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【イエーテボリ(スウェーデン)2014年10月17日PRN=共同通信JBN】スウェーデンのMediso社は17日、臨床および臨床前の画像撮影向け研究アプリケーション専用の初のマルチスキャン製品、MultiScan LFER 150 PET/CTを発表した。LFER 150(Large Field of view Extreme Resolution)は、20cmアキシャル、15cmトランスアキシャル・フィールドオブビュー(FOV、視野)、サブミリ波PET(ポジトロン断層法)解像度、5%感度を持ち、臨床前脳検査を目的とする。
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上記のアプリケーションは取り外し可能な患者用検査寝台を使って進められ、FOVの前にデッドスペースは事実上まったくないので、極めて利用しやすい。小型の造影用ヘッドは高度の自在性を持って操作可能であり、検出器の独自の形状によって被験者を動かさずに連続してPETおよびCT画像を取得できる。
着脱自在のMobilCell検査台は、らせん状のCT検査と最大60cmアキシャルFOVまで複数の検査台位置のPET造影が可能である。システムの使い勝手をさらに高めるため、1匹あるいは複数のラット、マウス、ラビット、マーモセットに対する一連の造影チャンバーであるMultiCellに対応し、体温調整、呼吸および心電図(ECG)検査も含まれる。Medisoのオーナーであるイスタバン・バガメリ最高経営責任者(CEO)は「MultiScan LFER 150 PET/CTを設計中、われわれは目覚めて座っているモンキーへの視覚刺激による脳内実験など、最も難しい神経撮像作業を念頭に置いた。マウスからミニブタまでさまざまな種に対する研究もまたサポートされる。われわれは渡辺恭良理化学研究所分子イメージング科学研究センター長が主宰するライフサイエンス技術基盤研究センターの尾上浩隆博士の研究室に、初めてこのシステムを設置して非常に誇りに思っている。当社の新しいシステムは、理研で行われている幅広い研究活動に完全に適合する」と語った。
同CEOはさらに「新しいMultiScan製品はまた、専用の臨床研究用スキャナーで構成され、次に開発されるのは臨床脳スキャナーとなるだろう」と語った。
▽Mediso Ltd.について
Medisoは多様な核画像装置のR&Dおよび製造の専門家たちによって、1990年に創設された。同社は現在、SPECT、PET、CT、MRIの4つの医療用撮像システムを提供しており、世界の臨床前画像技術の有力プロバイダーである。同社がこれまで行ったイノベーション成果は、すでに15台設置済みである初の商業用統合臨床前PET/MRシステムであるnanoScan PMが含まれる。Medisoの臨床および臨床前製品は世界で直接もしくは流通ネットワークを通じて販売されており、90カ国余りで1250台以上の撮像システムが稼働している。
詳しい情報はMedisoのウェブサイト (リンク ») を参照。
▽問い合わせ先
Marton Halmai, +36-1-399-30-30
ソース:Mediso Medical Imaging Systems
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