジンズ)より、「自分を見る」をコンセプトに世界で初めて三点式眼電位センサーをアイウエアに搭載したセンシング・アイウエア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を2015年の春に発売いたします。
<JINS MEME開発の背景>
JINSではこれまで、「アイウエアを通じて人々の生活を豊かにする」を理念として、アイウエア業界の常識を覆すさまざまなイノベーションに挑戦してまいりました。特に、2011年9月に発売され、累計販売本数350万本(2014年2月末時点、度なし・度付含む)を突破した「JINS PC」は、「眼を守る」という付加価値をアイウエアに与え、普段視力矯正メガネを必要としない人々をも巻き込んだ「機能性アイウエア」という新市場の創出に成功しました。そして今回、JINSが考えるイノベーションの定義をさらに拡大し、これまでアイウエアの中心的役割であった「外を見る」(又は「目の前の世界を見る」)という機能からのパラダイムシフトに挑戦。約4年の歳月を費やし、人間の五感の約9割を占める「眼(視覚)」が持つ膨大な情報量に着目し、「自分を見る」をコンセプトにした次世代戦略商品の商品化を進めてまいりました。現代人の安全で快適、健康的な日々の生活を支えるために不可欠な「疲れ」や「眠気」などの重要情報の可視化、管理が可能となる「JINS MEME」の投入により、機能性アイウエアを超える「センシング・アイウエア市場」の創造に挑戦してまいります。
<眼電位センシング技術について>
人の眼球は、角膜側が正の、網膜側が負の電荷を帯びており、その電位差を眼電位といいます。眼球運動にともなう眼の周りの電位差を検出する技術が「眼電位センシング技術」(Electro Oculography Sensing Technology)です(図1)。
古来より「目は口ほどに物をいう」と例えられるように、脳の出先器官である眼の動きは、常に脳と連動し、人間の内面を反映したさまざまな情報をシグナルとして発しています。眼の動きを継続的にとらえることにより、人間個人のより深いところから得られる深度及び精度の高いデ-タである「Deep Data(ディープ・データ)」の取得が可能となります。
視線移動を検知する「アイ・トラッキング」の技術は、カメラを使ったタイプ(カメラ型)や電極を使用して角膜から直接電荷を検知するタイプ(侵襲型)、パッチ式の眼電位測定などが存在しました。しかし、バッテリー消費やユーザーへの身体的負荷の高さなど、ウエアラブルデバイスに必須である「常時センシング」の実現が難しい状況にありました。
「JINS MEME」 では、産学共同での技術開発によりアイウエアにも応用可能な「三点式眼電位センサー」(特許出願中)の開発に世界で初めて成功(図2)。アイウエアの特性を活かし、鼻パッドと眉間部分から検出される眼電位により、八方向の視線移動とまばたきのリアルタイム測定を実現しました(図3)。
<スマートフォン連動アプリにより、シーンに応じた自分の状態をリアルタイムでマネジメント>
「JINS MEME」で取得したリアルタイムデータは、スマートフォンの専用アプリケーションを通じて、以下3つのシーンに応じて表示されます。
1:オフィスシーンでの使用
「JINS MEME」では、眼の動きから、オフィス作業時の疲れや集中度を割り出すことができます。自分がどれだけ疲れているかを、JINSが独自に開発した疲労指数 「me(ミー:Mental Energy)」を通じて可視化。オフィスなどでの疲労を常にマネジメントできるようになります。
2:ドライブシーンでの使用
人は眠くなると眼の動きが変化します。眠気が増すとドライバーの眼は特有の動きを示します。 今回、「JINS MEME」では、芝浦工業大学・加納先生との共同研究をすすめ独自のアルゴリズムを構築。ドライバーの眠気の兆候を事前に察知し、アラートする機能の構築を目指しています。
3:フィットネスシーンでの使用
頭部の動きは、他の体の部位に比べ、重心や体軸など重要な体の動きを反映します。「JINS MEME」では、フレームに内蔵された六軸(加速度・角速度)センサーにより、頭部の微細な動きをキャッチ。腕などに装着するリストバンド型のセンシングデバイスに比べ、より正確に、歩数カウントや活動量の計算を行うことができます。また、専用のアプリケーションにより、ランニングや歩行中の体の傾きやブレをリアルタイムに把握することもできるため、今話題の「体軸」や 「体幹」を意識した最新のトレーニング理論を手軽に実践することが可能となります。
※添付アプリ画面は、開発段階の仕様です。発売時のインターフェイスと異なる可能性がございます。
※本アプリケーションはPC(Mac OS、Windows OS)でもお使いいただけます。
【開発者向けプラットフォームの構築について】
「JINS MEME」の持つさまざまな可能性を考慮し、APIを公開します(2014年秋予定)。詳細は「JINS MEME」ホームページをご確認ください。
「JINS MEME」開発者用ページ:www.jins-jp.com/jinsmeme/sdk/
<デザインとラインアップ>
「JINS MEME」のデザインには、Audi A6をはじめとした数々の有名プロダクトデザインを手がけたSWdesignの和田智(わだ さとし)氏に監修を依頼。従来のアイウエアとは全く異なるアプローチを通じ、日常的に使用することのできる「普通のメガネ」としてのたたずまいを保ちながら、テクノロジーと機能性を融合させたデザインを実現しました。
<産学共同研究による技術開発>
眼電位センシング精度のさらなる高度化や頭部センシングのスポーツ医学への応用など、「JINS MEME」のもつ可能性を最大限に引き出すため、産学共同技術開発体制を構築しています。
東北大学 加齢医学研究所
川島 隆太 教授
三点式眼電位センサー技術の研究
芝浦工業大学 工学部電子工学科
加納 慎一郎 先生
三点式眼電位センサー技術および眼電位センシングによる眠気判定技術の研究
東北大学 加齢医学研究所
脳機能開発研究分野非常勤講師
中川 誠秀 先生
眼電位センシングによる疲労判定技術の研究
慶應義塾大学 医学部
橋本 健史 先生
六軸センサーを用いた頭部センシングによる体の動きの判定技術の研究
慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科
稲見 昌彦 先生
眼電位センシングを利用した応用技術の研究
ドライブ分野においては、自動車部品のトップサプライヤーである株式会社デンソーと慶應義塾大学メディアデザイン研究科を交えた産学共同研究体制により、眼電位センシングを用いた次世代の運転サポート技術に関する研究をスタートさせています。
<JINS MEME基本仕様>※発売時における商品仕様とは異なる可能性もございます。
商品名:JINS MEME(ジンズ・ミーム)
発売予定時期:2015年春
商品価格:未定
商品機能:三点式眼電位センサーおよび六軸(加速度・角速度)センサーを通じた疲れ・眠気など、各種身体データ(DEEP DATA)の取得。スマートフォンアプリとの連動による取得データのマネジメント
商品ホームページ URL: www.jins-jp.com/jinsmeme/
フレームおよびカラー
(予定)3型各1色(ブラックのみ)ユニセックス
※ウェリントン・ハーフリム・サングラスタイプの3種類
※追加料金にて度付交換可能(サングラスタイプは不可)
重量:約36g ※ウェリントンタイプ
バッテリー/使用時間:バッテリー:リチャージブルリチウムイオンバッテリー内蔵
連続使用時間:約8時間(充電1時間)
※アタッチメントパーツ(グラスバンド)使用時は約16時間
センサー:三点式眼電位センサー(※特許出願中)
三軸加速度センサー
三軸ジャイロ(角速度)センサー
アプリケーション開発環境:Mac OS、Windows OS、Linux
通信 Bluetooth 4.0 smart
外部インターフェイス:マイクロUSB
付属品等:充電ケーブル、メガネ拭き、メガネケース
アタッチメントパーツ
(別売り予定) グラスバンド(価格未定)
※本体との接続により、バッテリーの長時間稼働およびストレージとしてご利用いただけます。
<付属アプリケーション基本仕様>※発売時における商品仕様とは異なる可能性もございます。
アプリケーション動作環境:Mac OS、Windows OS、iOS、Android OSに対応予定
アプリケーション対応言語:日本語、英語
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