AsiaNet 58313 (1159)
【モスクワ2014年10月21日PRN=共同通信JBN】Maxwell Biotechのポートフォリオ企業であるHepatera Ltdとその開発パートナーであるBTR GmbHは21日、慢性のB型(HBV)、デルタ型(HDV)肝炎患者でMyrcludex Bの効能を調べた臨床試験の結果を発表した。この結果は、Myrcludex Bがデルタ型肝炎を治療する選択肢になりうることを示唆している。詳細は2014年11月にボストンで開かれるAASLD会議で報告されるが、この試験はHBV感染の治療についても前向きの結果を示している。
(Logo: (リンク ») )
(Logo: (リンク ») )
(Logo: (リンク ») )
慢性HBV感染患者40人を対象にMyrcludex Bの数種類の投与量の効果を調べた第IIb相試験はこの薬の受容性が非常に高いことを示した。HBV DNAに対する投与量依存性効果が観察され、Myrcludex Bを10mg投与された患者では第12週に8人中6人(75%)で1log10以上のHBV DNAの低下が起きたのに対し、残りの投与量グループでは起きたのはこれより少数だった(40人中7人:17%)。HBV DNA反応は10mg患者では第24週まで維持された。
慢性HDV感染患者24人を対象にした第IIa相試験では、24週間にわたり単独療法としてのMyrcludex Bとペグ化インターフェロン・アルファとの併用療法を調べ、対比部門ではペグ化インターフェロン・アルファだけを投与された。Myrcludex BはHDVに対し強力な単一薬剤効果を示した。評価可能な7人の患者のうち6人は第24週で1log10以上のHDV RNA低下を経験した。3人の患者が第24週にHDV RNA陰性になり、さらに2人は数値が数量化の下限以下になった。併用治療部門ではすべての患者でHDV RNAが低下し、5人は第24週にHDV RNAが陰性だった。重要なのはMyrcludex B単独療法患者4人が第24週でALTが正常化したことである。
MYRの臨床諮問会議議長であるハノーバー医科大学のハイナー・ウェデマイヤー教授は「これらの結果はHDV感染の治療に対する非インターフェロン薬剤の生物学的活性を示しており、これはこの最も重症の形態のウイルス性肝炎の管理における大きな進展を示している」と語っている。
約3億5000万人が感染している慢性B型肝炎は世界の健康管理システムが直面している主要な問題の1つである。治癒できる治療選択肢がないため、新たな治療法に対する大きな需要が満たされていない。デルタ型肝炎は最も重症の形態のウイルス性肝炎で、世界で1500万-2000万人がこの病気にかかっている。デルタ型肝炎の患者の大多数には利用できる治療選択肢はない。Myrcludex BはHBV、HDVのいずれにとっても不可欠な受容体であるNTCPをブロックし、それによって肝臓細胞の新たな感染を阻害する。
この技術の発案者であるシュテファン・ウルバン教授(ハイデルベルク大学病院)は「Myrcludex Bはデルタ肝炎ウイルスを管理する選択肢になる。さらにHBV、HDVの侵入、肝臓内拡大の阻害が将来の治癒法の基本的役割であるという証拠がますます増えている」と述べている。
▽Hepateraについて
Hepatera Ltdは株式非公開のロシアのバイオテク会社で、Maxwell Biotech Venture Fundから資金提供を受けている。Hepateraはロシア市場向けに肝臓病治療の新薬を開発している。同社の初の製品であるMyrcludex Bは慢性のB型、デルタ型肝炎の治療を目的としている。Myrcludex Bはドイツのハイデルベルク大学の研究から始まったもので、High-Tech Gruenderfondsのポートフォリオに属するドイツのバイオテク会社で国際製品権を持つ MYR GmbHと協力して開発している。
▽問い合わせ先
Maxwell Biotech Group
Alexey Eliseev, Managing Director
Office: +1-857-2847220 ext. 153
e-mail: aeliseev@maxwellbiotech.com
Hepatera
Oksana Markova, CEO
Office: +7-495-4116992
e-mail: markova@hepatera.ru
MYR GmbH:
Dr. med. Alexander Alexandrov, Medical Director / COO
E-mail: alexandrov@myr-pharma.com
ソース:Russian Venture Company
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。