FOXFIRE とFOXFIRE Global研究の患者登録完了

Sirtex Medical Limited

From: 共同通信PRワイヤー

2015-02-16 10:52

FOXFIRE とFOXFIRE Global研究の患者登録完了

AsiaNet 59347

FOXFIRE とFOXFIRE Global研究の患者登録完了

シドニー、2015年1月13日/PRニュースワイヤー/

手術不可能な遠隔転移を有する大腸がん(mCRC)に対する現行の化学療法レジメンに、最初の治療SIR-スフィア(R)Y-90樹脂マイクロスフェア治療を追加することの全生存(OS)利益を評価する目的で集められた1,000人以上の総合データ

Sirtex Medical Limited(オーストラリア証券取引所:SRX)は、FOXFIRE とFOXFIRE Globalの2大多施設研究での患者登録が完了したことを発表しました。この多施設研究では、手術不可能な遠隔転移を有する大腸がん(mCRC)と最近診断された560人以上の患者に対する第一選択治療における現行標準治療である化学療法レジメンに、SIR-スフィア Y-90樹脂マイクロスフェアによる肝臓放射線治療を追加しました。

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先の計画により、標準治療の化学療法のみと対比して、化学療法とSIR-スフィア マイクロスフェアの併用が最初の治療で、大腸がん肝転移がみられる患者の全生存を大幅に高めるかどうかを判断できるように、FOXFIREとFOXFIRE Global は、500人の患者を対象にしたSIRFLOX研究の所見と統合して十分な統計的検出力をもつ1,000人以上の患者のデーターベースを形成することになります。この複合研究の結果は、2017年前半に分かる見込みです。

Sirtex Medical LimitedのCEOであるギルマン・ウォン氏は次のように述べました。「FOXFIREとFOXFIRE Globalが、大規模な患者登録の目標に非常に迅速に到達したことを非常に喜んでいます。早期にSIRFLOX研究の結果を発表することが、当社の当面の優先課題です。しかし、これら3つの研究における登録が完了したという事実は、mCRCの患者の治療においてSIR-スフィア マイクロスフェアが果たす可能性がある重要な役割を実証する前例のない機会を当社に与えてくれています。mCRCの患者にとって、大抵の場合、肝腫瘍が健康の衰えの最大原因となっています。当社は、多くの医者、看護婦、その他医療スタッフ、そして特に、この重要な事業を可能にしてくれた患者とその家族に感謝しています。」

イギリスの32か所のがんセンターにおける360人以上の患者を登録したこのFOXFIRE研究は、オックスフォード腫瘍学臨床試験事務所(OCTO: Oxford Oncology Clinical Trials Office)が、英国がん研究所(UK National Cancer Research Institute)と共同で2008年に開始しました。オックスフォード大学が支援し、英国のがん研究向けボビー・ムーア・ファンド(Bobby Moore Fund for Cancer Research UK)、実験がん医薬品センター(ECMC: Experimental Cancer Medicine Centre)ネットワークおよびSirtexが資金提供しています。

FOXFIREの治験総括医は、オックスフォード大学病院NHSトラストの顧問臨床がん専門医であるリッキー・シャーマ博士と、ロンドンのハマースミス病院、インペリアル・カレッジ・ヘルスケア(Imperial College Healthcare)の腫瘍内科医の医師であり准教授のハープリート・ワサン博士です。

シャーマ博士は次のように述べました。「化学療法と生物学的標的治療によりこの疾患治療において大幅な進歩を遂げたにもかかわらず、大腸がん肝転移がみられる患者の治療を最適化することは腫瘍学において重要な課題のままです。直腸がんに対しては、放射線治療と化学療法の併用が確立された標準治療です。健康な肝臓細胞は放射線治療に対して過敏なため、同じ治療の併用で肝臓を治療することは困難です。これらの胸躍る臨床試験は、通常の化学療法で体内投与される放射線療法の安全な形態を組み合わせています。これらの臨床試験のための1,000人以上の患者の募集は、2つの治療法が共に働くことで腫瘍を標的にすることが化学療法のみの治療より優れているかどうかを判断する上での重要な前進を示すものです。」

ワサン博士は次のように付け加えました。「このような理由で、これらの患者に対するSIR-スフィアY-90樹脂マイクロスフェアによる肝臓放射線治療の早期使用における決定的研究を行う必要があったのです。FOXFIRE研究での登録完了は、選択的体内照射療法を第一選択化学療法に追加することが、肝臓移転大腸がんの患者の全生存に重大な利益をもたらすかどうかに取り組む私達の仕事における重要な節目となります。」

FOXFIRE Globalは、200人以上の登録患者を持ち、Sirtexから資金提供を受けており、オーストラリア、ニュージーランド、アジア太平洋、イスラエル、西ヨーロッパおよびアメリカに80以上のセンターからなるネットワークの中、2013年に開始されました。

FOXFIRE Globalの治験担当医は、オーストラリア メルボルンにあるロイヤルメルボルン病院(Royal Melbourne Hospital)とウエスタン病院(Western Hospital)における内科的腫瘍学准教授であるピーター・ギブス教授です。

ギブス教授は、次のように説明しました。「これら3つの研究を完成することは大規模な事業ですが、肝臓に転移した大腸がんを治療するより効果的な方法の必要性に劣らず非常に重大なことです。肝臓は大腸がん転移の可能性が最も高い場所であり、毎年世界中の数十万の患者を襲っています。言うまでもなく、この化学放射線治療の併用がmCRCの早期治療において成功するかどうかまだわかりません。しかし、公表されたデータから、より広く知られているように、もはや化学療法では効き目のないmCRC患者が、選択的体内照射療法、つまりSIRTからすでに恩恵を受けているということはよく理解しています。」

Sirtexは、2014年には総額2,200万オーストラリアドルを同社の臨床プログラムに投資しました。

FOXFIREとFOXFIRE Globalについて
FOXFIRE とFOXFIRE Global研究の第一の目的は、肝臓以外への転移の兆候あるなしに関わらず原発性大腸がんからの手術不可能な肝臓移転がみられる患者に対して、SIR-スフィアY-90樹脂マイクロスフェアの形での標的放射線療法を現行標準治療である全身化学療法レジメンに加えることが、化学療法のみに比べて全生存利益があるかどうかを判断することです。両研究において用いられた化学療法レジメンは、生物学的薬剤ベバシズマブまたはセツキシマブ(研究者の指示による処方)を併用あるいは併用しない、FOLFOX(オキサリプラチン、5-FU、ロイコボリン)です。

FOXFIRE and FOXFIRE Global研究は、当初からSIRFLOX研究からの臨床データとの複合解析が可能でした。これら3つの研究を合わせたサンプル全体の規模は少なくとも1,000人の患者となり、実験群と対照群間の全生存における臨床的有意差を検知するのに適切な統計的検出力が提供されます。詳細情報は、 (リンク ») および (リンク ») でご覧になれます。

大腸がんについて
大腸がん(CRCまたはbowel cancer)は、がん性細胞が患者の結腸や直腸で発達することが原因です。CRCは世界で3番目に多いがんで、がん全体の約1割を占めています。2012年には、世界で推定140万人が新たに大腸がんと診断され、69万4,000人がCRC[1]で亡くなっています。

外科、放射線治療、化学療法は、CRC自体に対する主な治療法です。しかし、治療の最善策をとっても、CRCは、体の他の部分に転移して遠隔転移を有する大腸がん、つまりmCRCになる可能性があります。患者の約50%が初期診断時、あるいは再発疾患時にmCRCと診断されています。肝臓はmCRCに最もなりやすい場所で、不幸にも患者の大半が自身の疾患の広がりのため診断時に手術不可能となっています。制御できない程進んだ肝臓への転移による肝不全が最も多い最終的な死因です。

SIR-スフィアY-90樹脂マイクロスフェアについて
SIR-スフィアY-90樹脂マイクロスフェアは、かなりの標的放射線量をがんに直接当てる、手術不可能な肝臓腫瘍に対する実証済の技術である選択的体内照射療法、つまりSIRT(radioembolisationとしても知られています)を行う介入腫瘍学で用いられる医療機器です。最小限の侵襲的治療で、数百万ものSIR-スフィアY-90樹脂マイクロスフェアがカテーテルを通して肝臓がん細胞の中に注入され、そこで健康な肝臓細胞を避けて、従来の放射線治療より最大40倍高い体内放射線量で選択的に肝臓腫瘍を標的にします。

Sirtex Medical Limitedが製造したSIR-スフィアY-90樹脂マイクロスフェアは、オーストラリア、EU(CEマーク)、アルゼンチン(ANMAT)、ブラジル、スイス、トルコおよびインド、韓国、シンガポール、香港などその他アジア諸国において、外科手術では除去できない肝臓腫瘍の治療法として認可されています。
SIR-スフィアY-90樹脂マイクロスフェアは、米国食品医薬品局(FDA)からも完全な市販前承認を受けており、アメリカではフロクスウリジンを使用した肝動脈化学療法と併用して原発性大腸がんによる切除不能転移性肝腫瘍の治療に適用されています。加えて、SIR-スフィア マイクロスフェアは、イスラエル、マレーシア、ニュージーランド、台湾、タイなどの国で供給されています。

700以上の治療センターで行われているSIR-スフィア マイクロスフェアは、世界中でこれまでに4万5,000回以上投与されています。

Sirtex Medical Limitedについて
Sirtex Medical Limited(オーストラリア証券取引所:SRX)は、オーストラリアに拠点を置く医療ビジネスで、がん患者の転帰改善に取り組んでいます。当社の主要製品は、SIR-スフィア マイクロスフェアと呼ばれる肝臓がんに対する標的放射線治療です。30か国以上の700を超える治療センターにおいて、肝臓がん患者を治療するために、これまでに4万5,000回以上の投与が行われています。詳細情報は、 (リンク ») でご覧になれます。

SIR-Spheres(R)は、Sirtex SIR-Spheres Pty Ltd.の登録商標です。

参照文献::
1. 2014年世界がん報告(World Cancer Report 2014)、2014年ジュネーブWHO出版

985-EUA-0115

情報源:Sirtex Medical Limited

(日本語リリース:クライアント提供)

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