今回IHI建機で稼働したソリューションは、建設機械の保守部品の需要予測および在庫補充計画をクラウド上で実現するもので、シンクロンがSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形式で提供するアプリケーションをインターネット経由で利用するものです。需要予測および在庫補充計画で必要となる受注実績情報や実在庫および予定在庫情報は、IHI建機の基幹システムであるBPCSから、スウェーデンのデータセンターで運用される「グローバル在庫管理」システムへ日々連携され、需要予測と補充計画の立案をタイムリーに行います。今まで担当者のノウハウに依存していた業務を、システムに置き換えることで、在庫管理プロセスの自動化と標準化を行うと同時に、在庫の削減とサービスレベル向上を狙います。
IHI建機の狙いは、以下の3点です。
1.保守部品の即納率を限りなく100%に近づける
2.欠品した部品の納期回答をできるだけ速やかに行う
3.保守部品の不要在庫を限りなくゼロにする
IHI建機では、ソリューションを導入するにあたり、事前にシンクロンのシステムに実データを投入し、在庫削減とサービスレベル向上の導入効果シミュレーションを行いました。また、大きな初期投資を必要としない月額費用ベースのクラウドサービスであったことも今回の採用の大きな決め手となりました。IHI建機パーツサポート部の増田部長は、シンクロンを選定した理由について次のように述べています。
「お買い上げいただいた機械の稼動を高める、休車時間を少なくすることにより、お客様の信頼を得たいと思うのは、弊社のみならずメーカー各社の一致した考えと思います。
当然弊社も欠品度合いを測る「即納率」、欠品時に如何に迅速な納期の回答が出来るかの『回答率』等々の指標を用い改善に努力してまいりました。しかしながら過去のデータから膨大な品目の発注量を予測するわけで当然外れる場合もあります。また市場環境の変化により不動在庫の増加等の事態も発生します。『外れるのが当たり前』だが、『少しでも確率を上げる』『その状況からいち早く脱却し本来の道に修正する』方法が必要でした。そのような背景の中、シンクロンの『グローバル在庫管理』にめぐりあえました。
シンクロン導入による真価はこれから徐々に明らかになっていくことになりますが、実データによる分析とシミュレーションによれば上記の3点は改善に十分な効果が期待できます。
すでにシステムは稼動しており、発注推奨品目とそうでない品目が選別され始めています。シンクロンにより、お客様満足度の向上に向け我々はさらに前進することとなるでしょう。」
シンクロンの日本支社長の立花は、以下のように述べております。
「IHI建機様のパーツサポートビジネスの在庫最適化を支援するビジネスパートナーとして、弊社を選定頂いたことを非常に光栄に思います。導入プロジェクトは計画通り完了し、今後は効果測定を適宜行いながら、在庫管理の海外倉庫への横展開や、価格最適化ソリューションの導入検討など、IHI建機様の部品ビジネスの発展に引き続き協力させて頂きたいと考えております。
IHI建機様は弊社の在庫最適化ソリューションをクラウド環境でご利用いただいております。これにより、初期投資のみならずIT運用費用も軽減し、かつ迅速にプロジェクトを完了させました。既存の資源を有効活用しながらクラウド環境を効率的に運用をされています。
シンクロンは、保守部品の在庫管理や価格管理といった業務アプリケーソン領域においても今後主流に
なるであろう、クラウド型でのソリューション展開を主導していきたいと考えています。」
【プレスリリースに関するお問い合せ先】
シンクロン・ジャパン株式会社
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E-mail: info-jp@syncron.com
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