実用英語技能検定「2級」ライティングの導入、4技能化のお知らせ

公益財団法人 日本英語検定協会

From: Digital PR Platform

2015-07-15 13:00


公益財団法人 日本英語検定協会(理事長:松川孝一、所在地:東京都新宿区、以下、「英検協会」)は、来年度 2016年度の第1回実用英語技能検定より、「2級」にライティングを導入し4技能化することといたします。

英検協会は、1963年の設立以来、半世紀以上にわたり、英語学習者の4技能(「リーディング」・「リスニング」・「スピーキング」・「ライティング」)のバランス良い英語習得を目的に、実用英語技能検定をはじめとする各種資格・検定試験を制作してまいりました。現在、実用英語技能検定は、全級(「1級」・「準1級」・「2級」・「準2級」・「3級」・「4級」・「5級」の7級)でリーディングとリスニング、「3級」以上の上位級で面接形式のスピーキング、さらに「1級」と「準1級」ではライティングをそれぞれ実施し、「1級」と「準1級」が4技能、「2級」・「準2級」・「3級」が3技能、「4級」と「5級」が2技能に対応しています。

このたび、昨今の入試での4技能化や外部の資格・検定試験の活用促進の動きに呼応し、「1級」、「準1級」に続き、まずは「2級」を4技能化することにいたしました。詳細につきましては以下をご参照願います。

【背景】
2015年3月17日、文部科学省の諮問機関である「英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会」(以下、「連絡協議会」)から、「英語の資格・検定試験の活動促進に関する行動指針(案)」が発表されました。そこには大学や高等学校をはじめとする各学校は、入学者選抜や生徒の英語力評価に4技能をバランスよく測定できる資格・検定試験の効果的活用を促進する旨が明記されています。

■文部科学省 「【資料(3)】英語の資格・検定試験の活用促進に関する行動指針(案)」
(リンク »)

英検協会としましては、この指針が発表される以前から、国の目指すグローバル人材育成のためには、学習指導要領の内容に基づき、かつ中・高生に広く受験いただいている実用英語技能検定におきまして、「1級」、「準1級」だけでなく、「2級」、「準2級」、「3級」までは、少なくともライティングを導入し4技能化していく必要性を認識し、その実現に向けてこれまで検討を重ねてまいりました。
また実際に、大学の入試関係者や高校現場の教育関係者から、まずは高等学校卒業レベルの指標である「2級」の4技能化を早い段階で実現して欲しい、といったご要望を英検協会に数多く寄せられておりました。

こうした背景を踏まえ、上述のとおり、来年度2016年度の第1回実用英語技能検定(2016年6月実施予定)におきまして、まずは「2級」にライティングを導入し4技能化を図ることを決定いたしました。

【「2級」ライティングの問題形式】
「2級」ライティングの問題は、「1級」、「準1級」と同様、実用英語技能検定の審査基準を遵守し、その上で高等学校の学習指導要領の内容と国際基準規格であるCEFR※レベル(2級はB1レベル)と一致させることを意識して開発しました。技能としての英語のみならず、日頃の生活や学習を通じて身に付けた知識の活用を求め、受験者は与えられたトピックに対し、意見とその裏付けとなる理由を適切な語彙と文法を使用しながら英文で論述する能力が試されます。

※「CEFR」とは、Common European Framework of Reference for Languages の略。語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際基準規格。欧米で  幅広く導入され6つのレベルが設定されています。

※2014年9月1日 「日本初、英語の4技能テスト結果を比較可能とするユニバーサルなスコア尺度(CSE)の研究開発と新スコアのマッピングサービスのご提供について」 (リンク »)

【「2級」ライティングの問題例(見本)】

●以下のTOPICについて、あなたの意見とその理由を2つ書きなさい。
●POINTSは理由を書く際の参考となる観点を示したものです。ただし、これら以外の観点から理由を書いてもかまいません。
●語数の目安は80語~100語です。

TOPIC
These days, some people buy things on the Internet. Do you think more people will do so in the future?

POINTS
・Cost
・Safety
・Technology

なお採点においては複数の観点でおこない、内容・構成などの観点別の成績をフィードバックする予定です。

【今後】
「2級」でのライティング導入に伴い、すでに実施している「1級」、「準1級」のライティングにつきましても、再度、問題の精査及び難易度の調整をおこなってまいります。また本発表のとおり、来年度2016年度の第1回(2016年6月予定)の実施から、まずは「2級」でライティングを導入し4技能化してまいりますが、「準2級」、「3級」につきましても、できるだけ早い時期での実現を目指し、ただいま鋭意、準備を進めております。このように4技能化が進むにつれ、これまでの実施方法や検定料の見直し等、検討事項がいくつか出てまいります。これらにつきまして、詳細が確定しお伝えできるタイミングとなりましたら、適宜、速やかにご案内をさせていただきます。今暫くお待ちいただきますようお願い申し上げます。

加えて、一般財団法人 日本生涯学習総合研究所と共同開発しました、CEFRと関連性をもたせたユニバーサルなスコア尺度であるCSEにおきまして、現在は学習・指導者用の指標「CSE1.0」として、英語学習者や学校、自治体等でご活用いただいており、今年度中には「CSE2.0」として、大学入試のニーズに堪えうる英語の資格・検定試験の共通尺度としてご活用いただけるよう、ただいま精度向上に努めています。詳細につきましては下記のリリースをご参照ください。

■2015年3月17日 「CSEの現状・開発状況と今後の展望についてのご報告」 
(リンク »)

以上、今後の展望といたしまして、この「CSE2.0」と、4技能化された実用英語技能検定「1級」から「3級」まで(「1級」・「準1級」・「2級」・「準2級」・「3級」)を連動させ、大学入試に向けて準備される受験生と、入学者選抜に外部の資格・検定試験の活用を検討される大学入試関係者双方に、実用英語技能検定がいっそう利便性の高い資格・検定試験となることを目指してまいります。

英検協会は、これからも多くの学習者の英語能力向上に寄与するとともに、生涯学習としての英語学習を推奨し、ひいては我が国のグローバル人材育成方針に全面的に貢献していく所存です。今後とも、その時代時代に即した次世代の実用英語技能検定へと飛躍を遂げるべく精進してまいります。


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