キリン株式会社(社長 磯崎功典)とキリンビール株式会社(同)は、環境に配慮したやさしいパッケージ開発の一環として、国内最軽量※1となる380gのビール中びん(リターナブル)を日本山村硝子株式会社と共同開発し、11月下旬より九州でテスト展開を開始します。2015年秋には全国展開を開始し、10年間で全数の切り替えを完了する予定です。
※1 2014年11月12日時点。当社調査による。
キリン株式会社では、包装容器の開発を専門に行うパッケージング技術研究所を有しています。これまで、国内最軽量の炭酸飲料向けワンウェイびんの開発※2、ビール大びん(リターナブル)の軽量化※3、缶蓋の縮径化※4など、環境に配慮した様々な容器を業界に先駆けて展開しています。
今回、当研究所では、広く飲食店などで展開している、ビール中びん(リターナブル)において、従来の470gから90g軽量化した国内最軽量の380gのびんを開発し、約2割の軽量化に成功しました。ビール大びん(リターナブル)で培った、傷をつきにくくすることでびんの強度を保ち、びんを軽量化できるセラミックスコーティング技術を応用したもので、今回の開発により、製造工程と物流工程のCO2排出量は合わせて年間約930t削減※5できます。
また、軽量化にあたっては、強度を向上するために、びんの裾部の半径を小さくすることで、成形の際に肉厚を確保しやすい形状としました。さらに、同時に胴径を1.5mmスリム化したことで、ハンドリング性の向上も実現しました。また、1ケースあたり(20本入り)では1.8kg軽くなり、流通や酒販店、飲食店などでの作業負荷の軽減にもつながります。
※2 330mlの炭酸飲料向けワンウェイビンとして従来の170gから140gに軽量化。(2014年10月末現在国内最軽量)
※3 セラミックスコーティング技術により、従来の大びん(605g)より21%軽くした国内最軽量大びん(475g)を独自開発。(2014年
10月末現在国内最軽量)
※4 蓋の口径を小さくした「204径缶」を採用。上蓋の小口径化だけでなく胴部の薄肉化を進め、「209径缶」と比べ約29%軽量化し、
アルミの使用量を削減。
※5 年間1千万本吹製した場合。(2014年内は100万本投入予定)
当社では、環境負荷を抑えた施策や、環境活動に対する支援を積極的に行っています。これからも豊かな地球のめぐみを将来に渡って引き継いでいくため、環境に対する取り組みの輪を広げていきます。
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