JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)が国から委託を受けて管理している志布志国家石油備蓄基地(鹿児島肝属郡東串良町及び肝付町)において、10月23日、平成26年度志布志地区総合防災訓練が実施されました。
本訓練は、石油コンビナート等災害防止法に基づき、以下の想定で実施されました。
(1)午前10時01分、南海トラフを震源とする震度5強の地震が発生、同時に津波警報発令、基地内人員はすべて指定避難場所に避難。
(2)10時15分、第一波の津波が志布志基地に到達。
(3)津波警報解除後、タンク元配管から原油が漏洩し、何らかの原因で漏れた原油から出火し、防油堤内で火災が発生。
訓練には警察や地元消防署等総勢148名の防災関係者と22台の車輌等が参加し、油漏れ対応の初期活動としてのガス検知訓練、簡易油回収装置の設置訓練、防油堤内の火災防止のための泡放射(泡シール)訓練、負傷者救出訓練等が行われ、最後に防油堤内やタンク屋根上の火災を想定した高所放水車、化学消防車、放水砲からの一斉放水訓練を実施し、無事終了しました。
■ 志布志国家石油備蓄基地の概要
同基地は、平成5年12月に完成。鹿児島県志布志湾内に位置しており、良好な港湾条件に恵まれています。
また、日南海岸国定公園の一部であるため、周囲の景観を損なわず、美しい自然環境との調和を図るため、出島方式を採り、景観への配慮とともに充分な環境保全対策が講じられています。現在約395万klの原油が保管されています。
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