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【モスクワ2015年8月31日PRN=共同通信JBN】アエロフロート・グループ(以下グループ、モスクワ証券取引所チッカー:AFLT)は31日、2015年6月30日末まで6カ月の連結暫定財務諸表を国際財務報告基準(IFRS)に基づいて発表した。
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▽アエロフロート・グループの2015年上半期営業・財務ハイライト
*グループの旅客輸送数は前年比14.0%増、うち国内部門の前年比成長は33.4%増だった。
*アエロフロート・グループは市場シェア(注1)を5.8パーセントポイント(p.p.)増やし、前年比37.0%増となる。
*売上高は前年比25.8%増の1764億6700万ルーブルに達した。
*EBITDAR(注2)は332億5200万ルーブルと前年比ほぼ倍増した。
*EBITDA(注2)は133億1100万ルーブルで,前年比2倍以上となった。
*営業利益は1H 2014の13億8400万ルーブル(損失)に対して、58億6600万ルーブルとなった。
*純損失は35億4100万ルーブルとなる。
PJSC Aeroflot(アエロフロート正式名称)の副CEO(財務・ネットワーク・歳入管理担当)のシャミル・クルマショウフ氏は以下のようにコメントした。
「2015年上半期、アエロフロート・グループはロシアの航空運送市場のリーダーとしての立場を固め、旅客輸送で前年比14.0%増、市場シェアで5.8パーセントポイント増を達成した。これはアエロフロート航空の堅調な営業成績とロシア初の格安航空会社「ポベーダ(Pobeda)」の展開成功が引き金となった。ポベーダはあっという間にロシアにおけるトップ航空会社の1つになった。グループはまた市場勢力図の変化によって利益を受け、多くの航空路での飛行回数を減らした外国航空会社とともに比較的効率の悪いロシア同業者の減少によって市場シェアを高めた」
「高成長国内市場に対する注力の結果、グループの便数増で利益を生み、売上高が前年比25.8%を記録し、厳密なコスト管理によって為替レートの変動にもかかわらず営業経費の成長を抑制した。その結果、エアロフロートグループは2015年上半期に、59億ルーブルの営業利益を上げ、EBITDA、EBITDARもまた上昇し、EBITDAおよびEBITDARマージンはそれぞれ3.9パーセントポイント、6.9パーセントポイント、すなわち7.5%と18.%増加した」
「グループは機団運用最適化、コスト削減、ビジネス処理の効率推進、財務管理、堅ろうな財務ポジション保持に力を注いだ。われわれは成長中のロシア市場でのプレゼンスを拡大し、カスタマー・ロイヤルティーを維持し、ビジネス効率を高める当社政策が、ロシア経済回復としてグループの利益性の成長を持続できると確信している」
▽主要な営業ハイライト
6M 2015 6M 2014 Change
旅客輸送数(1000旅客数) 17,855 15,666 14.0%
国際便 7,558 7,948 (4.9%)
国内便 10,297 7,717 33.4%
有償旅客キロ数(mln) 44,479 40,927 8.7%
国際便 25,019 25,787 (3.0%)
国内便 19,460 15,141 28.5%
座席キロ数(mln) 58,789 54,066 8.7%
国際便 33,007 34,560 (4.5%)
国内便 25,782 19,507 32.2%
旅客数(%) 75.7% 75.7% -
国際便 75.8% 74.6% 1.2 p.p.
国内便 75.5% 77.6% (2.1 p.p.)
6M 2015のアエロフロート・グループ全体的旅客輸送は1790万人で、前年比14.0%増となった。
▽主要財務ハイライト
(単位は特に明記しない限り100万ルーブル)
6M 2015 6M 2014 Change
売上高 176,467 140,281 25.8%
EBITDAR 33,252 16,657 99.6%
EBITDARマージン 18.8% 11.9% 6.9 p.p.
EBITDA 13,311 5,030 164.6%
EBITDAマージン 7.5% 3.6% 3.9 p.p.
営業利益 / (損失) 5,866 (1,384) -
営業利益マージン 3.3% - -
該当期間の損失 (3,541) (1,905) 85.9%
売上高
(単位は特に明記しない限り100万ルーブル)
6M 2015 6M 2014 Change
旅客輸送収益 146,162 117,977 23.9%
旅客定期便 144,087 110,823 30.0%
旅客チャーター便 2,075 7,154 (71.0%)
貨物便収益 4,442 3,819 16.3%
その他収益 25,863 18,485 39.9%
総収益 176,467 140,281 25.8%
1H 2015のアエロフロート・グループの売上高は、前年比25.8%増の1764億6700万ルーブルで、これは主として定期旅客便の収益とその他収益の増加の結果である。
1H 2015の定期旅客便の売上高は前年比30.0%増の1440億8700万ルーブルに増加し、前年比の旅客輸送は14.0%跳ね上がった。チャーター便の売上高は71.0%増の20億7500万ルーブルだった。これはこの市場でのプレゼンス減を図るグループ戦略と観光目的輸送における全体的な市場ダイナミックスに起因する。
1H 2015に輸送された貨物と郵便物の量が1.0%減少したにもかかわらず、貨物輸送の収益はより大きな利回りのおかげで前年比16.3%増となった。
その他収益は前年比39.9%増の258億6300万ルーブルまで増加した。これは主として為替レートの変動による航空業界取り決めからくるFX建ての収益増に起因する。
▽営業コスト
(単位は特に明記しない限り100万ルーブル)
6M 2015 6M 2014 Change
航空機サービス・旅客サービス 34,516 27,714 24.5%
スタッフ経費 27,235 24,304 12.1%
オペレーティングリース支出 19,941 11,627 71.5%
航空機保守 13,098 9,268 41.3%
販売・マーケティング・一般管理費 11,479 8,974 27.9%
有形・無形資産償却(減価償却費)・関税 7,445 6,414 16.1%
その他コスト・支出 12,173 13,128 (7.3%)
航空機燃料を除く営業コスト 125,887 101,429 24.1%
航空機燃料 44,714 40,236 11.1%
総営業コスト 170,601 141,665 20.4%
1H 2015の航空機燃料コストは、ルーブル安と輸送量の増加に起因して、前年比11.1%増の447億1400万ルーブルとなった。為替レートの影響を除外して、航空機燃料コストは、原油価格の下落と燃料効率を高めるグループのイニシアチブによって19.7%減少した。
営業コストは、前年比24.1%増の1258億8700万ルーブル増加した航空機燃料が含まれていない。
航空機サービスと旅客サービス経費は、前年比24.5%増の345億1600万ルーブルに達した。この増加は主として、外貨に対するルーブル交換率の変動に起因する。FXレートの影響を除くと、これらコストは8.0%増で、主として営業・輸送量の規模拡大とサービスレートの変動に起因する。
スタッフ経費は前年比12.1%増の272億3500万ルーブルに増加した。これは主として、キャビンクルーに対する追加的なモチベーション補償(機上のスカイショップ商品販売に対するボーナスを含む)およびロシア国外を拠点とする従業員のサラリー相当ルーブル増分に起因する。
オペレーティングリース支出は199億4100万ルーブルに達した。これは前年比71.5%増となり、主としてルーブル交換率(これら支出は外貨建ての場合)。その他の増加要因はグループ機団の拡大(2014年6月30日に比較してオペレーティングリース料8.2%増による航空機15機分の純増分)および1H 2015の6カ月ライボー(ロンドン銀行間取引金利)増などが含まれる。
航空機保守コストは前年比41.3%増の130億9800万ルーブルに増加した。これは主としてルーブル為替交換率変動に起因する。FXレートの影響を除外すれば、このコストは前年比変わらない。
販売・マーケティング・一般管理費は前年比27.9%増の114億7900ルーブルとなった。この増分は外国為替建てによる販売・マーケティング経費の増加に起因する。
有形・無形資産償却・関税は前年比16.1%増の74億4500万ルーブルとなった。それは1H 2014に賃貸借契約によって新たに6機のボーイング777-300ER機を購入したことによる。
その他支出は、主として国内法の変更の結果、燃料消費税(物品税)の還付によって前年比7.3%減の121億7300万ルーブル減少した。
上記要因の結果として、1H 2015のグループの営業利益は58億6600万ルーブル(収益の3.3%)となった。EBITDARは332億5200万ルーブル、EBITDARマージンは6.9p.p.増の18.8%増加した。
▽非営業損益
(単位は特に明記しない限り100万ルーブル)
6M 2015 6M 2014 Change
営業利益 / (損失) 5,866 (1,384) -
金融収益 7,183 2,615 174.7%
金融費用 (7,441) (2,434) 205.7%
ヘッジ結果 (8,848) - -
関連会社収益 (56) (2) -
税引き前損失 (3,296) (1,205) 173.5%
所得税 (245) (700) (65.0%)
該当期間の損失 (3,541) (1,905) 85.9%
1H 2015の金融収益は前年比倍増以上の71億8300万ルーブルとなったが、これは主として航空機の頭金の還付に由来する為替差益に起因する。
1H 2015の74億4100万ルーブルという財務費用の増加は、主として支払利息とデリバティブの損失による。
88億4800万ルーブルというヘッジ実現損は、株式で認められた金融派生商品の下で支払われたものと、米ドル建てのリース債務を通じて米ドル建ての収益のヘッジング(リスク回避)関連で実現したものである。
上記の要因の結果として、グループの1H 2015の純損失は35億4100万ルーブルとなった。
▽債務
(単位は特に明記しない限り100万ルーブル)
30 Jun 2015 31 Dec 2014 Change
ローンおよび借り入れ 31,191 24,203 28.9%
ファイナンスリース負債 137,817 149,278 (7.7%)
年金負債 709 659 7.6%
関税 - 169 -
負債総額 169,717 174,309 (2.6%)
現金・短期投資 50,067 27,508 82.0%
純有利子負債 119,650 146,801 (18.5%)
純有利子負債/EBITDA 3.6x 5.9x
2015年6月30日時点の負債総額は、2014年12月31日との比較で2.6%減少し、1697億1700万ルーブルだった。
2015年6月30日時点で、ロシア主要銀行と国際銀行で利用可能な融資未引き出し枠は231億ルーブルに達する。
(注1)外国航空会社のトラフィックを含む
(注2)EBITDARは、営業賃貸料を除外したEBITDAのことで、EBITDAは営業収入プラス減価償却(有形・無形資産償還)プラス関税
ソース:Aeroflot
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